【サッカー部】[Staying Eleven2020]“前育対決”は法大・田部井に軍配! 実況の熊瀬「これが優勝と準優勝の差か」
「Staying Eleven 2020」グループリーグB第1節が14日に行われた。法大と対戦した立大は前半12分に失点を許すと、38分にも素速いパス回しで崩され追加点を献上。後半は巻き返しを狙ったがゴールを奪えず、そのまま0−2で敗れた。第2節は16日に行われ、筑波大との対戦を迎える。
立大の大塚諒(営4)と法大の田部井涼(3年)。高校時代に強豪・前橋育英のキャプテンとしてプレーした経験を持つ2人の“同窓対決”は、1G1Aの田部井に軍配が上がった。
田部井は12分、バイタルエリアからゴール前にスルーパスを供給し、ボールを受けた味方選手の得点をアシスト。38分にはワンツーでペナルティエリア内に侵入し大塚との一対一の場面を迎えると、豪快に右足を振り抜き追加点を挙げた。
一方の大塚は、本職ではないGKとして出場。後輩でもある相手エースにゴールを奪われる展開となったが、最後まで集中したセービングを見せ、後半は無失点に抑えてみせた。
大塚は16年度の全国高校サッカー選手権大会に前橋育英のキャプテンとして出場。チームは決勝で青森山田に0−5で敗れ準優勝に終わったが、試合後に涙をこらえながら相手イレブンをたたえる主将の姿は大きな話題となった。
田部井は翌年、“0−5の埼スタ”の悔しさを知るキャプテンとしてチームを2年連続となる決勝の舞台に導いた。流経大柏との一戦は、試合終了間際の先制点を守り抜いたタイガー軍団が勝利し、群馬県勢初の優勝を飾った。双子の兄・悠(早大3年)との“田部井ツインズ”も話題となり、優勝トロフィーを笑顔で手にした。
今節の実況を担当した熊瀬(営3=FC町田ゼルビアY)もこのことを引き合いに出し、「あれ(大塚が選手権で泣いたこと)は“メディア向け”って言われてますからね」と辛口コメント。ゲームの中とはいえ2人の対決に勝敗がついたことにも「これが優勝と準優勝の差か」と皮肉った。
また、あっさりと負けてしまった立大イレブンの試合内容に対しては「おばあちゃん家帰った時に出てくる料理くらい薄いやん」と独特の表現で笑いを誘うなど、最後まで“熊瀬節”全開だった。
(5月15日・小根久保礼央)