【ボート部】 #10月クローズアップ対談企画 橋本×榮原 先輩と後輩で部の、競技の魅力を語りつくす!

「○○部らしさ」について、各部の代表に語ってもらう当企画。ボート部からは橋本(コ4)と榮原(文3)が、部の魅力を語る。近年、多くの大会で結果を残し続けているボート部の、知られざる「らしさ」とは……!?(10月16日)

◇ボート部について◇
――まず立教のボート部に入った理由をお願いします。
橋本:元々野球部に入るつもりだったんです。でもそこに入れなくて、部活を探していたときに、この部活の先輩に熱く新歓してもらって、本気で日本一を目指してる熱い想いや、姿に憧れを抱いたので、自分も日本一を目指したいと思って入りました。
榮原:高校でもボートをやっていたんですが、大学では続けるつもりはなくて。でも新歓でボート部を見学したときに、立大の初心者からボートを始める人が多く、そういう人たちが本気で日本一を目指している環境に憧れを抱きました。それと、先輩たちがすごいかっこよくて、人間としての器の大きさとかに魅力を感じて、その人たちの背中を追いかけたいなって言う気持ちも大きかったです。

――お互いの印象はどうですか。
橋本:一個下なんですけど、豪(榮原)は最近ずっと勉強してて、真面目な感じなんです。でも一番頭が緩いというか、抜くときは抜いてやるときはやるみたいな、メリハリがしっかりあるって感じです。
榮原:高知が生んだ土佐犬といいますか、ボート部の目覚まし時計といいますか。声が大きくて、誰よりも喋り、誰よりも熱い男です。内に秘める闘志といいますか、ザ・熱い男って感じですね。

――具体的な熱いエピソードはありますか。
榮原:ミーティングで、主将がこれからどういうチームにしていきたいという想いを語るとき、あまりの想いの熱さに涙を流しながら僕たちに「本当にお前らを引っ張っていきたい」って言ってくれたときは、半分笑いそうになりながらも半分涙腺が脆くなりました。

――ボート部の特徴の一つに寮生活がありますが、どんな魅力がありますか。
橋本:ボート部の寮は距離が近いですね。部屋も一人二組ですし、部屋ごとのドアもなくてカーテンで区切られてるぐらいなので、後輩や同期とかも接しやすく色々なことを話せるのが魅力かなと思います。
榮原:同じ時間をチームの皆と過ごしてることが一番大きい魅力かなと思います。練習も一緒にやって、そのまま一緒にシャワー浴びて、ご飯食べて、ストレッチしてみたいな。家族で、兄弟といる感覚で出来るっていうのが寮生活のいいところだと思います。

――逆に、寮生活ではない大学生を想像したことはありますか。
榮原:自分は専攻がドイツ語で留学したいという気持ちで大学入ったので、本来やりたかったことができないという点では想像しがちですね。寮じゃなかったらできること多いな、というのは想像しちゃう。
橋本:先ほど言った通り、もともと野球部に入る予定だったので、寮に入る予定ではありました。なので、そういうこと(寮生活ではない大学生活を想像したこと)はないんですけど、まあ、大学生みたいな生活が4年間全くできなかったという部分では、パリピみたいにはしゃいだりしてみたかった、というのはありますね(笑)。

――ボート部にはマネージャーさんが作る「マネ飯」が存在します。お二人の好きな「マネ飯」について教えてください。
橋本:僕はめちゃめちゃベタというか、唐揚げですかね。マネが作る唐揚げはいつもおいしいので。いつも毎年、4年生のマネが引退する直前に、4年生だけでごはんを作ってくれるんですけど、そのときのアンケートで、僕は一人だけ唐揚げって推したくらいなんで。僕は唐揚げが好きっすねー
榮原:自分が一番好きなのはフルーツサラダです。
橋本:うわー(笑)。

――どんなサラダですか。
榮原:グレープフルーツとか、みかんとか……フルーツが入っている系のおかずがす
ごく好きで。
橋本:そんな顔じゃないやろ(笑)。
榮原:ハンバーガーとか酢豚でも、パイナップルが入っているやつとか……出た日に
は決結構嬉しいです。

◇ボート競技について◇

右から2番目が橋本。水の音が写真越しに聞こえてくるような……?

