【アイスホッケー部】遂に氷上練習再開へ 開催まであと2ヶ月、秋リーグの備え固める
昨年は部員数が少ないハンデを跳ね返し、1792日ぶりに勝利を掴み取った立大アイスホッケー部。この勢いを春季リーグ戦に繋げたかったが、新型コロナウイルスの影響により、春のリーグ戦は中止に。練習場であるアイスホッケーリンクも6月まで使用できないなど、苦しい状況が続いた。
7月に入り、リンク練習が遂に再開し、秋のリーグ戦まであと2か月を切った現在。練習再開直後の今しか聞きけない近況や、自粛中の取り組みを主将の竹高(法4)とGKの川上(法2)に伺う。
ーまず、コロナの影響により大会が中止になってしまったが心境を教えてください。
竹高)僕は4年目の集大成の年で、初めて春の大会が中止と聞いたときはショックで残念な気持ちでした。
川上)僕も後輩を迎えての初めての大会で楽しみにしていたのですが、大会がなくなって残念でした。
ーやはり、大会中止は覚悟していましたか?
竹高)正直、ある程度はしていました。
川上)徐々に徐々に大会がなくなりそうになっていきました。
ーでは、コロナ自粛期間中についてお聞きします。自粛期間中、チームとしてどう過ごしましたか?
竹高)部から関心がなくなるのが一番怖かったので、オンライン陸トレと同期ミーティングと班ごと(年齢関わらず)のミーティングを1週間に1回欠かしませんでした。チームの中で連帯感が薄くならないように努めていましたね。
ーコロナによる自粛を個人としてはどう過ごしましたか?
竹高)体を改造するいい機会だと思い、食事・トレーニング・睡眠を十分にとりました。普段は練習が深夜の為、トレーニングなどが疎かになってしまう時もありましたが、自粛期間中は毎日筋トレし、体重はこの二か月で8kg増加しました
川上)一人暮らしならではで、料理を頑張りました。
ーそのミーティングはどなたが提案しましたか?
竹高・川上)チーム全体で話し合って決めました。陸トレの班分けも、学年が被らないようにするなどして構成しました。
ーそれらのモチベーションの維持方法は何でしたか?
竹高)来年再来年を部は続いていくわけで、主将である自分が腐るわけにはいかないし、今年で大会が終わるわけではないのが、僕のモチベーションでした。
川上)自粛中はほとんどの部員がホッケーのモチベの面では下がってしまったが、自粛中にできる筋トレなどのモチベーションを高め、その時々でモチベーションを作っていきました。
ーずっとホッケーのモチベーションに固執していたわけではなかったのでしょうか?
川上)単純にお腹へこましたいとかとか、体絞りたいとかで始めて、それがホッケーに繋がったらいいなと。
ー陸トレをしているとおっしゃっていたが、普段とメニューは変えましたか?
竹高)家の中でのトレーニングが前提となるので、陸トレの班を作って、特別メニューを考えてもらいました。
ー普段の練習や試合で夜型の生活になっていたと思うのですが、練習や試合がない中、生活習慣はどうなりましたか?
竹高・川上)めちゃくちゃ改善されて、早起きが習慣になりました。
ーアイスホッケー部以外で何か始めたことはありましたか?
竹高)筋トレが趣味になり、新しくジムに毎日通い始めました。
川上)梶原(法3)さんの家にトレーニング器具があるので、通ってトレーニングしていました。
ー自粛中に困ったことは何でしょうか?
竹高・川上)全員が全員モチベーションを保つことはできないので、そこが難しかったです。部の方針が選手主体で、監督やコーチがほとんど任してくれるため、柔軟な活動ができました。
ー新歓についてお伺いします。新歓の現状はいかがでしょうか?
竹高)結果的に、新歓活動で選手1人、マネージャー1人を獲得できました。推薦を入れると、合計で選手1人、マネージャー1人を獲得できましたが、人数的には苦しく、もっと欲しかったです。
ーアイスホッケー部は新歓活動に力を入れているように感じたが、新歓の係などはありますか?
竹高)YoutubeなどはOBが作ってくださりました。各学年ごとにミーティングを行い、意見を出し合ったりしました。アイスホッケーをかじっていた人は絶対に入れたかったが、逃してしまった。
ー何人入れようとか目標はあったのでしょうか?
竹高)本来は最低5人くらい欲しかったです。
ー新歓活動で何が難しかったですか?
竹高)そもそも体育会に入ろうとする母数が少なかったです。SNSでアイスホッケーのようなマイナースポーツを宣伝するのは限界がある為、リアルで新歓活動をしたかったのが本心。
―新歓活動はとりあえず ひと段落しましたか?
竹高)そうですね。もうできることも、なかなかないですね。
―新歓で入ってくれた新入生とのコミュニケーションはどのくらいしていますか?
竹高)怖いくらい馴染んでますよ笑
川上)地方出身なんですけど、たまたま近くに家を決めてご飯行ったり、面白い田舎の子だなと思います笑
―1年生は春休み何をしましたか?
竹高)陸トレは入部決めてくれた人から参加してくれた。最初はオンラインで、会って、って感じなんですけど、人見知りもしないので普通に一緒にやってますよ。
川上)高校からの直属の後輩の上野(法1)は今まで通りなんだけど、清田(済1)は家近いし、一人暮らしでホームシックになってると思うので、ご飯呼んであげようかなとか考えています笑
―氷上での練習再開時に1年生も参加しましたか?
