【ホッケー部男子】因縁の相手・東大にSO戦で競り勝つ! 勢いそのままに優勝へ突き進む!

◆ 2021年度関東学生ホッケー春季リーグ 男子2部 ◆

6月20日 対東大 駿河台大ホッケー場

立大が東大を4年ぶりに下した。13人と交代選手の少ない状況で、最後までゴールを守り抜いて勝負はSO戦へ。1番手のエース・篠崎(文2)を筆頭に4人がシュートを決める。守りでは守護神・田中(観4)の好守が連発し、接戦を制した。次は18年秋以来3年ぶりの2部優勝をかけて今月27日、再び学習院大と戦う。

ゴールへ攻め込む篠崎

立大にとって対東大戦では苦汁をなめる状況が続いていた。印象的なのは昨秋リーグ戦だ。前半にリードを許すが、第4Qで東大に追いついてSO戦にもつれ込んだ。しかし、この時はSO戦で2-3と惜敗してしまった。このこともあって東大は過去4年間勝利できていないような相手だ。

SO戦でシュートを決める鈴木(現4)

「全力で点を取り守り切る」という主将・鈴木のプランとは異なり、試合は立大の守備を東大が攻める一進一退の展開で進んだ。立大は交代メンバーがほぼいない13人と選手が少ない状況で、総力を挙げて守り抜いていく。第1Qから1対1を止めるなどキーパー・田中の好守を筆頭とした粘り強い守備で東大にゴールを許さない。守備からの攻撃では自陣から篠崎の縦パスで相手ゴールへと切り込んでいく。普段とは違う攻め方ではあったが、縦パスという攻撃の起点からPCを奪うなど篠崎のエースとしての役割は変わらなかった。しかし、立大も東大の堅い守りを崩すことができず、両チームともに得点がなかなか入らない。そのまま立大は途中脚をつる選手も出るなど満身創痍の中、何とか守り切る形で第4Qに進む。第4Qには相手のPCを防ぐ、試合終了直前にPCを奪うなど激しい攻防を繰り広げた。しかし、両者0点で試合は終わり、前回同様にSO戦で雌雄を決することになった。
SO戦開始直後、立大の一つのプレーが流れを一気に手繰り寄せる。後攻・立大の1番手はエース・篠崎だ。篠崎は相手のキーパーを前に誘い出すとボールを宙へ。先攻で東大に決められている土壇場で鮮やかなループシュートを決めると大きくガッツポーズを見せチームに勢いをつかせる。昨秋はSO戦で2本外してしまう苦い経験をした篠崎は「メンタルが本当に強くなりました」と語った。そこから立大は主将・鈴木を含め4本のシュートを決める。守備では守護神・田中が東大の2番手、3番手を連続で止めるなど好守を連発した。それによって4-3で立大が接戦を制した。

喜びを爆発させる篠崎、西尾(観3)

「本当に最高です。チームに過去最高の勢いがある。東大戦勝利も成し遂げられたので1部昇格も絶対にいける」と試合後に主将・鈴木は力強く語った。苦しい試合ではあったが最後まで守り抜き勝利をつかんだことは非常に大きい。エース・篠崎も「先輩のリベンジができてよかった。言うことなしです。僕がチームを優勝に導きます」と1部昇格へ自信を見せた。これから立ちはだかる相手にも粘り強く戦い勝利をつかみにいく。立大男子ホッケー部の勢いはもう止まらない。

(6月20日・八村慶介)

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