【剣道部】全日本大会直前!!団体男女主将インタビュー
立大剣道部団体が、男女ともに大活躍中!
立大は、2021年9月19日の第70回関東学生剣道優勝大会では3位、9月23日の第47回関東女子学生剣道優勝大会ではベスト8という好成績を残し、男女揃って全日本への出場権を獲得した。大会を目前に控える今、両チームの主将に現在の思いをインタビューした。
男子団体主将・中嶋(社4)
―関東3位に入賞した時の心境
率直に嬉しかったというのもあるんですけど、自分が去年、先輩方からキャプテンを引き継いだ時に、「関東ベスト4を目指して今年1年取り組んでいきます」と言ったので、掲げた目標をクリアできたのが嬉しかったです。
―周りから反響は
色々な先輩やOBの方からLINEやメールで「おめでとう」と言っていただきました。あと、コロナで無観客での開催だったんですけどライブ配信が行われていたので、剣道関係だけじゃなくて中学とか高校の友達が結構見てくれたみたいで、結構反響はありました。
―上位に入賞できた理由
ラグビーで言う”one team”だったなっていうのが本当に強くて。僕たちは、特に4年生は男子は自分しかいなくて、実力的に言ったら歴代の立教の中でも多分そんなに強くないというか。どちらかというと下の方に位置づけされるレベルではあったんですけど、本当に1、2年生の活躍っていうのが多くて。3、4年生はチームの後ろの方で出てたんですけど、やっぱり1、2年生がリードして良い形で回してくれたんで、それに応える形で試合を進めるっていう、良いリズムで試合を進めることができたかなと思います。
―キャプテンとして後輩たちを引っ張るうえで意識していること
あまり「キャプテン、キャプテン」というのを意識させないような…本当にもう友達感覚という感じで普段は接しています。ただ、やるときはキャプテンとしてやらなきゃいけないことはいっぱいあるんで。稽古でみんなを引っ張って行ったりとか、誰よりも声を出して稽古するとか。ていうことはあるんですけど、4年生が自分1人しかチームの中にいないので、いかにしてチームの中に自分が溶け込むかっていう。下級生ばかりのチームに4年生が1人入っているので、そこで壁を作ってほしくないなと思っていました。特に1、2年生とはコロナの影響で交流もなかったので、自分が溶け込めるように、あとは下が気を使わないで接することができるような取り組みは気を付けていたかなと思います。
―関東大会が終わってから今の期間は、どんな練習に取り組んでいる?
特に稽古を変えているというのは無いですけど、男子に関しては試合が終わってから1か月後に全国大会が控えていて、正直僕たちはあそこまで上がるっていう試合を経験したことが無い世代だったので、すごく疲れもあったので、1週間くらいは少し体を休めるようなメニューにして、そこからは通常通り戻して、特に何かを変えるというよりは、今まで通りで関東と同じような仕上がり方で大会に臨めるように稽古しています。
―全日本でライバル視している大学や選手
ライバル視とかは本当に無くて。というのも、僕たち自身が相手をライバル視できるようなレベルにないんです。なので、とにかく、1試合1試合勝っていって、気づいたら、関東の時みたいに上に上がってこられた、というようなスタイルを自分たちで取っているので。極力、「どこどこを倒そう」というよりは、目の前にある次の試合とか、1回戦目の相手とかそれだけを意識して、それ以外のことは特に考えないようにしています。
―チーム全体としての目標
監督からも言われてるんですけど、まずはベスト16です。これまで多分ベスト16いったことないのかな。16行く直前とかで負けたりしていて、最近は関東上がっても全日本1回戦2回戦で敗れることが多かったので。
―個人としての目標
試合というよりは、自分がいることで安心してもらえる存在になりたいと思って。試合とか剣道のレベルとかではなくて、「あの人が大将にいるから、最後はこの人に任せられる」とか「あの人がいるから肩の力を抜いて試合に臨めるな」とか、そういうふうに後輩から思ってもらえるような。当日も、全国でそういう働きができたらなと思います。
女子団体主将・井上(法4)
―関東ベスト8が決まった時の心境
全日本に出られることが決まって安心しました。あとは、もう少しで勝てるところで負けてしまったので、悔しい気持ちが半々です。
―中大に臨む前に勝てるという気持ちがあった?
