【ホッケー部男子】またしても1部初勝利ならず。残留に向け厳しい戦いはまだ続く
◆ 2021年度関東学生ホッケー秋季リーグ 男子1部 ◆
10月24日 対早大 早大東伏見グラウンド
1部での初勝利をなんとしても掴み取りたい立大。今回は1部 Bクール3位の早大に挑んだ。しかしレベルの高い攻撃陣を相手に前半から失点を重ねてしまう。立大もなんとかしてゴールをこじ開けようとするが、早大の攻撃から守備の素早い切り替えに苦戦し敵陣に攻め入ることすら厳しい状況。後半にかけて粘り強い守備で耐える時間もあったが、パスが中盤でひっかかり、逆にカウンターを受け失点する場面もあり0-9で敗れた。
自慢の守備からリズムを作りたい立大だったが、立ち上がりから早大の攻撃陣が襲い掛かる。監督は「相手に慣れるのに時間がかかった」と話す。また攻守の要である MF 高橋(観3)も「入りがよくなかった」と振り返る。6分に PCから先制点を献上し、10分には中盤で失い失点。「焦ってるよ立教」の声がイレブンからあがっていた。15分にもPC から失点し第1Qを終える。第2Q にもさらに1点を失い前半終了時点で0-4。しかし後半。鋭いカウンターを受ける場面もあったが、全員で走りぬき必死のディフェンスを見せ、守備を立て直し第3Q は1失点で終える。攻撃では、小林(法2)や山中(現3)を中心とした攻めで、サイドからチャンスを作るが得点には至らない。すると徐々に早大にリズムを掴まれ、第4Q では PC や自陣でボールを奪われての失点を重ね、終わってみれば0-9。得点を取ることすらできず完敗を喫した。
怪我人が発生しいつも通りのメンバーで試合に臨めなかったことが大きかった。監督は「レギュラークラスで3人ケガしているのでかなりきつい…」と漏らした。特に1年生ながらもチームの中心となっている桑原(文1)を欠いたことについては「中盤の選手を下げているのでその分フォワードには影響していると思います。そこの分ではうちは人数少ないので1人いなくなると大変」と話す。高橋も「桑原はロングパスを通せることで前に運べて、そこで一回プレーが切れる。そこがなかったことが守備の回数を増やしてしまった要因かな」と戦術的に大きな影響があったことを明かした。実際、自陣深くからのビルドアップに苦戦し、前線に収まったとしても早大のプレスに屈しボールを失いカウンターを受けてしまう場面が散見された。そこが PCや直接的な失点につながるプレーの起点になってしまっていた。
25年ぶりの1部昇格を勝ち取り挑んだ秋季リーグだったが、格上相手に厳しい戦いを強いられている。高橋は「そろそろ勝たないとと思っている」と危機感もあらわにするが、同時に一定の手ごたえもつかんでいるようだ。「負け続けているが、実際1部のスピードには体は慣れてきてはいる」と前を向く。次戦はインカレで同大とぶつかる。「インカレでの1勝っていうのはすごく大きな意味を持つと思うので、久々の記録更新をしたい」。春から歴史を塗り替え続けたチームだ。ここで止まるわけにはいかない。1部の波にもまれながらも得た教訓をもとに、久しぶりの勝利を収めてトンネルを抜け出し、残留へ向けてよい流れを作ってくれるだろう。
(10月25日・山岡雄一郎)