【体操競技部】14日(火)開幕!新体操全日本インカレ直前4年生インタビュー
いよいよ第73回全日本学生新体操選手権大会が14日(火)に開幕する。
先日の体操インカレに続き、今回は新体操チームの4年生にインタビューを実施した。最後の全日本インカレを前に、日々の練習の取り組みや大会に対する選手達の思いに迫った。
個人競技出場メンバーインタビュー
◆仙波紘佳(せんば・ひろか)◆
[学部学科]現代心理学部映像身体学科
[趣味]Netflixと読書
[ペット]昔ハムスターを飼っていた。将来犬を飼う予定。
[好きな芸能人]岡田健史
[オリンピックで印象に残っていること]新体操個人・団体両方でロシアの連覇が破られたこと。
[新体操を始めたきっかけ]4歳のときに母の勧めで近所にあった体操教室に通い始めたこと。
◆堂園明香里(どうぞの・あかり)◆
[学部学科]コミュニティ福祉学部スポーツウェルネス学科
[趣味]一人で映画館に行って映画を観ること
[ペット]今は飼っていないが、将来猫を飼う予定。
[好きな芸能人]竹野内豊
[オリンピックで印象に残っていること]世界の舞台で優勝している選手は並大抵でない努力でトップに立っていると感じたこと。
[新体操を始めたきっかけ]3歳のときに親が近所にあった新体操クラブに入れたこと。
―全日本インカレ出場が決まった時の心境
(仙波)全日本インカレは1年生の時からずっと出させてもらっていて、やっぱり東日本インカレで終わってしまうのはちょっとやばいというか…。東日本インカレはいつもギリギリのラインで通過するんですけど、今年はいくつかの種目で大きいミスをしてしまって。ちょっと「これはやばいんじゃない?」って一瞬思ったりもしたので。ホッとした気持ちと、「このままではやばい、インカレまで頑張らないとな」という気持ちでした。
(堂園)私も東日本インカレは「インカレ通過」よりは「いかに上位に入るか」というのが目標だったので。この時は結構調子が良くて4位か5位だったんですけど、やっぱり表彰台までギリギリ入れなかったっていうのがあったので…。結構僅差で下の順位になっちゃったっていうのがありました。でも東日本インカレが終わって1ヶ月後にクラブ選手権という大きい試合があって、そこで全日本の権利を取らなきゃいけない状況だったので、終わった後は切り替えて次の試合という感じでした。
―インカレ新体操チーム全体の目標
(仙波)1番は全日本選手権に団体・個人で出場するというのはあると思います。でも特に個人はそれぞれなので、全員が力を出し切ること、やり切れることだと思います。
―個人としての目標
(仙波)目標として全日本選手権に出ることがあるんですけど、私自身はそこを狙いすぎて、結果を考えすぎてやるとうまくいかないことが多いので。全日本に行くという目標を達成したいからこそ、まずは自分の魅せたい演技を4種目やりきることを目標にしています。
(堂園)4年生として最後の集大成なので、まずは4種目の演技をしっかり魅せきること。あとは楽しむこと。試合の空気感とか自分の演技を楽しむのを大事にしたいと思っていて。私が今踊っている4種目は全部自分で演技を作って、コスチュームとかも自分で選んで、すごく思い入れのある作品になっているので。本番自分が楽しんで、伝えたいものをしっかり伝えきれたら、見ている方からも良かったねって言ってもらえると思うし。前までは自分の演技に対して少し点数が低いなって思うこともあったんですけど、最近はそれがあんまりなくて、やったことに対して自分が納得のいく点数をしっかり頂けるようになって。結果はあとからついてくると思うので、まずは自分が持っているものを100%出し切ることが目標です。
―ライバル視している大学・選手
(仙波)私はあんまりいないかもしれない。とにかく自分のやるべきことをやりたいと考えていて、あんまりライバル的な人はいないかもしれないです。
(堂園)えー、ライバル…。やっぱり体育大の子たちとは上位で接戦になるので、つい3年ぐらい前だったら勝てなかったような子たちと今は同じぐらいのレベルで戦えるようになってきているので、そこといかに詰めていくかっていうのもあります。あとは仲間でありライバルとして1個下に石井陽向(異3)がいて。小学校3年からずっとチーム・高校・大学が同じで。いつも「なんでこんなに並ぶの」っていうくらい(順位が)並ぶんですけど。お互いいつも技増やしてるって思ったら自分も増やすみたいな感じで、やっぱりいい仲間でありライバルです。いなかったらここまで来れてなかったので。
