【野球部】立ち上がり苦しむも好守と、繋がる打線がチャンスを作り単独首位へ!いざ運命の慶大戦へ! 〈春季リーグ戦 東大2回戦〉
≪東大1回戦の戦評はこちらから≫
◆2021年度東京六大学野球春季リーグ戦◆
5月9日 対東大 明治神宮球場
打者成績
位置 | 選手名・学年・出身校 | 打数 | 安打 | 打点 | 四死球 | 本塁打 |
[8] | 道原(法3=駒大苫小牧) | 4 | 1 | 2 | 1 | 0 |
8 | 髙橋(観4=立教新座) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
[6] | 井上剛(コ3=佐久長聖) | 5 | 4 | 0 | 0 | 0 |
[9] | 太田(コ4=智辯学園) | 4 | 1 | 0 | 1 | 0 |
[4]3 | 山田(コ3=大阪桐蔭) | 4 | 2 | 2 | 0 | 0 |
[3] | 東(社4=福岡大大濠) | 5 | 3 | 1 | 0 | 0 |
4 | 池田哲(コ4=小松) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
[7] | 宮﨑(コ3=大阪桐蔭) | 4 | 3 | 1 | 1 | 0 |
[5] | 佐藤(コ3=福岡大大濠) | 5 | 3 | 1 | 0 | 0 |
[2] | 黒岩(法3=静岡) | 4 | 1 | 3 | 0 | 0 |
H2 | 片山(コ4=履正社) | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
[1] | 荘司(社3=新潟明訓) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1 | 小幡(観4=立教池袋) | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1 | 野口(コ2=東海大相模) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
H | 荒木(社4=神戸国際大附) | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1 | 栗尾(コ4=山梨学院) | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
投手成績
選手名・学年・出身校 | 投球回 | 球数 | 被安打 | 奪三振 | 与四死球 | 自責点 |
荘司(社3=新潟明訓) | 1 2/3 | 38 | 5 | 1 | 1 | 3 |
小幡(観4=立教池袋) | 2 1/3 | 31 | 1 | 3 | 1 | 0 |
野口(コ2=東海大相模) | 2 | 14 | 2 | 0 | 0 | 0 |
栗尾(コ4=山梨学院) | 3 | 38 | 0 | 5 | 0 | 0 |
1戦目の見事な逆転勝利の勢いも追い風にして、迎えた東大戦2回戦。序盤は初回に先制され、3回までに3失点を許すという劣勢に苦しんだ。しかし、井上剛が安打を放つと、山田や東、宮﨑、黒岩の適時打で逆転に成功。3回、一挙5得点を獲得した。最終的には点差を大きく引き離して18安打11得点の快勝となった。投げては、昨日まで連投続きだったエースの池田陽を温存し、小幡、野口がテンポの良い投球を魅せてくれた。最後はしっかり栗尾が空振り三振で締め、威風堂々と単独首位の座に躍り出た。
本日、神宮デビューを果たした荘司は、やや歯切れの悪い立ち上がり。先制点を取られ、尚も1死1、2塁のピンチだったが、井上剛が華麗なグラブ捌きを魅せ併殺する。「自分は打撃よりも守備で貢献するタイプなので」と自ら試合後に語ったように、遊撃手としての面目躍如といったところだ。何とか最小失点で切り抜け、不穏な空気を断ち切った。反撃へと乗り出すタテジマ軍団は、相手の失策で先頭の道原が出塁。その後、暴投により帰塁し試合を振り出しに戻した。
少しずつ運気がこちらに流れて、次にマウンドを任されたのは小幡。無駄球も少なく2番手投手として申し分の無い好投を見せる。2回裏、東と宮﨑が左方向に強く引っ張った長打でチャンスを作り、黒岩が内野ゴロで1点を返した。
3回も小幡がマウンドに上がるが、無死1、2塁のピンチを招く。また点取り合戦の苦しい試合展開になってしまうのかと案じられたのだが、そうはならなかった。しかし、東が落ち着いた捕球で併殺。追加点を許すことはなかった。これが精神的支えとなったのか、小幡は調子を取り戻し、続く打者を空振り三振に仕留めた。今日の試合では、黒岩が6回に二盗を刺すなど、好守が味方を救う場面を幾度か見られた。こうしたプレーにも、チームとしての地力の強さが表出している。裏の攻撃で、打線が爆発。井上剛がスライダーを的確に捉え、1死からショートの脇を抜ける左中間への安打を井上剛が放ち、間髪入れずに二盗も成功させる。昨日無安打だった太田も痛烈なピッチャー返しで出塁しあっというまに1死1、3塁。ここで主砲・山田が追い込まれてからの惚れ惚れする流し打ちで走者を返えす。逆転に成功するが、ここで手を緩めない貪欲さこそが今年の立教だ。東と宮﨑、黒岩が次々と打点を奪取していく。宮﨑は初球から甘く浮いた球を振り抜いていて、積極的な攻撃の姿勢が窺えた。
4回から最終回まで、投手陣は安定感のある投球を披露した。1年ぶりの神宮の舞台だった小幡は持ち味である変化球を駆使し、打者を完全に詰まらせる。5回からは野口、7回からは栗尾と、ストライク先行の投球でアウトを積み重ね、継投策が見事にはまった。特に、栗尾は5つの三振を奪う圧巻のピッチング。最終回までキッチリと投げ切った大好投だった。
投打がかみ合い、開幕から負け無しの5連勝。折り返し地点を過ぎてもRIKKIOナインの勢いは止まらない。爆発力が自慢の強力打線だけでなく、投手陣の安定感も揺るぎないものとなってきた。この一戦ではエースの池田陽と未だ防御率0の宮を温存させた。この采配から察せられる通り、次週の慶大戦は首位の座を巡ってここ一番の“総力戦”が繰り広げられるに違いない。熾烈な戦いを制することが出来れば、4年ぶりの優勝はもう目の前だ。
(5月9日・永﨑勇汰)
≪慶大戦の展望はこちらから≫
◆コメント◆
2番手として好投を見せた#32 小幡
「残りの後半戦が始まっている中で、まずこの試合を取り慶大戦に繋げたいという思いがありました。登板があれば必ずチームに貢献したいなと思っていたので、それが結果的に勝利につながり良かったです。」
本日4安打と大暴れした#6 井上剛
「最初はあまり荘司の立ち上がりが良くなくて向こうのペースでしたが、3回に連打が続いて一気に5点取り、立大のペースに持ってこれたかなと思います。(次週の慶大戦は)ここ数年、優勝というのができていなくて、優勝争いもできていなかったので。やっとここまで来たので慶大に何としてでも2勝して優勝に繋げていきたいなと思います。」
7回から3イニングを毎回三者凡退で締めた#17 栗尾
「(先週は)空き週ということもあり、調整が難しいところがありました。平日でしっかりフォームを固めて、ようやく調子を取り戻せて来ました。今日はしっかり投げれていましたし、結果的にも0で抑えることができたので、来週に向けてもう良いピッチングになったと思います。開幕から1分け、あと5連勝という良い展開で来ていると思います。慶大も勝点が0.5差で迫ってきているので、優勝を占う大事なカードになると思います。やってきたことをしっかり確実にやりチャンスを掴むことをチームとしてやっていきたいと思います。」
春季リーグ戦記事一覧