【サッカー部】 #10月クローズアップ対談企画 田中×山崎 158人の部員を束ねる主将・主務対談
関東2部リーグ戦に挑んでいるサッカー部。今回対談していただいたのは主将・田中拓実さん(法4=桐光学園)と主務・山崎敦史さん(文4=西武台)。部員158人の大所帯を競技と運営の両面で統率するお二人が考える「立大サッカー部らしさ」に迫ります。
取材日/10月14日
参加部員/田中拓実さん(以下、田)、山崎敦史さん(以下、山)
※取材はオンラインで行いました
コロナ禍でも「サッカー部の価値を高める」企画を実現
―お二人はコロナ禍をどのように受け止めて活動していますか?
山)こんなに長引くとは思わなかったのが本音です。例年通りリーグ戦を行うってイメージだったんですけど、このような状況になってしまって。でももう仕方ないことなのでこの状況で最善を尽くそうという思考に変わりました。
田)自分はシーズン当初に思い描いていたやりたいことができなくなって。でも主将として関東リーグを戦わせていただいているので、部員や保護者は応援に来れない状況ですけど、結果に対してはシビアに取り組むようにしています。
―活動ができない期間が長引きましたが、部内で共通の方針や目標を掲げたりしましたか?
田)リスポさんに取材してもらった「StayingEleven」とかは今年ならではの動きかな。
山)そうだね。最初はみんな何かしないとけないという気持ちはありました。そこで個人が動き始めた感じですね。なので目標としては部として「強い立教」というものを掲げて、理念として「サッカー部の価値を高める」というものを置いているので、それに基づいた活動はできていたと思います。拓実はどう?
田)アイデアがどんどん出てくるような部員が主体となって活動してくれたかなっていう印象はありますね。さっき言った「StayingEleven」みたいなものはコロナ禍でも部全体が注目するイベントになったので。部員がひとつになることはできたかなと思います。
―現在の活動状況はいかがですか?
田)部室を使わない、グラウンドは1回の時間に30人までとか制限付きの活動になりますけど例年通りというか、週6回活動して週末には試合があるというように戻っているのかなって思います。
―各カテゴリーごとに少人数で活動していますね
山)今年はカテゴリーのくくりがとても強い年で。それがいい面も悪い面もあって。いい面は、一緒にサッカーをやる人間は同じカテゴリーなので、そのカテゴリー間の繋がりがサッカーをやる上ではとてもいいことですね。反面、練習の合間に他のカテゴリーの関わりがあったのが今は難しくなっているので、カテゴリーを越えたコミュニケーションは少なくなっていますね。
「立大サッカー部らしさ」とは
―他の部活やこれまでのサッカー部にはない「今年のサッカー部らしさ」はどのあたりに感じていますか?
田)今年に限った話ではないんですけど、この組織にいてすごいなと思うのは各カテゴリーが4年生を中心にモチベーションを保ちながらやってくれていることですね。先が見えない状況で、4年生とか1試合もできずに引退という可能性もある中で、よくここまでチームに対してアクションしてくれているなって思います。
山)今年はできていないですけど、応援は大人数ならではの良さなのかと思います。100人以上でやる応援はすごい迫力があるというか、試合に出ている選手もパワーになると思います。そこはサッカー部の強みだと思います。
―残りの期間でサッカー部に残していきたいものは何ですか?
田)結果面からいうと最低限関東リーグという舞台は絶対残さないといけない。それは後輩のためでもあり、OB・OGの方々が築きあげてきた今までの歴史があるから。個人的には、言葉で言うのは自分でなくても誰でもできることだから、その中でも試合に挑む姿勢や最後まで諦めない姿勢を見て何か感じ取ってくれる部員がいるわけだから、戦っている現場や画面越しで応援してくれる保護者や部員に何か届くような姿勢は貫いていきたいですね。
山)結果面でいうと拓実が言ったようなところで、僕は違う観点から話してみます。部の運営関連で冒頭でも話したプロジェクトのように部員がサッカー部のために「何をしたらいいのか」を考えてしっかり行動に移せたらいいなと思っています。立教サッカー部らしさというところで「たくさんの人に何かを」という思考回路を持った人間が増えて、かつサッカー部のために行動してくれる人がたくさんいるような組織にしたいなと思っていますね。
(10月24日 取材・小根久保礼央 編集・河野なつみ)
「立教スポーツ」編集部では現在の活動状況を鑑み、10月号は紙面の発行を行わず、Web記事(クローズアップ)での情報発信をする運びとなりました。取材にご協力いただいた各部の皆様、ありがとうございました。