【野球部】陸の王者との首位攻防戦第2ラウンド!宮﨑仁斗の起死回生の一発で引き分けに持ち込み、優勝争いに踏みとどまる! 〈秋季リーグ戦 慶大2回戦〉
≪慶大1回戦の戦評はこちらから≫
◆2021年度東京六大学野球秋季リーグ戦◆
10月18日 対慶大 明治神宮球場
打者成績
位置 | 選手名・学年・出身校 | 打数 | 安打 | 打点 | 四死球 | 本塁打 |
[8] | 道原(法3=駒大苫小牧) | 4 | 1 | 1 | 0 | 0 |
[5] | 田中祥都(コ1=仙台育英) | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 |
5 | 佐藤(コ3=福岡大大濠) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
H | 柴田颯(社3=札幌一) | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
[4] | 山田(コ3=大阪桐蔭) | 4 | 1 | 0 | 0 | 0 |
[3] | 東(社4=福岡大大濠) | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 |
[9] | 太田(コ4=智辯学園) | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 |
[7] | 宮﨑(コ3=大阪桐蔭) | 3 | 1 | 1 | 0 | 1 |
[2] | 黒岩(法3=静岡) | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 |
[6] | 井上剛(コ3=佐久長聖) | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 |
[1] | 荘司(社3=新潟明訓) | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
H | 森村(法3=國學院久我山) | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1 | 栗尾(コ4=山梨学院) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1 | 池田陽(コ2=智辯和歌山) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1 | 宮(営3=國學院栃木) | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
投手成績
選手名・学年・出身校 | 投球回 | 球数 | 被安打 | 奪三振 | 与四死球 | 自責点 |
荘司(社3=新潟明訓) | 5 | 82 | 2 | 4 | 2 | 0 |
栗尾(コ4=山梨学院) | 0 1/3 | 17 | 1 | 0 | 2 | 2 |
池田陽(コ2=智辯和歌山) | 1 2/3 | 27 | 1 | 2 | 3 | 0 |
宮(営3=國學院栃木) | 2 | 27 | 0 | 2 | 1 | 0 |
これからの戦いは優勝に向けた正念場だ。先日の慶大1回戦で手痛い黒星を喫し、もう後がない背水の一戦。先発・荘司(社3=新潟明訓)は最速147㌔の直球にキレのある変化球のコンビネーションが冴え渡る。5回無失点の快投で、強力慶大打線を沈黙させた。3番手の池田陽(コ2= 智辯和歌山)はピンチの場面で登板し、最小失点で切り抜ける好救援。中1日のマウンドにも、1回2/3を投げ抜き、守護神・宮(コ3=國學院栃木)にバトンを繋いだ。投手陣の熱投に応えたい打線は、3回に道原(法3=駒大苫小牧)の適時打で先制する。リードを許した次の回には宮﨑(コ3=大阪桐蔭)が今季第1号となる同点弾ですぐさま試合を振り出しに戻す。その後は投手戦が続き、連盟規定により引け分けに終わった。互いに勝点を分け合い、優勝への望みをつないだ。
ダイヤモンドを一周して同点となるホームを踏み、初めて背番号7の表情が緩む。負けると優勝争いから脱落する絶体絶命のピンチに、宮﨑が“一発回答”で応えた。快音を響かせた打球は、左翼スタンドに一直線。「弾道が少し低くて分かりませんでしたが、(スタンドに)入ったことを見て安心した」。起死回生となる一撃に立大ベンチが沸く。喉から手が出るほど欲しかった得点をもたらした。
ここまで勝負強い打棒は鳴りを潜めていた。試合前の打率は.240、打順も3番から6番に降格。しかし、心掛けることは同じだった。「(相手投手に)崩されないように自分のスイングを」。2日前に3タコした2番手・森田(4年=慶應)を相手にも同様だ。甘い球を見逃さず、外角のカットボールを一振りで仕留た。「もうチームは明大戦に目を向けている」。挑戦者に休む暇はない。さらなる爆発へ、打撃に磨きをかける。
今季は「先発・荘司」が頼もしい。大一番を託された荘司は、初回からエンジン全開。自慢の真っ直ぐで、リーグ屈指の強打者たちに勝負を挑んだ。さらには、ブレーキの利いたカーブが有効的に決まる。カウントを整えるだけでなく、決め球にもなった。緩急を織り交ぜた巧みな投球に、相手打線のバットは空を切る。凡打の山を築き上げ、5回を投げて2安打無失点4奪三振の快投。許した安打も全て単打と文句なしの82球を投じて、お役御免。ここまで4試合を投げて、防御率は1.96 で負けなし。先発ローテを守り抜いたその先に、「エース」の称号が待っている。成長曲線を描く右腕は、その伝説をさらに大きなものとしている。
泣いても笑っても、残すは明大との2試合。18日の“大きな引き分け”をより価値あるものにするためには、23日の一戦を全力で勝ちに行くことが求められる。まずは紫合戦を確実に制することから。それから、優勝のことを考えても遅くはない。
(10月18日・川崎翔海)
◆コメント◆
今シーズン初の本塁打を放った#7 宮﨑
「(慶大投手に対して)慶大の投手陣はコントロールが良いので、崩されずに自分のスイングができるようにしていました。(試合後のチームについて)負けたような雰囲気でした。ただ、今は明大2連戦に勝たなければ優勝の可能性もなくなるので、明大に目を向けているという感じです。(最終カードへの意気込み)慶大戦での負けられない気持ちを継続して、1戦1勝でやりたいと思います。」
強力慶大打線を5回無失点に抑えた#11 荘司
「(慶大のイメージや対策について)上位打線を警戒していました。先頭の渡部遼(4年=桐光学園)選手を出塁させずに進めたことが、楽に良い投球ができた要因だと思います。(個人的に良かった点は)今日はカーブが良かったです。カウントも取れていましたし、決め球としても使えていました。(最終カードへの意気込み)明大戦で2連勝しなければ本当に優勝が無くなってしまうので、勝つことだけを考えて貢献できるように頑張りたいと思います。」