【応援団】新スローガン「一」に込められた思い。世代の垣根を越えた三部一体の新歓活動!
緊急事態宣言の解除が進み、コロナ禍終息の兆しが徐々に見えつつも予断を許さない状況が続いている。そんな異例の環境下ながら情報発信を続ける体育会各部。応援団もまたSNSを駆使して練習や各部への呼びかけ、新入生歓迎活動を行っている。世代交代を果たし新体制となった応援団の各部長に、現状とこれからの活動についてインタビューした。
現在、リーダー部・チアリーディング部・吹奏楽部は各部が独立して新入生歓迎活動を行っている。リーダー部は新入生の前でデモンストレーションが出来ないことに打撃を受けているようだ。本来であれば、人のために全力を尽くす応援姿と、その気合や迫力を肌で感じることが出来る機会。しかし今年に限ってそのチャンスがない。そんな中にあっても、オンラインでの懇親会などで仮入部者が集まってきている。チアリーディング部では、華やかな衣装の写真や応援動画を掲載している。新入生の目に触れやすい、視覚的な情報発信が効果を発揮し、30名近い新入生が集まっているようだ。吹奏楽部は、楽器パートごとに少人数の懇親会を開催し、細やかな情報発信を続けている。また体育会各部と連携を取り、ストーリー上で他部紹介を行っている応援団。応援の力に、各部から感謝の声が届いている。
例年であれば既に六大学野球リーグ戦も開幕し、新入部員とともに本格的に活動が始動しているはずだった。だが今なお対面での活動は制限され、「例年通り」とはいかない状況が続いている。これまで練習で高めてきたコンディションが活動自粛の影響で下がってしまうのではないかと、普段通りの練習が出来ないことは部員たちにとって大きな不安となっている。しかし、OB・OGのアドバイスを参考にしながらZOOMを用いるなど工夫を凝らした練習を行い、活動再開時すぐに「スタートが遅れないように」(関本)と各部今できることを行っている。また新入生指導も同様に力を入れていくとしている。本年度、吹奏楽部とチアリーディング部が行う定期演奏会が記念すべき50回目を迎える。佐藤は「前期出来なかった分、さらに力を入れたい」と語った。
今年の応援団のスローガンは「一(はじめ)」。応援団の応援で観客の皆さんと「一」体になる。そして選手と一体になり「一」番を目指す。また「昭和」というイメージが残る応援団というものを「一」から見直すという意味が込められている。新しいことを取り入れつつ、古き良き伝統を受け継ぐ。幹部学年はいつ活動を再開できるのか見通しの付かない日々が続く中、なにも戸惑い無くバトンを渡せるようにとすでに後輩たちの代への引継ぎも気にかけていた。
また立大体育会の勝利を後押しできる日まで、各部はおうち時間を利用し力を蓄えている。新たな力が加わった応援団の活動再開が待ち遠しい。
※インタビューはZOOM上で行いました。
(5月26日・木下奈津希/阿部愛香)