【野球部】今季最後の闘い!不屈の精神で”紫合戦”を制せ!〈春季リーグ戦 明大戦展望〉
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首位の座を奪取するべく、チームの総力を挙げて挑んだ先週の慶大戦。死力を尽くしたが惜しくも2つの黒星を喫した。選手たちも歯痒い気持ちで一杯だろうが、次週の対戦相手も慶大と同様に決して油断の出来ない強敵・明大だ。いよいよ春季リーグ戦も終幕を迎えるが、果たしてチーム一丸となり奮起できるか。クライマックスにして、チームの行く末を占う正念場。優勝の可能性もまだ残されている。タテジマ軍団の本領発揮はここからだ。
経験の厚み!猛猪軍団の驚異の打線
今年の立大が3年生を主軸としたチームなのに対して、明大は4年生が主体のチーム。リーグ戦はもちろん、全日本選手権と、公式戦出場経験者が豊富で、まさに歴戦の猛者が集っている。特に打線は強烈で、開幕から東大を相手に二桁得点で2連勝と、その圧倒的な得点力を見せつけた。
中でも注意すべきは、今季の首位打者・陶山(4年=常総学院)だ。最終カードを残した時点で、なんと打率は驚愕の5割。先頭打者として、全試合で攻撃の突破口を幾度も作る切り込み隊長は、直近の早大戦2回戦では5回に逆転2点本塁打を放つなど、勝負強さも併せ持っている。リーグ戦初のアーチで、同試合では3打点を挙げる大活躍。いま乗りに乗ってる打者といえよう。また、不動の3番、丸山(4年=前橋育英)も、巧みなバットコントロールを武器に打率3割の好成績を残している。50mを5秒台で走る俊足も武器に、高い盗塁技術でもチームの勝利に貢献、まさに俊足巧打。2019年度に侍ジャパンにも選出されたその実力は折り紙付きで、ドラフト候補の呼び声も高い。他にもチーム最高の9打点を誇るポイントゲッター・篠原(4年=報徳学園)など、戦い慣れた「猛猪」たちが休む間も無く投手陣を襲う。その猛攻に耐えたとしても、反撃の機を窺いたいタテジマ軍団の前には、血の法明戦で1回戦を完投した絶対的エース、竹田(4年=履正社)が立ち塞がるだろう。気迫ある直球と打たせて取る配球で、冷静にアウトを重ねていく右の本格派に対して、東(社4=福岡大大濠)や山田(コ3=大阪桐蔭)は打ち崩すことが出来るのか。
攻守ともに新星が続々と!若武者にも注意!
もちろん明大で警戒すべきは、場数を踏んできた4年生だけでは無い。ルーキーも着々と頭角を表してきている。法大戦1回戦、途中出場した宗山(1年=広陵)は5回の第1打席で、決勝打をスタンドに運ぶ。早大戦1回戦でも6回に快音を響かせ、大量得点チャンスを作るなど、1年生ながら打撃でチームに貢献した。他にも若き主砲・上田(2年=愛産大三河)に、捕手の横山(1年=作新学院)など攻守ともに逸材揃いである。
先週の悔しさもバネにして「一進」し続けたい立大ナイン。行く手に、明大の「逆襲」の刃が襲いかかる。一瞬たりとも気の抜けない熾烈な攻防戦を経て、再び栄光の勝利を掴みとれ。
(5月21日・永﨑勇汰)
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