【スケート部フィギュア部門】〈4年生引退特集〉銀盤に刻むスケート人生の軌跡。小柳(法4)が語る「私にとってスケートは…」

悔いのないように

ルッツジャンプを構える小柳

―ラストイヤー、今日までを振り返っていかがですか
あっという間だったなっていうのは思っていて。特に幹部になってから今までの1年間が、最初はまだまだだなって思っていたんですけど、本当にあっという間にもう引退になって、時間の経過がすごい早く感じました

―幹部学年としての1年間はやはり忙しかったですか
そうですね。試合がシーズンごとに定期的にあるので、それに向けて1つ1つこなしていくと忙しかったかな

―夏にインタビューした際に、「4年生になって色々なものが最後になって、最後の夏合宿とか最後の試合とか、1回1回の練習とか試合を意識できるようになった」とおっしゃっていました
そうですね。やっぱり4年生でもう全部最後だからっていう思いもあったし、悔い、後悔を残したくないっていうのが1番ありました。1年生から3年生までは、試合に向けて追い込むとかそこまでの練習はしてなくて。でも最後の大会となると、練習の手を抜いたりとかしないで試合に向けての練習を、4年生は今までとは違った形でできたかなと思います

最初で最後。2分間の舞台

―夏合宿からプログラムの内容や曲などの変更はありましたか
今まで1級だったので1分だったんですけど、2級に上がると2分間滑れるんですよ。引退試合で2分滑りたいからっていうので2級をほんとギリギリで取得して、最後の試合だけ曲変えて滑ります

―公式の場で発表するのは最初で最後ということですか
そう、最初で最後。もう全然、まだまだ練習しないと本当にやばいんですけど。『Greatest Showman』の『Rewrite The Stars』っていう曲で。選んだきっかけは、結構色々迷っていてサントラがいいなっていうのはあって。本当に単純なんですけど、映画みてすごい感動したからっていうのが1番の理由です

―最初はしっとりして、盛り上がって、また最後しっとりみたいな曲、引退にぴったりですね
そうですね。今まではブルーとか紫を着ていたんですけど好きな衣装を着たいなと思って。先にピンク色の衣装買って、それに合う曲がいいなっていうのもあって選びました

支えてくれた人に感謝の気持ちを伝えたい

ジャンプをクリーンで着氷する小柳

―今年1年間は主務として、運営側として部活を支えてこられました。夏合宿の時は「部員全員が気持ちよく楽しくできるような部活を目指している」とおっしゃっていましたね
そうですね。私が感じる上では自分の出来る運営面でのサポートとかはできたと思っています

―大変だったことは何ですか
思った以上に仕事が多くて。それを振り分けるのにも「こういう仕事はこうやるんだよ」っていうふうに下に伝えていくのも結構難しくて。教えたことと返ってきたことが違ったっていうこともあって、その面では大変だったなと思います

―それはどのようにして乗り越えたのでしょうか
LINEとかじゃ全然伝わらないので逐一話して。係が5つくらいに分かれているんですけど、ミーティングで集まってそれぞれがこういうことするんだってちゃんと面と向かって確認して調整できたかなって思います

ー辛い時期や辞めたいと思うことはありましたか
ありました。就活と被ってしまった時とか、部会っていう主務のやらなきゃいけない事が多い時期は辛いなって思いました

―そのような辛い時期に心の支えになったものは何ですか
家族ですかね。部員には弱音を吐けないなって思っていて。やっぱり心配されちゃうし。なんかもう母親にはたくさん愚痴っていました

―お母さんは部活のことでも就活のことでも心の支えに
そうですね

―バレンタインカップはどんな姿で終えたいですか
やっぱり今まで支えてくれた家族とかには感謝の気持ちを表せるような演技が出来たらいいなって思うのと、あとは後輩たちにも同期も後輩もなんですけど、今まで支えてくれた感謝の気持ちを伝えたいなって思います。

―後輩にメッセージを残すとしたら
部活って大変なことあると思うけど、部活に入らないと密な仲はできなかったと思うし、大学卒業しても関係性って続いていくと思うので、大事にして欲しいなって思います。

私にとってスケートは、「喜怒哀楽」

演技を終え、観客に挨拶をする小柳

―小柳さんにとってスケートとは何ですか
そうですね、スケートとは。なんだろう、難しい。一言じゃ表せないんですけど、辛いこともスケートで経験したし、でも試合とか演技していて楽しいこともあって、喜怒哀楽が詰まっているかなって思います。
(2月8日 取材・編集 大上文)

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