―全日本インカレへの意気込み
(仙波)やっぱり4年生最後というのもあり、ずっとやってきた新体操の集大成というか。全日本選手権とかもあるんですけど、全ての試合がすごく集大成。演技を見てもらえる機会も少なくなっているので、とにかく、幸せをかみしめながら、新体操に対する思いを全部込められるような大会にしたいと思っています。もちろん結果も求めるし目標を達成したい気持ちはあるんですけど、それだけじゃなくて、幸せな新体操をしたい思いがあって。幸せそうに踊っているところを家族や先生に見せられたらいいなと思います。
(堂園)私は4種目の色や自分が伝えたい作品のイメージをここまでしっかり詰めてきたので、それを出し切ることと楽しむことを大事にしたいです。今回も中学生の頃から教えてもらってたコーチがついて一緒に戦ってくれるので、最後の全日本インカレの舞台で大学生として成長した姿や良い作品をコーチに見せて感動させたいというのがあります。それをやれば結果はついてくるので、あまり意気込まずに楽しんで自分がやりたい演技をやり切りたいと思います。あとは今回が初めて4学年がそろっての全日本インカレなので、チームとして強いところを見せたいし、団体・個人両方全日本に行けるようにこの試合を楽しみたいと思います。
団体競技出場メンバーインタビュー
◆岡島小夏(おかじま・こなつ)◆
[学部学科]文学部キリスト教学科
[趣味]カラオケと韓国ドラマ
[ペット]飼っていない、飼う予定もない。
[好きな芸能人]SEVENTEENのホシ
[オリンピックで印象に残っていること]体操で橋本大輝が優勝した瞬間。
[新体操を始めたきっかけ]3歳のときに姉の影響で始めたこと。
◆笹川陽加(ささかわ・はるか)◆
[学部学科]コミュニティ福祉学部スポーツウェルネス学科
[趣味]パズルゲームと岩盤浴
[ペット]実家で猫を2匹(黒猫)
[好きな芸能人]櫻井翔
[オリンピックで印象に残っていること]オリンピックの関連番組に櫻井翔が出ていたこと。
[新体操を始めたきっかけ]6歳のときに友達に誘われたこと。
◆高橋菜穂(たかはし・なお)◆
[学部学科] 現代心理学部映像身体学科
[趣味]毎日のようにアイスを食べること
[ペット]実家で猫を2匹(茶色と灰色)
[好きな芸能人]平野紫耀
[オリンピックで印象に残っていること]新体操、体操、サッカー、レスリングなど
[新体操を始めたきっかけ]通っていた幼稚園に新体操スクールができて入りたいと思ったこと。
―全日本インカレ出場が決まった時の心境
(岡島)東日本インカレの段階で全日本インカレ出場は決まってはいたのですが、去年の全日本インカレではあと一歩でオールジャパンという一番大きな大会に届かなかった悔しい過去があって、そこから今回の東日本インカレでは少し悔しい演技で終わってしまったので。「もう今度こそ全日本インカレでは絶対に笑って終わってやる」っていう気持ちが強かったし、自分自身4年生で引退の年でもあったので、本当に一日一日の練習を良い意味で楽しんでやり切っていかないと絶対にいけないとか結果に繋がっていかないなっていうのを思ってたので、ちょっと覚悟を決めたというか。ラストスパートを本当に皆で頑張りたいっていう思いがありました。
(笹川)全日本インカレには出れると分かってる状態の東日本インカレで、全日本インカレ前一番大きい公式戦なので、結果的に良い演技はあまりできなかったんですけど、去年の悔しかった全日本インカレの気持ちを忘れずに、「絶対にあの思いはもうしたくない」っていう気持ちで、ここから本当に頑張りたいなっていう気持ちがありました。あとは体操の東日本は無くなってしまって新体操も東日本インカレだけ開催されたので、本当に試合に出れるのもあと数回なので、その一回一回をちゃんと楽しむし、良い気持ちで終わりたいと思っていました。
