【ボート部】シーズン開幕！桜咲く戸田で男女シングルスカルが満開２冠

厳しい冬を超え、花咲く春がやってきた。お花見レガッタの名の通り、戸田の川沿いには沢山の桜が咲き誇る。しかし、新型コロナウイルスの影響で無観客開催のため観客はいない。鍛錬を重ねた彼らの2020年シーズンが幕を開けた。

◆男子シングルスカル【石政（法４）】◆

スタート地点に向かう石政。コース沿岸の桜並木を背に意識を高める

　想定通りのレース展開だった。
1000㍍と通常よりも短い距離で行われた今大会。「他の艇も飛ばしてくるので、しっかりついて行って、半分の所で周りが落ちてくるところで突き放してゴール、みたいな感じ」と、高速レースの中でも冷静にプランを組み立てた石政が今シーズンの初戦を制した。
１日目、予選と準決勝は順調だった。「自分の中では出し切ったって感じはなかった。でもタイム見たら全体の２番目とかだったので、行けるんじゃないのかなって感じのレースだった」。特に支障なく、ともに１着でゴールイン。翌日へ順調な仕上がりを見せた。
迎えた決勝。強風が吹き荒れる厳しいコンディションながら「コンディションが悪いっていうのは自分だけじゃなくて他の船も影響を受けているので。距離は短いんで、勢いのままにゴールしたって感じだった」と動じない。そしてその言葉通り、1000㍍を一気に漕ぎきった。
優勝という結果について、石政は「一昨年、角谷（元女子部主将・20年卒＝現アイリスオーヤマ）さんがお花見からずっと優勝という形で、それをまねたというか、今シーズンのいいスタートが切れた」と話した。実力十分の石政が、今年も先輩に続く活躍を見せつける。

◆女子シングルスカル【三嶋（社４）】◆

岸で見送る仲間に笑顔を見せる三嶋

「イメージ通りのレースができた」と三嶋は振り返る。
彼女の課題は「予選、準決とスタートは出ることができる、後半ですごい落ちるので、すごい詰められるばっかりだった」。しかし、決勝では「スタートも出るし後半も500mでも落ちないペースで行く、常に見渡せるレースができた」と笑顔を見せた。
また、彼女はシングルスカルの他に、女子エイトにもエントリーしていた。「それぞれの種目の醍醐味を味わえてとても楽しい」と彼女のボートへの愛は止まらない。
三嶋は現在４年生。大学生活全てにラストがついてしまう。彼女は「自分の成績だけではなく、他の学年も巻き込んで結果を残すことにこだわりたい」と意気込む。
次は日立明レガッタが待ち受けている。三嶋は今大会と同様シングルスカルとエイトに出場する。彼女の目標は「シングルスカルとエイト共に優勝すること」。彼女の瞳には熱い闘志と自信をのぞかせた。

◆その他の結果◆
・Ｍ１ＸＢ　古川（コ３）決勝ＢＧ組５位
・Ｍ１ＸＣ　栗山（済２）決勝ＢＨ組４位
・Ｍ２Ｘ　榮原（文４）塘（済１）決勝ＢＣ組１位
・Ｍ４＋　Dauvergne（営４）和氣（営２）松島（済３）野間（済３）東城（法４）総合６位
・Ｍ８＋　山口（現４）、森田（現４）、佐藤恵（コ４）、南（法３）、山田（社１）、倉知（済３）、山本（コ３）、飯田（社４）、小林（コ４）決勝ＢＢ組１位
・Ｗ２Ｘ　高橋（法１）、藤橋（法２）決勝ＢＢ組３位
・Ｗ８＋　佐藤理（観４）、岩崎（法４）、五十嵐い（法３）、日比野（社３）、長芝（法２）、篠原（理４）、三嶋（社４）、五十嵐の（現４）、北原（文３）総合２位

（４月10日 濱渡晏月・丹能萌絵）