【ホッケー部男子】4年生卒業記念 「ホッケーを楽しむ」 #15磯崎響
意識した役割
愛称は“ゼキさん”。人懐こい性格と屈託の無い笑顔が特徴的な磯崎(コ4)は同期や後輩から慕われる存在。その存在感はモチベーションビデオや新歓PVを発信するYouTubeチャンネル名が”Zekisan TV”名付けられているほど。
自分の世代で勝ちに貢献したい。最終学年となり、自分の役割を考えた。「主将、副将みたいにチームを引っ張ってくわけでもなく、森川(済4)や武田(文4)みたいにプレー面で引っ張っていくとこも出来ないので、いい意味でも悪い意味でも普段とあまり変えないということを意識していた」。主将や副将などの幹部の目に届いていない後輩やチームの動きに目を配り、フォローや優しい言葉を投げかけていた。
受け継がれし精神
磯崎は尊敬してやまない先輩がいた。同じポジションで関わることが多かった野路(19卒)だ。プレー面や部員から尊敬される人格面全てをリスペクトし、磯崎にとっては師匠のような存在。磯崎が家庭の事情で競技から離れるか迷った際に相談したのも野路だった。尊敬してやまない師匠から賜ったポリシーを磯崎は大切にしていた。「勝ちたい勝ちたいってプレーするよりも楽しんだ方がなんだかんだうまくいく」。ホッケーは楽しむことが大事だと教わり、自らも取り入れた。「目標に向かって切り詰めすぎないように、部活なんですけど楽しくやってほしい」。次世代を担う後輩にもその教えを伝えた。
鍛えつ練りつ
磯崎は高校まで陸上長距離の選手。区の選抜に選ばれるなど箱根駅伝を夢見ていたが、怪我で競技を続けることが困難になった。大学入学後は陸上部のマネジャーやトレーナーかサークルに入ろうと思っていたが、名前が同じだった当時のホッケー部マネジャーの秋元響(17年卒)にキャンパスでたまたま勧誘され、食事会へ参加。その後練習会にも参加し、入部を決めた。球技経験がない中でも競技に向き合っていった。食事量を増やし、駅伝選手だったころにはあまり行ってこなかったトレーニングも挑戦した。出場機会にはあまり恵まれなかった磯崎だが、4年間を「自分を変えて鍛えてもらったスポーツ」と振り返る。「ホッケーというのいろんな人がやってるスポーツをやって、必死に努力しないとうまくならないスポーツなので天狗の鼻はすぐ折れたし、苦しみもありましたけど社会人として生きていく礎となるいい部活に出会えた」。皆から愛されたゼキさんは静かにユニフォームを脱いだ。
<参考URL>
・Zekisan TV(https://www.youtube.com/channel/UCpGfQKTabPLhPlLHGfEsmEw)
(3月31日 渡邊大樹)