【テニス部女子】初めての部活動 慣れない上下関係に悩みながらも常に前を向く 松田栞

入部するまではクラブチームで活動してきた松田(コ2)。初めての上下関係に戸惑った昨年を乗り越え、初めて先輩に。後輩への接し方や自分のプレーに悩みながらも、常に冷静で部活に対して真剣な彼女。今年初の公式戦を目前に、何を語るのだろうか。

左から宗和(社1)、松田、佐藤(社3)

理想の先輩像

「後輩の細かいところを見て、声かけできる先輩になりたい」。初めての後輩への接し方に悩みながらも、目指す姿があった。昨年の秋季リーグ戦に1年生ながら出場した際、倉島(観4)から連絡をもらったという。「私が勝ててなくてプレッシャーかけてるかもしれないけど、思いっきりやってほしい」。後輩の不安や緊張に気づいた倉島のさりげないサポートを今でも彼女の支えとなり、憧れる先輩像でもある。

コロナ禍で部員と会う機会も減ったことから、関係構築も難しい。まだ探り探りではあるが、理想の先輩を目指し、「一人一人のことを理解していきたい」と気持ちは前向きだ。

宗和とダブルスを組む松田

昨年とのギャップ

部の仕事や環境に慣れることに追われていた昨年と比べ、自分に余裕が出てきたことが彼女にとっては悩みのタネになっている。「去年は部活行きたくないって思っちゃうこともあったんですけど、今年は雰囲気もそんなにキツく感じないし、自分も2年生になったし」。今までがむしゃらに努力し、真剣に取り組んできたからこそ急に生まれた余裕が不安や焦りにつながってしまう。

プレー中の松田

先輩としての責任

通常通りの活動ができない中、フリー練習が続いたことから後輩への指導が難しくなった。状況が違いすぎるため、自分たちが教わってきたことをそのまま教えることすらできない。同期で何度も話し合いを重ね、今でも試行錯誤している。

−こんな時期だからこそ色々考える
全体練が始まったっていうのもあるし、試合も始まるし、今が一番どうしよどうしよって感じです。

−それは自分の結果とかも含めて
そう、もう全部です。試合が鬼のように緊張するんですよ。去年が別に良かったんです。1年生だし分かんないし、とりあえず行って。リーグも団体戦すら初めてだし、ミスなく仕事終わらせればいいやみたいな感じで、でも2年生になったら分かるじゃないですか。今もぐるぐるしてます。

初めてだとは思えないほど部活に対して真剣で、考え続ける松田。明後日から始まる関東学生テニストーナメント大会では勝ちにこだわりながらも、楽しくプレーする姿を見せてくれるだろう。

♡松田 栞(まつだ・しおり)

笑顔でカメラに近づく松田とカメラ目線の倉島(観4)

〔学部〕 コミュニティ福祉学部
〔出身高〕 淑徳高
〔今年の目標〕 単複インカレ出場、リーグ全勝
〔プレーの強み・持ち味〕 ストロークよりもボレーが得意!特にダブルスのポーチ!
〔テニス部のいいところ〕 明るい!楽しい!最高!個性爆発!って感じです

(10月14日、藤部千花)

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