【野球部】慶大との優勝争いで厳しい2連敗。優勝へ向けて明大戦に希望をつなぐ 〈春季リーグ戦 慶大2回戦〉
≪慶大1回戦の戦評はこちらから≫
◆2021年度東京六大学野球春季リーグ戦◆
5月16日 対慶大 明治神宮球場
打者成績
位置 | 選手名・学年・出身校 | 打数 | 安打 | 打点 | 四死球 | 本塁打 |
[8] | 道原(法3=駒大苫小牧) | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 |
[6] | 井上剛(コ3=佐久長聖) | 3 | 1 | 1 | 0 | 0 |
H | 柴田颯(社3=札幌一) | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1 | 野口(コ2=東海大相模) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1 | 石元(コ2=佼成学園) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
[9] | 太田(コ4=智辯学園) | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 |
[4] | 山田(コ3=大阪桐蔭) | 3 | 1 | 0 | 1 | 0 |
[3] | 東(社4=福岡大大濠) | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 |
[7] | 宮﨑(コ3=大阪桐蔭) | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 |
[5] | 佐藤(コ3=福岡大大濠) | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 |
H | 中莖(社4=長良) | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
56 | 池田哲(コ4=小松) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
H | 森村(法3=國學院久我山) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
[2] | 黒岩(法3=静岡) | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 |
[1] | 池田陽(コ2=智辯和歌山) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
H | 寺嶋(コ4=東農大二) | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 |
1 | 栗尾(コ4=山梨学院) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1 | 宮(営3=國學院栃木) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
H | 吉岡(コ3=広陵) | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
5 | 齋藤大(コ1=東北) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
投手成績
選手名・学年・出身校 | 投球回 | 球数 | 被安打 | 奪三振 | 与四死球 | 自責点 |
池田陽(コ2=智辯和歌山) | 3 | 30 | 1 | 2 | 0 | 0 |
栗尾(コ4=山梨学院) | 3 | 41 | 1 | 0 | 2 | 1 |
宮(営3=國學院栃木) | 2 | 44 | 2 | 2 | 2 | 3 |
野口(コ2=東海大相模) | 0 1/3 | 9 | 1 | 0 | 1 | 0 |
石元(コ2=佼成学園) | 0 2/3 | 10 | 0 | 2 | 0 | 0 |
4年ぶりの春リーグ優勝に向けての正念場。昨日の敗戦の雪辱を果たしたい立大は首位奪還に向けて強敵・慶大に立ち向かう。3回には先頭の代打・寺嶋がベンチの起用に応え、リーグ戦初安打を放つと、相手の補逸の隙をつく積極的な走塁で先制に成功する。4回には、宮﨑のチームを救う好守が飛び出し、得点を許さなかった。しかし、強力慶大打線に本塁打を2本浴び、逆転を許す。8回に黒岩の安打などでチャンスを作るも、あと一本が出ず勝利を逃した。
膠着した試合は3回に動いた。立大の先頭打者は、先発の池田陽。ここでベンチが勝負に出る。今春のリーグ戦で初打席となる寺嶋を代打で投入した。満を持して打席に立った男は、追い込まれてから勝負強さを発揮した。2ストライク1ボールから迎えた4球目。際どい球に食らいつき、打球を中前へと運んだ。記念すべきリーグ戦初安打でチャンスを演出した。さらに犠打で二塁に進むと、相手の補逸を見逃さない積極的な走塁で三塁を盗む。遊ゴロの間に貴重な先制点となるホームを踏み、ベンチの起用に応えた男は喜びのガッツポーズを見せた。
先制した直後の4回、立大に大きなピンチが訪れた。2番手の栗尾がマウンドに立つが、2つの四球を与えるなど制球が定まらない。補ゴロの際に進塁を許し、2死2、3塁のピンチで迎えるは慶大の代打・北村(3年=東筑)だ。その初球、快音が響き鋭い打球が左翼の前へと飛んでいく。誰もが逆転を覚悟しかけた瞬間、宮﨑が飛び込みながらの捕球。この好守備に会場は湧き、大きな拍手が球場を埋め尽くした。まさにチームを救った美技だった。
2試合連続で先発を任されたのは、次世代のエース候補・池田陽だ。慎重に入りたい先頭打者に対しての初球。高めに浮いた球を右中間に運ばれ、いきなり二塁打を浴びる。しかし、後続を丁寧な投球で打ち取り、初回を無失点で切り抜ける。すると、池田陽は勢いに乗り、2、3回を三者凡退で抑える好投を見せ、打撃陣の援護を待つ。昨日は2回を投げ、被安打7で6失点。対して今日は、慶大打線に打ち込まれた苦い思いを晴らす快投となった。その後は、投手5人の継投で逃げ切りを図る。しかし、4回には3割を超える好打者・廣瀬(2年=慶應)、8回には4番・正木(4年=慶應)に本塁打を浴びてしまい、粘りきることができなかった。
今日の敗戦で自力優勝がなくなってしまったRIKKIO。しかし、優勝の希望はまだ残っている。来週の明大戦で2連勝をすることが条件だ。最後まで粘り強く戦い抜き、優勝へ突き進むしかない。
(5月16日・八村慶介)
≪明大戦の展望はこちらから≫
春季リーグ戦記事一覧