――単刀直入に、ボートの魅力といえばここ!というポイントは?
橋本:そうですね。分かりやすい魅力で言うと、僕は水の音が好きで。まあ結構こう見えて繊細なキャラで通っているんで。オールが水に入る音とか、水面の上を滑っていくときの音だとか。その水の音っていうのが僕は結構魅力的かなっていう風に思います。インスタとかYouTubeに僕らの動画があって、そこにもちょっとそういう音とか入っているので、見て頂けたらと思います。
・ボート部公式
Instagram→https://www.instagram.com/rikkyo_rowing/?hl=ja
・ボート部公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC5I3rurQX9ckPRc-si6FlgA
榮原:僕は競技的な部分で言うと、ボートってよく究極のチームスポーツって言われがちなんです。新しく「お前は4人乗りのこの船でこの大会に出る」って決まった時に、メンバーは毎回同じなわけではないので、大会ごとに心機一転してイチから作っていく。その人数のそのメンバーでいかにその船を速くしていくかっていうのを練習していくっていうのが新鮮っていうか、他の競技ではあんまりないなって思う部分です。大会おきに種目だったり、メンバーだったりによって違う競技みたいにアプローチが違ったり、目指すものが違うっていうのが、僕の中のボートの魅力かなって思います。
橋本:僕のコメントと豪のコメント替えてもらっていいですか。
榮原:橋本さんは水の音が好きって書いといてもらって大丈夫です。
橋本:いやいや、浅すぎるやろ!めちゃくちゃ浅いやろ。

――それは……。
橋本:もう完全にさっき豪が言ったことを僕が言ったことにして、僕が言ったことを豪が言ったことにしてくれるとありがたいです。はーい、チェンジで!
榮原:そのままで大丈夫です。

――ボート競技をやっていてよかったと思った瞬間はありますか。
橋本:先週(10月8日~11日)に全日本選手権があって、自分は4年目にしてやっと結果を残せたというか。単純に優勝はできなかったんですけど、メダルを取れたっていう結果が見えて、諦めずにやってて良かったかなというふうには思います。後はマネージャーとか、サポートしてくれたみんなも、久しぶりに全日本の対校クルーでメダルが取れたことに喜んでくれたので、そういう面で諦めずにやっててよかったっていうのは思います。
榮原:ボートで勝てた瞬間がやってて良かったなと思える瞬間だと思います。レース競技なので、レースだけで勝ち負けが決まるスポーツなので。しっかり挑戦して勝てた時っていうのが嬉しい瞬間かな、というふうに思います。ただ僕は1度もメダルをとったことが無いので、そういった部分でメダルが取れた時にボートやっててよかったって思う瞬間になるんじゃないかな、という風には期待してます。

一番左が榮原。橋本がうらやむコメントを連発し、新体制への船出は好調だ

――榮原さんは次期主将とお聞きしましたが、どういうチームにしたいと思っていますか。
榮原:現状維持にとどまらないというか、やっぱり前年度よりいい結果を残すことで進歩したチームが作れるんじゃないかなって思っています。でも結果だけにこだわるチームにしたくない、というのは自分の中で思っていて、チームがあって、マネージャーとかコックスみたいな漕手以外のポジションもあるので、部活をやるということに対して、理由を持てるようなチームにしたいですね。何か一つの目標をもって日々、全員が精進していけるチームを作っていきたいなって思います。
橋本:(拍手)

――拍手の理由は。
橋本:1年前、僕はこんなこと言えなかったなっていう。僕より主将としてちゃんとやっていけると思うので。
榮原:まあ、そうですね。
橋本:おい(笑)。
榮原:橋本主将よりは主将できると思います。
橋本:そこはフォロー入れろ、フォロー。「そんなことなかったですよ」って入れるところやろ、そこは(笑)。

――ボート競技を知らない人に魅力を伝えるとしたら、どんな風に伝えますか。
橋本:えーっと、そうだなあ。さっき言った豪の言葉とかぶってしまうかもしれないんですけど……豪、考えてる?
榮原:いや。
橋本:お前、俺が言う間に考えるつもりやったろ(笑)
榮原:いやいや、橋本さん先どうぞ。水の音とかでも。
橋本:結構難しいな…。例えば僕は野球やってたんですけど、守備と打撃とか、いろんな動きがあるじゃないですか。でもボートは1つの動きを常に複数回やるだけのスポーツで、それを探求するスポーツかなって。単調で簡単そうに見えるスポーツなんですけど、深さが他の競技よりは一味ふた味違う魅力かなって思います。
榮原:よく大学からでも日本一を取れるって言うんですが、実際に大学から始める初心者の人が多いっていうのと、どのスポーツよりも成長スピードが早くて、誰にでも勝つ可能性があるスポーツっていうのが魅力的かなっていう風に思います。年月の壁とかフィジカル的な溝が、自分の努力で埋められるのがボート競技の魅力ですね。
橋本:あっ、これも替えで。チェンジで。良いこと言うなぁ、お前。

(取材・田川怜奈、濱渡晏月、冨田夏希/編集・濱渡晏月)

「立教スポーツ」編集部では現在の活動状況を鑑み、10月号は紙面の発行を行わず、Web記事(クローズアップ)での情報発信をする運びとなりました。取材にご協力いただいた各部の皆様、ありがとうございました。

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