(高橋)東日本インカレが終わったときは全部やり切れたという演技では決してなくて、4月の初めに団体として全日本インカレの上の全日本選手権に出場するっていう目標を立てていて、東日本インカレが終わったときに、まだこのままでは行けないなっていうのをすごい痛感して。二人も言っていた通り、私たちにとっては最後の年なので、結果だけを見てやるのもすごい大切なんですけど、その目標に向かって今自分たちができることをその期間全力でやりきらないといけないなと東日本インカレが終わってからすごく思いました。
―個人としての目標
(岡島)4年生という立場や自分は団体ボールのキャプテンをやらせてもらっているのもあって、やっぱり常にチームを引っ張っていかなきゃいけない存在なので、練習中は常に声を一番出そうとかずっと良い表情でいようというのは自分の中で決めています。あとは後輩がすごい不安そうな技とか、ここは確認したいのかなというのを感じたり把握するようにしたり、逆に自分もやりたい技を積極的にみんなに言って良い部分も悪い部分もみんなに見せて頑張ろうと思っています。
(笹川)私は団体のフープ・クラブのキャプテンをやっているんですけど、フープ・クラブは去年の東日本インカレから曲と演技を変えることになって。私たちらしくて踊りやすい、技をいっぱい入れやすい曲をみんなで考えて、編集も自分たちでやって、演技も自分たちで全部作ったのが6月末くらいに完成してそこから新しい演技で練習してるんですけど。曲を変えて良かったと思うし、どんな結果になっても最後の全日本インカレなので、結果ももちろんですけど、とにかくボールもフープ・クラブも自分たちが練習してきた演技をちゃんと出し切って、最後のポーズが終わったときに一番喜べるようにしたいと思っているので。チームの雰囲気とかコミュニケ―ションとか去年の反省を生かしたり、ミーティングの回数を増やして話し合ったりとか、先生が毎日いるわけじゃないので、お互い注意を言い合って演技が良くなるようにするのと、チームの雰囲気を上げていけるように今は頑張っています。
(高橋)全日本インカレが現役として最後の公式の試合になるか、次につながるかは本番その一瞬までわからないことだから、今は結果がどうであれ後悔しない時間を今過ごしたいなってすごく思っていて。今団体は9人いるんですけど、東日本インカレが終わってから補欠の人も全員で思っていることとかを話し合っていて。毎日のように練習があるけど日々まとまってきていてる感じがするので、このまま今のペースが落ちることなく突き進んでいけば後悔しない演技ができると信じているので。多分今までの人生の中で一番緊張する試合だと思うので、ちゃんと自信をもって演技ができるように、結果もすごく大事だけど最終的には楽しく演技が終えられたらいいなと思っています。
―全日本インカレに向けて新たに追加したメニュー・取り組み
(高橋)指導者がいない中、自分たちで緊張感を作りながら練習することを今すごく大切にしています。新体操は見た目もすごく大事なので、本番ベストなプロポーションになるように、自分ができる最大限の食事制限や運動量に合わせて目標体重を設定するというのを部員全員でやりました。あとは練習以外でもインカレに向けた取り組みはすごい大事にしていて、体重管理や体力アップのために時間が空いた時走るとか、ストレッチをしっかりして良い体で練習に入れるように体のケアも大切にしています。
(岡島)8月はミーティングを週に1回やりました。あと新体操は見られる競技なので演技に対しての客観的な注意が必要で、先生がいない練習日はその日の演技を見て注意を言う人を決めて、LINEで共有しています。
(笹川)団体の人たちが個人の人の演技を見たり、個人の人が団体の演技を見たりして、お互いに注意を言い合うようにしています。客観的に演技を見ることができたり新しい注意をもらえたりするので、新体操部員で話してそういう取り組みも始めました。
―ライバル視している大学・選手
(岡島)この大学がライバルみたいなのはないです。立教の団体は結成して今年でまだ3年しか経っていなくて、他の大学は何十年もの歴史があって成績も残してきていて、すごい部員がいる中の選ばれた人たちがやっているという感じなので、他の大学はどこもすごいよね…?なのでこれという(ライバルの)大学はないかもしれないです。
―立教チームの強みとは
