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【野球部】新星・朝井の剛腕が法大打線の追撃を阻むも、打線が流れをつかみ切れず惜敗…〈春季フレッシュトーナメント〉

◆2021春季フレッシュトーナメント◆

6月1日 対法大 明治神宮球場

タテジマ軍団の若武者たちが挑む春季フレッシュトーナメント2日目。序盤に4失点を負うが、すかさず5回に、柴田恭(コ1=東明館)の犠飛で1点を返す。朝井(営1=健大高崎)、石元(コ2=佼成学園)ら投手陣の奮闘で追撃を防ぎつつ、更なる反撃の機会を窺うが、いま一つ流れに乗り切れず惜敗を喫した。

2、3回に連続で失点を許し、下り調子な雰囲気が立大サイドには立ち込めていた。しかし、それを一変させたのが4回からマウンドに上がったルーキー・朝井のピッチングだ。キレのある速球を前に、法大打線は打球をなかなか前に飛ばすことが出来なかった。球速はまだ入部してから半年足らずにして最速141㌔に達する。「逃げないピッチング」と自ら称するように、内角いっぱい強気に攻め込むスタイルで法大に追加点を許さなかった。もちろん直球に限らず得意のスライダーも巧みに操り、計5つの三振を奪う。1安打無四球と、初戦に先発した沖(法1=盤城)にも引けを取らぬ好投を見せた。「145㌔を目標に直球で勝負できる投手になることを目標に土台固めからしっかりと行いたい」と、高い向上心も見せてくれた朝井。ベンチから「朝井いいじゃん!」「ナイスピッチング!」といった具合に歓声が次々と沸いて、次世代の注目投手がここに誕生した。

気迫ある投球で三振を量産する朝井

投手の頑張りに応えたい立大ナインは5回、田中祥(コ1=仙台育英)が安打で出塁。続く代打・寺﨑(コ2=東明館)も綺麗な中前打を放ち1死1、3塁の好機を作った。チャンスで打席に立ったのは柴田恭。放った打球は左線奥に。惜しくも左翼手の守備範囲内だったが深さは十分。完璧なタイミングで田中祥がスタートを切り、本塁に生還。一矢報いることに成功したが、以降の打線はチャンスメイクに苦戦し、試合は膠着状態のまま幕を閉じた。

5回に中前打を放ちガッツポーズをする寺﨑

試合終盤まで選手たちの熱気は失われず、「積極的にいけ!」などの声かけが目立った。勝ちにこだわる先輩たちのハングリーさが後輩たちに伝わっている。この活気溢れるチームの雰囲気がこの先も続くことを願う。

(6月1日・永﨑勇汰)

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