【軟式野球部】ルーキーが3時間超の熱戦制す!逆転勝ちで2年ぶりの春季阿久澤杯優勝!
◆令和3年度東京六大学軟式野球 春季阿久澤杯決勝戦◆
8月10日 対慶大 町田市民球場
1・2年生が出場する新人戦・春季阿久澤杯。本大会が初出場のメンバーもいる中、初戦の東大戦は9回に逆転勝ち、2回戦の早大戦では相手に得点を許すことなく決勝へ駒を進めた。決勝戦の相手は春季リーグ戦で全日本大会出場を決めている慶大。チームは序盤から積極的に得点を重ね、試合をリードする。途中8回に追いつかれるも、9回に逆転。3時間を超える試合を制し、2年ぶりに春季阿久澤杯優勝を果たした。
初回から主導権を握った。1番・本田(社2=立教新座)が安打で出塁。続く濱谷(文2=春日部共栄)も四球を選び無死一、三塁で早速先制のチャンス。3番・吉田(社2=船橋東)の左適時打で1点を先制し、チームを勢いづけた。さらに5番・尾上(法2=豊島)が四球で満塁とすると、前崎(文1=春日部共栄)の犠打で1点を追加。3回に再び前崎の犠打、7回には相手のエラーでそれぞれ1点を加えた。
決勝戦のマウンドを任されたのは石川(コ2=小山台)。春季リーグ戦に出場し、既にチームの戦力として活躍する左腕だ。序盤、相手をテンポ良く抑え、順調な立ち上がりを見せる。5回・7回に失点するも、打たせて取るピッチングで冷静に慶大打線を抑えた。
しかし8回、二死満塁のピンチで野手がフライを落球。一挙に2点を奪われ同点とされる。それでも、石川は160球以上を投げ切る粘りのピッチングを見せ、この回でマウンドを降りた。
円陣を組み、再度気合を入れて臨んだ9回。「先頭出るよ!」というベンチの声に応えるように、先頭の濱谷が出塁。盗塁や相手のエラーで3塁まで進む。一死一・三塁でバッターは尾上。2ストライクで追い込まれた中、犠打で逆転。この回に交代した川島(済1=東京農大第二)が抑え、2年ぶりの優勝を掴み取った。
強豪慶大相手に粘り勝ちを見せた本大会。今年のスローガン「流刃若火」を胸に、来月開幕の秋季リーグ戦優勝を目指す。期待のルーキー達の今後の活躍に目が離せない。
(8月23日・武田麻友香)