【アメリカンフットボール部】 #10月クローズアップ対談企画 三隅×嶋内 「2人で1つ」、最強バディで甲子園を目指す!

今シーズン甲子園出場を目指すRushers(立教大学アメリカンフットボール部の愛称)、自粛期間を終えて今何を考えているのだろうか。主将の三隅(社4)と主務の嶋内(法4)に話を聞いた。

肩を組む嶋内(左)と三隅

コロナ禍で

―自粛期間のモチベーションの保ち方は?

嶋内)就活の関係もあって、そもそも自分がなんでアメフト部に入ってアメフトをやっているのか、根本的な部分を考える時間がありました。自分がこういう立場(主務)になって、4年生になって自分がプレーするためだけにアメフトをやっているわけではない、OBの方々、両親、先輩・後輩、すべての人たちの思いやどれだけ自分が支援されているか、そういうところを全部考えたときに、仮に自分がモチベーションを落としてやっていたら、論外と言いますか、すごい申し訳ない気持ちになりますし、そういうところを考えると必然的に下がらなかったと言いますか、下げちゃいけないと思っていました。チームでは、2,3年生間でのコミュニケーションの量を増やし、どういうモチベーションでやらなくてはいけないのか、そしてその保ち方をそれぞれ考えてもらって、下の子たちにも浸透させていったって感じですかね。

三隅)そうですね、モチベーションと言いますか今を頑張る理由としてあるのは、後悔したくないという思いが一番強いかなとは思いますね。まあこれだけ一つのものに熱中して精一杯やらせてもらって、それを支援応援してくださる方がたくさんいる環境っていうのは今後の人生においておそらくないので、アメフトやっている今しかないなっていうところで、今頑張らなければ2年後3年後もしくは10年後30年後絶対後悔するだろうなって思っています。そうやって後悔しないように今頑張るしかないんじゃないのかなって思っているのが自分のモチベーションですかね。

 

―そのように考えたきっかけは?

三隅)就活は結構大きかったですね。OBOGの方とかとお会いする機会がたくさんあって、別れ際とかに「今年甲子園行くんでしょ、頑張ってよ。応援してるよ」みたいなことをたくさんいただいて、そういう声をもらううちに、自分逃げちゃいけないな、辛いことから逃げちゃいけな、頑張んないといけないなとは思いましたね。

 

―コロナの影響でアメフト部が一番大きく変わった点は?

嶋内) 一人一人が前よりも考えるようにはなってるのかなって、、やっぱ時間がなくて授業もオンラインになって今まで通りのやり方じゃ全くなくなって、それぞれの工夫が必要になってく中で、前よりは多少ですけど、考えるようにはなったのかなって思いますね。

三隅) 一緒ですね。例年とやっぱ部活できる時間であったりとか授業の関係とかも全然変わってきたので、今まで通りやってちゃダメだなっていう認識が多分部員全員にコロナでできたと思うので、やる気であったりとか部活に対する姿勢みたいなところは多少なりともコロナで変化した点だと思います。

お互いについて

2人で改革や取り組みについて話し合うことは?

三隅)そういった話をしなくても理解している部分があります。結構自分の中ではいいペアだと思っているんですけど、主将と主務って2人で1人というか、2人で1つのリーダーだと思っていて、自分の強みや弱みをお互い理解していて、自分の弱みをカバーしてくれるのがたぶん彼(嶋内)だし、彼の弱みを埋めるのがちょうど僕だと思うので、あまり口には出さないですけど、信頼関係もできていますし、絆というか、深まる部分はあるんじゃないかなと思います。

嶋内)そうですね、なんやかんや会話の量とかは多いです。他の人と比べると多い方だし、やっぱ目標に対して自分たち2人でブラさずに取り組んでいるし、三隅も言っていましたけど、根本の部分の考え方が一緒なので、絆じゃないですけど、わかっている部分はあります。

雄弁に語る三隅

ーお互いに補っているというということだが、具体的にありがたいと思うことやそれぞれから見た相手の長所は?

三隅)僕の弱みとして、コミュ二ケーションが特別上手いわけではなくて、後輩との接し方や、同級生との接し方というところで、譲れないというか頑固なところが強めにある人なので、言い過ぎちゃったりとか、そのコミュニケーション良くなかったねということが多々あるんですけど、そういったところでフォローであるとか、自分が出すぎた分引いてくれるところが彼にはあるので、コミュ二ケーションのそういった自分の弱みを潰してくれてる存在です。

嶋内)チームを強くして甲子園出場のレベルに持っていくにはやっぱり、厳しさがある程度必要で、自分はコミュニケーションを重視している分、会話していく中で、厳しさという部分をなかなか持てないというか、出せなかったりして、そこを本当に申し訳ないんですけど、三隅がその規律の部分をしっかりやってくれているのですごい助かります。

三隅のことを話す嶋内とそれを嬉しそうに見つめる三隅

Rushersの魅力

Rushersの魅力・強みは?

三隅)いい意味でも悪い意味でもまとまっている部分はあります。悪い意味では緩いけれどよく言えば仲がいいというかフランクな感じでみんなフットボールを楽しんでやっていけるところだと思います。

嶋内)あと、環境は十分に恵まれていてOBの支援もそうですし、グラウンドの設備とか、ウエイトがあるとかそこも魅力なのかなと思います。

 

ー先輩・後輩間でも仲は良い?

嶋内)そうですね、けっこう縦のつながりが強いです。コーチとかもOBの方がいらっしゃいますし。

三隅)アメリカンフットボールってチームスポーツなので縦横のコミュニケーションは必然なのでそういったところでいい関係性は築けていると思います。

秋リーグに向けて

―秋リーグの意気込み

嶋内)当たり前のことですけど、甲子園出場という目標があるので一戦一戦やるだけ、目の前のワンプレーに対してすべてをかけてやっていくだけ、その結果が勝利につながると思います。

三隅)勝算がないっていうことはないので、1%でも100%でもやることは変わらないのでただ甲子園という目標に、目の前のことを最大限やるってことに尽きるのでそこをぶらさずに、それが結果に結びついたらいいと思います。

 

ー去年との違いは?

三隅)今年僕が主将になるにあたって掲げたスローガンで「文化を変える」っていうのがありまして、結構去年まではルールをすぐに破るとかラッシャーズを引退した時に1人の社会人として困るような人材が多かったので、そういった点を変えたいなということで、規律面や小さな面倒なことも厳しくやっていこうとなっているので一個人としての魅力は去年よりも上がってると思いたいですね。

 

ー生活面から変えた?

三隅)そうですね、結構試合に出たら、上手かったら、なんでも許されるとか少々あったので勝てるチームにもなれないですし、引退してから自分たちが困るので変えていこう、となりました。

 

―最後にひとこと

嶋内)今自分は怪我してしまっていて、どうなるかわからないんですけど、やっぱり自分としては「自分=チームの勝利」になっているので、自分自身というよりチームが勝つためにやるべきメニューとかプレーに対して一人一人がどれだけ100パーセントの力でできるかが大事になると思います。そのために自分が(チームに対して)できるコミュニケーションや規律の部分をやっていくだけです。

三隅)個人としてはアメフトを7年やってきて来年以降やるかはわからないんですけど、全ての技術や学んできた人間性、価値観をチームに還元したいと思います。

(取材 赤木友理香・平野聖也/編集 赤木友理香)

<p class=”well”>「立教スポーツ」編集部では現在の活動状況を鑑み、10月号は紙面の発行を行わず、Web記事(クローズアップ)での情報発信をする運びとなりました。取材にご協力いただいた各部の皆様、ありがとうございました。</p>

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