竹高)3人全員参加しました。やっぱり、経験者で入ってきた上野と久保(コ1)は即戦力で上手いですし、清田も高校3年間でかじってて4年目なんですけど、これからもっと伸びそうだなと見てて楽しい選手です。上野と久保はこのままのびのびとやってくれれば今年も結果出せると思うので期待している1年生です。
―全体として、練習再開の感想は?
竹高)疲れました。めちゃくちゃ死ぬほど疲れました笑 でもみんな疲れた以上に楽しそうだったのでやっぱりホッケーは良いなと思いました。
川上)ここからですね。
―感覚は以前と違いまいしたか?
竹高)氷の感覚は最初忘れていました。でも僕自身8㎏増やしてけっこう走れなくなるかなとか思ったんですけど、そういうこともなくすぐ対応できましたし、変わったということはなかったですね。
川上)僕はキーパーなので日常とかけ離れたことしかやらないので後ろ下がったり、横に滑ったり、時速100㎞のものが飛んできたりと、そこは今から調整していかないといけないと思いますね。
―練習メニューは調整しましたか?
竹高)氷上練習はコーチがいらしてくださったので、メニューを考えてくださって、今はやっています
―現在、普段練習している東伏見のダイドードリンコアイスアリーナが使えないと聞きましたが。
竹高)リンクの工事で8月下旬まで使えないです。今は上尾や東大和のリンクに行って練習しているので遠くてちょっと大変ですね。昨日は家に着いたのが午前3時半とかでしたね。
川上)午前4時に寝ましたね。
竹高)眠れなくて7時くらいに寝ました笑 本当に生活が真逆になりましたね笑
―時間にすると氷上に立つまでのブランクはどのくらいありましたか?
竹高)3カ月くらいですね。思っていたよりは影響ないですね。心肺機能が落ちていたりとか、氷の感覚を忘れていたりとかはありますけど、思った以上にはできていると思いますね。キーパーから見たらどう?川上)どうしてもゲーム感覚とかはしようがない部分はありますね。竹高)意外といけるところもあり、まだまだなところもありって感じですね。
―メニューはコロナ自粛の前と変化はありましたか?
竹高)最初は基礎的なものだったり、あまりきつくないものをコーチが選んでくれていたりしていたので再開初日のメニューは自粛前よりは少しレベルを落としたものが多かったですね。徐々に戻ってきたかなと、昨日あたりから負荷をかけつつやっています。
―今シーズンの目標は何ですか?
竹高)秋リーグ3位を目指しています。インカレがあればインカレ出場というのも最初から言っていたことなので、大会がどうなるかはまだ発表されていないですけど、もしあればインカレ出場も目指してやっていきたいと思います。
―目標達成のために今するべきことは何でしょうか?
竹高)開幕までまだ3カ月ありますし、逆に言えば3カ月しかないんですけど、各々が体づくりであったり自分と向き合って組織的にチーム力であったり、セット間の連携を求める時期ではないのでそれぞれが自分の課題と向き合ってくれればなと思います。個人的にはとにかく体をキープします。まだまだ走りこむ時期でもないので今は当たり負けない体、土台を作っていけるようにやっていこうと思います。
川上)いち早く感覚を戻すっていうのが今の目標で、あとはチーム作り、戦術とかもそうですけど対面じゃないとできないような、阿吽の呼吸を作り出せるようなチームになれるように2年生から持ち上げていきたいなと思います。
―夏休みは今よりも練習の頻度を上げて本格的に再開しますか?
竹高)現状は普段の夏休みと同じようにやろうと思ってます。最初の2週間くらいはオフにしようと思っていて、というのも今まで対面ではやってこなくてもオンラインで、陸トレなどやっていて休みがなかったので、東伏見のリンクが開いたら始めます。氷上練習週2回、陸トレ週4回をめどに普段よりはちょっと練習量上げてやっていくつもりです。例年であれば合宿もあって練習量も多くなるんですけど、合宿もないですし開幕まで3カ月ほど、夏休み開けてから1,2カ月あるので、夏休みは感覚を取り戻したり、基礎体力の向上に向けてやっていきたいなと思います。
―秋シーズンの注目ポイントはどこですか?
川上)去年よりはスピードが上がっていると思います。新入生2人も速いし、それに触発されて去年のエース格だった竹高さんと梶原さんも速いプレーを意識するようになっているので、速くなっていると思います。逆に守りが薄くなっているのでそこは僕の腕の見せどころかと。
竹高)今年はいっぱい得点取るので、得点シーンに注目していただければと。失点シーンは川上がなくしてくれるので。去年本当に得点シーンを見せられなかったので今年は頑張るので見ていてください。
―戦略としては今まで通り、守りを中心としますか?
竹高)今年に入って練習試合もできていないので立ち位置が分からない状況なので戦略とかはまだなんともいえないけど、守りがベースになると思うからそこはしっかりやっていきたいと思います。
コロナ自粛によって、普段通りの練習ができなくなってから3カ月。大会中止で先の読めない状況が続いたが、いよいよ氷上練習が再開し、光が見えてきた。9月に控えるリーグ戦に向けて体づくりと実戦練習を積む日々が始まる。
即戦力となる1年生を迎え、スピードを意識したプレーを目指すと気合十分。リーグ戦で、パワーアップしたアイスホッケー部の熱い戦いに注目したい。
※インタビューはZOOM上で行いました。
(7月21日・平野聖也、藤咲恵子)