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【ボート部】【副将・吉田潤手記】「練習に対する雰囲気も、試合に対する意識もすごく高くなった。ハイレベルな部活になった」 副将が口を開く!「志」が生んだチーム力

リラックスした表情でレースの準備をする吉田

【第46回全日本大学選手権大会 男子舵手なしフォア(吉田、中村、橋本、滝島) 順位決定戦2位<総合6位> 2019年9月8日 埼玉・戸田ボートコース】最後のレースが終わって、今は清々しい気持ちですね。春の風のような。悔しさのピークは3日目の準決勝で、自分たちの前を行く同志社のゴールの音を聞いた時でした。最終日の順位決定戦は前日のレースを引きずっていても何も変わらないし、他のクルーに悔しがっている姿を見せてもあれなので、上手く切り替えてからレースに臨みました。
大学最後のレースはすごい楽しかったですよ。それまでは決勝に上がるために相手を意識したレースが多かったんですけど、今日は本当に自分たちに集中してって感じで。自分たちの艇に集中して漕げたのはすごい良かったなって思います。正直「勝てなかったかー」っていう気持ちもありましたけど。今日はスタートで出しきるっていうレースプランだったので、スタート出れたところがすごい印象に残っています。そこからの記憶はあまりないです。そこが漕いでて1番楽しかったところですね。

順位決定戦、ゴール直後の舵手なしフォア

2000㍍地点で近くに一橋大がいたんですけど、そこのチャリで伴走してる人の中に高校の同級生、立教新座ボート部の知り合いがいて。そいつはもう昨日終わって引退していたんですけど、そいつに会って、なんか…なんだろうな。時代を思い出したというか。ホッとしたっていうのかな。そいつに会えてなんか運命というか、「人生って面白いな」まではないですけど(笑)。高校時代はほぼボートやっていないような、試合出るだけ状態だった2人が4年間最後までボートやりきって、最終日レース前に会うっていうのはすごく運命みたいなものを感じましたし、ボート続けてきて良かったなって思いましたね。
今までは自分たち4年生がチームを引っ張っていると思っていて、どうやってチームを強くするかっていうことを考えてきました。でも今年のインカレは多くの後輩たちが決勝に上がって。自分たちが引っ張っているだけじゃなくて周りに押し上げてもらっているんだなって実感しました。1人で突っ走るだけでは引っ張っているとは言えない。自分たちが引っ張って後輩が押し上げて、そのおかげですごいハイレベルな部活になったと思います。男女2種目ずつ、決勝に4艇出場ですか。男子は3日目に全クルー残ったので、これはすごい。自分たちが入部した時は舵手なしフォアと今はない舵手付きペアの2艇だけが最終日に残っていたので。最終日に自分たちのチームがバンバン出てくるっていうのはなんか嬉しかったし、見ていて楽しかったです。
この結果は「志」っていうスローガンを掲げたからこそのものだと強く思っていて。練習に対する雰囲気も、試合に対する意識もすごく高くなったと思います。「志」っていうスローガンで皆の意識が完全に一つになったって言い切るのは難しいかもしれないですけど、すごいまとまりがあるチームだったなって感じました。

大会後、仲間と共に笑顔をカメラに向ける吉田(写真中央)

そんなボート部の好きなところは、やっぱり皆人が好いっていうところです。自分は立教新座から中学高校と内部進学してきたんですけど、大学に上がってからもほぼ同じような友人と一緒にいて、そこがすごい居心地が良かったんですよ。そんな中でこの環境に飛び込んで。親に寮生活「大丈夫?」って言われるくらいの人が集まってるので、皆人が好い。全員根が真面目です。だからこそ「志」っていうのも達成できたのかなと思います。それが一つで、あとは部員同士の距離が近い。それは立大ボート部のすごい良いところかなって思います。皆仲良くって言ったら陳腐ですけど、その表現も間違ってないかなって思います。
そしてこのチームをまとめた滝島にはやっぱり感謝したいです。主将見ててキツそうでしたし、自分は本当に何もできなかったんですけど、上からで申し訳ないんだけど本当によくやってくれたなって思います。自分たちの代では絶対1番大変な役職。(今大会のクルーを決める)選考の際自分の状態があまり良くなくてなしフォア乗れるか乗れないかってくらいだったんですけど、滝島が「最後吉田と乗りたい」って言ってくれて。自分、今日は滝島のために漕ぐっていうのは大きかったです。まずはそこに感謝。あと、親にも感謝ですね。試合を見に来てくれたり寮費払ってくれたり色々やってくれたので。親にはもちろん感謝します。副将に選んでくれた熊木監督にも感謝ですし、佐橋コーチにも感謝ですし、水谷さんにも感謝です。でも1番は、そうだな…。1番はやっぱり最初に挙げた人じゃないですか?滝島で!
今後注目したい選手は石政です。石政は今大会には怪我で出れませんでしたけど、もともと実力は男子部で1番ある選手。周りからの注目の目がある中で今回怪我をして、今後どうチームを引っ張っていくかっていうとこを注目したいですね。

2018年11月の全日本新人選手権大会、運営の手伝いに勤しむ吉田

他学年と試合に出ることは多かったですけど、生活になると1番話すのはやっぱり同期で。話しやすすぎて雑になっちゃうところはあったんすよ(笑)。そこは同期に謝りたいかな(笑)。同期の存在はありがたいですけどね。まあ、同期ありがとう。同期ありがとうって心から思う。「おつかれ!」かな、どっちかというと。四年間よくやったよっていう感じですかね、感謝というよりは。戦友というか。感謝というよりはそっちの方が強い気がします。戦友なので、「おつかれさま!」って感じですかね。
(立教大学ボート部 副将)

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