(岡島)性格の良さとか(笑)本当にみんな思いやりがあって優しいんですよ。逆にそれが思っていることを言えないとか自分たちのチームの課題にはなっているんですけど、そうやって思い合えるチームはなかなかないと思うんですよ。高校の時とか本当に人間関係で悩んだりすることもあったので、それは立教らしさの1つだと思います。
(笹川)体育大学は毎日先生がいて、高校の時みたいにすごい(練習を)やらされると思うんですけど、立教は自分達がやりたいからやる、自分たちでどれだけ自分たちのことを厳しくできるかというのがあります。怒られることはそんなにないけど、そこで甘えずにできているのかなと思います。
(高橋)その通りだと思います。
―全日本インカレへの意気込み
(岡島)去年悔しい思いをして、自分たちのチームの課題とかを話し合って本当に努力してきた過程があるので、全日本インカレで本番1本という緊張した状態になった時でも練習の時と変わらない自分でいられるように、練習を本番のように強く練習したいというのが1つと、このメンバーで踊れるのってもしかしたらあと1回しかないかもしれないし、2回いただけるかもしれないという本当にわからない状況なんですけど、今このメンバーで踊れていることを本当に楽しみながら本番を迎えられたらいいなって思います。でもやっぱり「ジャパン(全日本選手権)に出たい、出る」という強い気持ちで、強い執念を持って自分達が求めている演技ができるように頑張りたいと思います。
(笹川)結果は最後にしかわからないので、ボールもフープ・クラブも最後の演技が終わって退場した時に1番笑顔でいられる演技をしたいです。あと1回の試合で引退するのは本当に望んでいないので。結果もすごく見てしまいますが、本当に泣いても笑っても後悔しない演技を絶対にします。
(高橋)2人も言っていた通り全日本インカレでもあるけど、ジャパンに繋がる大事な試合なので、目標は自分もチームも持ちつつ、本番までの過程が本当にそのまま(結果に)出るって思ってるし、それまでの時間をすごい大切にしたいなって思っているので。本番は1回しかないけどそれまで通せる本数はあるわけだから、今立教の体育館で練習している時間を本当に大切にして自信満々にして、不安を全部体育館において出発できたらなと思います。結果もだけどとにかくインカレの演技、本番の1本は楽しんでやるっていうのを大切にしたいし、楽しむためには今の期間を本当に全力でやり切りたいなと思います。
個人・団体共に全日本選手権出場を目指す立大新体操チーム。インタビュー全体を通して、和気あいあいとした雰囲気の中にも全日本選手権に対する強い思いを見せた。昨年の全日本インカレ・今年の東日本インカレのリベンジを果たせるか大きな期待がかかる。
14日(火)に個人フープ・ボール、15日(水)に個人クラブ・リボンと団体ボール、16日(木)に団体フープ・クラブが行われる。
大会は無観客で行われるが、3日間を通してYouTubeでのライブ配信が予定されている。画面越しで選手達の活躍を応援しよう。
9月14日(火)のリンクはこちら
新体操 2021 全日本インカレ 1日目(男女交互、音声あり、アーカイブなし)
新体操 男子 2021 全日本インカレ 1日目 全体映像 (音声なし、アーカイブあり)
新体操 女子 2021 全日本インカレ 1日目 全体映像 (音声なし、アーカイブあり)
新体操 2021全日本インカレ 結果速報 1日目
9月15日(水)のリンクはこちら
新体操 2021 全日本インカレ 2日目(男女交互、音声あり、アーカイブなし)
新体操 男子 2021 全日本インカレ2日目 全体映像 (音声なし、アーカイブあり)
新体操 女子 2021 全日本インカレ 2日目 全体映像 (音声なし、アーカイブあり)
新体操 2021全日本インカレ 結果速報 2日目
9月16日(木)のリンクはこちら
新体操 2021 全日本インカレ 3日目(男女交互、音声あり、アーカイブなし)
新体操 男子 2021 全日本インカレ 3日目 全体映像 (音声なし、アーカイブあり)
新体操 女子 2021 全日本インカレ 3日目 全体映像 (音声なし、アーカイブあり)
新体操 2021全日本インカレ 結果速報 3日目
※インタビューはすべてZOOMで実施しました。
(9月12日 編集・武田麻友香/インタビュー・田川怜奈、武田麻友香、平岡薫奈)