勝ちにはいきたいけれど、相手が色々な実績を残していたので、相手のほうが強いという意識がありました。チャレンジャーな気持ちでした。
―全体を通して印象に残っている試合
全日本が決まったところです。チームにいろんな人が居るので、上手くいかないところもたくさんあって。5人のメンバーの中でも、その日調子がいいのか悪いのかも分かれてくるので、まずはチームで全日本に出るという目標を達成したのが印象に残っています。
―上手くいかないところとは?
皆それぞれ実力はあるのですが、そのなかで自分の気持ちの問題で、普段なら負けないような相手に負けてしまうんです。
(―プレッシャー?)
今回のチームは1年生・3年生・4年生という構成なので、その中で1年生は初めての大会で緊張してしまったりとか、4年生は最後の大会で緊張してしまったりというところがあったのでそこが難しいです。
―個人として印象に残っている瞬間
全日本が決まった次の早稲田との試合です。なかなか私も勝てないところが続いていたので、相手のチームの中でも強い人に対して、自分が一本取って試合が有利になった瞬間は印象に残っています。
―関東大会が終わってからの期間の練習は
全日本に向けて、試合を受けて自分たちに足りないところの練習と、あとは相手もいるのでどういう相手に対しても対応できるように、全日本に向けて少しずつやっています。
―今大会で見えた課題
コロナの影響でルールが変わったので、今までうまくいっていたものが、打っていく機会が少なくなったというのが一番変わったので、そこを変えていかなければいけないなと。
(―ルールはどう変わった?)
あまりくっついていたらいけなくて、くっついたら技を出さずに離れなきゃいけないんです。剣道はくっついてやることも多いと思うので、それをしないで、くっついてしまったら離れる。そこからまた試合を再開するという風に変わりました。
(―ペースがとぎれる?)
気持ちも切れるので、そこを切らさずにやるのが難しい。
―立大女子はどんなチーム?
結構いろんな性格のメンバーがいるので、個性豊かな性格のチームです。すごく盛り上げ上手で、お話を沢山するメンバーもいれば、とにかく集中してやっていくような静かなメンバーもいます。対照的なメンバーがいっぱいです。練習もそうですし、試合前も、試合以外でも。
(―個性豊かだとまとめるの大変?)
難しいとは思うんですけど、目標は一緒なので、チームのために何をしなければいけないかをまず考えるっていうのと、あとメンバーがどのような試合前の作り方をするのかっていうのをみんなで共有してチームのメンバーが集中しやすいような環境をつくるのを意識してやっています。
―立大女子の強み
チームを大切にするところです。それぞれがすごく強いわけではないので、チーム一丸となって戦わないと負けてしまうっていうのがあるので。流れを意識しながら、チームで一本を取ります。
―ライバル視している選手や大学
どこっていうのは難しいんですけど、関東にも強い大学があるし、関西も、九州も。まあどこも強いので、そこに対して一つ一つ勝っていけるようにしています。
(―例えばこの大学には負けたくないというのは?)
関東の大学はやっぱり。身近にやっているというのもあって。いつもの大会だと、最終的に関東が残るというような状況になる事が多いので、関東に負けないようにしたいです。そこから上に上がっていけるようにしたいです。
―全日本で、チーム全体の目標は?
もう一度日本一を取る。2年前に日本一を取っているので、その中でもチャレンジャー精神をもってもう一度狙いに行きます。
―個人の目標は?
1試合1試合の過程を大切にします。勝ち急いでしまうと、結局その前が悪くなってしまうので、勝ちにいくまでの過程を大事にしてチームに貢献したいです。
全日本学生剣道優勝大会は10月24日、全日本女子学生剣道優勝大会は11月14日に開催される。彼らの激闘から目が離せない。
(10月22日 取材・編集 菅野真理香、藤吉さくら)