【スケート部フィギュア部門】#10月クローズアップ対談企画 お互いを応援して成長を喜び合えるチーム 

これから本格的なシーズンを迎えるフィギュアスケート。コロナ禍で練習が思うようにできない中、選手たちはどのようにモチベーションを保ってきたのか。そして、そこから見えた「スケート部フィギュア部門らしさ」とは。主将・小山田(理4)と主務・蓑輪(文4)に話を聞いた。

カメラに向かってポーズを決める小山田(左)と蓑輪

―部の雰囲気はどうですか

小山田:部の雰囲気だって、かおり(笑)

箕輪:最近はすごい学年同士も仲がいい。どの学年も仲がいいと思うんですけど、結構3、4年生同士だったり、私たちも去年の先輩、1個上の先輩とかとも、学年は違うんですけど、練習以外の部分では気軽にお話したり。結構学年の垣根が低い、そういう雰囲気です。

―小山田さんはどう思われますか
小山田:そうですね。練習以外もそうだし、基本的に練習で教え合うという環境があるので、そこで同期同士だから教え合うとかじゃなくて、後輩の方がスケートの技術をもし持っているのであれば、先輩に教えるっていうことも全然あるし。もちろん初心者から始めて4年間スケートをしてきた4年生が、1年生である初心者に対して教えるっていうこともあるので。普段の練習から学年問わず教え合えるっていう環境があるので、練習以外でもそういう関係性ができてるのかな、とは思います。

ー自分たちの代になってからどんな部作りをしていこうと思っていましたか

小山田:結構わたし考えてたんですよ。考えてたんですけど、コロナとかで訳わかんなくなっちゃって(笑)

箕輪:スローガンとかも決めたよね。

小山田:すごいやる気あって、スローガンとか考えたり、あれやろ!これやろ!みたいなこととかやってたらコロナになって、一年の先のことを考えるよりも目の前の1ヶ月のことを考えるのが必死すぎて、先見据えた行動ができてたのかって言われるとちょっと、こうしようっていうのができてたとのかというと微妙だなって。

ー自粛期間中の部としての活動はどのように行ってきましたか
蓑輪:ミーティングもだし、あとはオンラインでトレーニング、筋トレとかストレッチとかそういうものを朝練の時間かな?朝に、完全にリンクが開いてない期間とかは、みんな滑れてないっていう状況のときは、週に2、3?3はないか。2回くらいオンラインで筋トレやったり、あとは経験者の人に陸上でのジャンプの練習を、画面上でなんですけど見てもらってアドバイスしたり、外で。外でみんなでカメラ繋いで、そういうジャンプ練習とかもしてました。

ー他大と比較して立大スケート部のいい所はどこですか
小山田:経験者から初心者までいるっていうのが、あんまりほかの部活にはなくて。他は慶應さんくらいなんですけど、そういった部活が少なくて、経験者から初心者までいる中で、カテゴリーが分かれてるんですけど、そのカテゴリーの中で綺麗にまんべんなくいるんですよね。数人ずつ。なのでお互いをライバルって意識よりも仲間だったり、お互いを応援して成長を喜びあえるチームだなって全体的に思うので、そこが立教らしさでもあるので、試合とかいってもすごい純粋に心からお互いを応援できる部活かなとは思います。

蓑輪:そうですね。特に私たち4年生の学年とかは、入部した頃からほんとにバランスよく級が分かれていて、私は初心者で入ったんですけど、りこ(小山田)みたいに経験者の人とかにいつも部練で指導してもらったりっていう場面が多いので、すごいそういう関係性というか、級はかなり技術的な差は大きいんですけど、その上でちゃんと経験者の人は下を指導してくれたり、私達も上の級の人しか出られない大会とかもあったりするんですけど、そういう時もほんとに自分の事のように応援したりしているので、そういう関係性の部分は立教のスケート部の魅力のひとつでもあるかなと思います。

ー立大のスケート部で良かったなと思うエピソードがあれば教えてください
小山田:具体的なエピソード…。そうだなあ。具体的かどうかは分からないんですけど、私は小学校1年生からスケートをやってて。ちゃんと応援してくれるというか、仲間だけどライバル。だから試合が上手く行ったときに喜んでくれたりとか、上手くいかなかったときに「頑張ろ!」って言ってくれる仲間ではあったけど、本当にそれを言ってくれるのってコーチであったり家族しかいなかったけど、大学入って応援してくれたりずっと練習を見て、自分の成長を感じてくれる仲間が立教だからできたので、私一人しか出ない試合とかでも観客席に立教チームって感じで応援しにきてくれたりするとすごい嬉しいし、みんなが自分の演技を見て感想だとか励ましたりしてくれた経験はすごい立教スケート部で良かったなって思いますね。

箕輪:そうですね…。立教スケート部に入って、すごい人に恵まれたなって思ってて。私が1年生で入部したときの4年生も3年生も2年生もなんですけど。大学の体育会ってこともあって、体験に行ったときとかも良い雰囲気だなっていうのは感じ取ったんですけど、体育会なのでちゃんとルールとか厳しい部分もあるとは思うんですけど、それでもやっぱり温かいなっていつも感じてて。いつも先輩たちに良くしてもらったというか、嬉しかったこととか、ありがたかったこととか、そういうのは自分も先輩になったときにおんなじように下に面倒見たりして行きたいなって思わせてくれたじゃないですけど。そういう風に思える先輩。初心者の先輩も経験者の先輩も含めいたので。良い先輩とか、もちろん同期とか後輩もなんですけど、そういう人たちに出会えた。スケートに対して一生懸命にやって、かつ周りの人のことも考えられる、そういう人たちがたくさんいるって言うのが立教スケート部にいて良かったなと思うことです。

ー引退まで残り少ない期間どうしていきたいですか
小山田:じゃあ、かおり(笑)

箕輪:そうですね。残り少ないですけど、後輩とかに残していけるものは残していきたいなと思っていて。(中略)自分たちが最上級生になった時に、同期内で団結して部活動を動かしていく。各学年そうですけど、育ってもらえるように。今年は思うように部活も出来なかったし、そういう面でも教えたりできなかったんですけど、幹部も変わっていく時期でもあるので、今まで経験したことをちょっとでも教えたり、残したりしていきたいなと思います。

小山田:そうですね。何だろ、、(笑)
部活に関して言えば、後輩への指導、運営も今言った通りかなと思うんですけど。今私がスケートやってきてラストシーズンっていう思いが強すぎて、そういうことばっかり頭の中で考えているので、自分のラストシーズン悔いなく終わりたいっていう気持ちだったり、今まで跳べなかったジャンプをなんとか最後の最後まで足掻き続けたい。そういう姿勢を見せることで、後輩が最後まで4年生になっても頑張っているんだなという姿をみて、モチベーションだったり、刺激になったらいいなと思いますね。

(取材・編集 阿部愛香・大類遥)

「立教スポーツ」編集部では現在の活動状況を鑑み、10月号は紙面の発行を行わず、Web記事(クローズアップ)での情報発信をする運びとなりました。取材にご協力いただいた各部の皆様、ありがとうございました。

関連記事一覧