【陸上競技部】「応援して良かったと思ってもらえるように…」ミスター立教No.5舟橋英我インタビュー[中編]

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人を笑わせることが大好き!

―ここからは舟橋さんのこれまでの人生についてお伺いしたいと思います。出身はどちらですか?

生まれは兵庫です。小学6年生になるときに埼玉に引っ越してきました。なので生まれは兵庫なんですけど、青春時代の思い出はどちらかと言えば埼玉なんですよね(笑)。埼玉に来た時は環境が全然違ったので、特に標準語に慣れなくて気持ち悪かったです。最初の頃は普通に関西弁を貫いてました(笑)。

―幼い頃はどんな性格でしたか?

小学生の頃からお笑いが大好きで、特に人を笑わせることが大好きだったのでクラスの出し物大会とかは友達とコンビ組んで漫才とかやってました! まぁ、全然面白くなかったと思いますけど…(笑)。あんまり覚えてないですけど、当時流行っていた芸人のネタに小学生なりのキレを取り入れてやっていたと思います。

ツッコミは苦手なんですよね(笑)。なのでボケを担当することが多くて、当時はテレビで新喜劇とかも結構見ていたのでそういうのも真似してました。今でもお笑いは大好きで、陸上部内でも結構おちゃらけるタイプですね。友達との間では誰かを笑わせたりイジられたりしてます(笑)。

幼い頃から人を笑わせることが大好き。芸人ではかまいたちがお気に入り

「自分の力を全国の舞台で証明したい」

―陸上競技を始めたのはいつ頃ですか?

実は高校からなんです。小学生の時はバスケとかサッカーとか色々なスポーツを経験しました。中学は野球部に入部したんですけど、野球にはあまり良い思い出はないんですよね…。僕がいた野球部は部員が多くて、正当に評価してくれないと感じてたんです。僕自身の学校生活の態度が悪かったのもあるんですけど1年生の頃は一度も試合に出れなくて(笑)。

2年生になると試合に出れるようになってレギュラーに定着できました。でも、そうなると逆に今まで試合に出てた仲間が出れなくなるじゃないですか。そういうのを見ていたので、僕自身は「中学で野球を辞めるんだ」っていう思いが強くなってきて。悔いなくやった結果、実は高校からも(野球推薦の)お声をいただいたんですけど…。

―それでも野球を続けずに陸上競技に挑戦したんですね

なんとしても全国大会に出場したいっていう思いが強かったんです。自分はスポーツができると思っていたので「自分の力を全国の舞台で証明したい」っていう思いが強くて。でも野球は良い思い出はないし、競争率も激しいから全国大会に出場するのは厳しいじゃないですか。なので、個人競技で自分の力で頑張りたいって思って陸上競技を選びました。

―陸上競技を始めるにあたり、昌平高校を進学先に選んだ理由は何ですか?

もともとは公立高校志望だったんですけど内申がすごく低くて(笑)。でも良い高校に入りたいと思っていたので、勉強も部活も一生懸命できるところに行きたかったんです。私立だとそういうところはなかなかないんですけど、昌平高校は文武両道が実現できるクラスがあったので進学先に選びました。

高3時にはインターハイに出場。気合いを入れるために坊主頭で臨んだ

 

―そこからは「才能爆発」という感じでしたか?

そうでもなかったんですよ(笑)。色々なスポーツを経験してきたし、走力にも自信があったので絶対に通用するだろうって思ってたんですけど、いざ大会に出てみたら全然通用しなかったんです(笑)。やっぱり野球での足の速さとは違うので最初は壁にぶち当たりましたよ、「オレ全然ダメだな…」って。

でも「全国行きたい」っていう気持ちで入部したので、自分を成長させるために本当に頑張りました。自分の走りを動画に撮って研究したり、筋トレをしたり、今までやってこなかったことに取り組むことで競技と真剣に向き合ったんです。その結果、自分の良さをどんどん伸ばすことができて、高3の時にはインターハイに出場することができました。

ー努力し続けることで夢だった「全国の舞台」に立てたんですね。

本当は個人競技での出場を目指してたんですけど肘を怪我してしまって。八種競技なので投てきができない状態になってしまって、県大会予選で負けたんです。ただ、そのときにリレーが関東大会出場が決まってたんで「お前足速いから出場させてやる」って言われて。チームのタイムを少し伸ばしてインターハイに出場できました。

「自分の走りでみんなを引っ張りたい」っていう思いが強くて、リレーも1走だったのでそこで勢いをつけて決勝まで連れていく思いで走りました。観客の人数も多いし、周りを見れば有名な選手ばかり。会場全体の雰囲気も全然違ったので「これが全国大会なんだ…」ってびっくりしました。インターハイは今まで出た大会の中で一番思い出に残ってます!

2018年の関東インカレでは十種競技に出場した

大学時代の一番の思い出は「通院生活」

ー立教大学に進学した理由は何ですか?

スポーツを学びたいっていう思いがあったので、スポーツを学べる学部がある大学を探しました。早稲田や法政にもそのような学部はありますけど、立教大学コミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科にAO入試で入学しました。

新座キャンパスは自然豊かなところで、構内の施設もきれいで、そこが良さなのかなと思います。実家から電車だと1時間くらいかかるんですけど、自転車だと40分ぐらいなのでチャリ通でした(笑)。みんなには「それはキツイだろ」って言われるんですけど、トレーニングにもなるし全然楽なんですよね(笑)。

ー大学生活を振り返ってみていかがですか?

楽しい学生生活ではなかったんですよね…。やっぱり怪我に苦しんだのでほとんどが病院通いで、手術も経験しました。陸上以外の思い出だと一番は「通院生活」ですね(笑)。本当にそれくらい苦しかったですし、大学のイベントにもあまり参加しなかったなぁと…。

でも、2年生の時に関東インカレに出場できたのは本当に嬉しかったです。その時は途中棄権したんですけど部員全員から応援されて…。高校ではそういう経験がなかったので、あの時は本当に力になりました。普段の学生生活もスポーツウエルネス学科は少人数だからこそみんなと仲良くできたし、ほとんどの人と知り合いになれたので楽しかったです!

ーところで、舟橋さんを語る上で欠かせないのが「筋肉」ですが、いつ頃からトレーニングに力を入れるようになったのですか?

全3回。「『応援して良かったと思ってもらえるように…』ミスター立教No.5舟橋英我インタビュー」

―[後編]に続くー

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(取材・構成 小根久保礼央)

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