【サッカー部】来季対戦の東洋大に0−1“完敗” 決定機逸の長谷川「ああいうところで決めないと…」

東京都サッカートーナメント2回戦が12日に行われた。東洋大と対戦した立大は序盤から主導権を握られ攻め込まれるも、集中力を高く保った守備陣が守りきり前半を0-0で折り返す。後半は穴吹(法2=三菱養和SCユース)を起点に攻撃を仕掛けるも点を奪えず、75分に一瞬の隙を突かれ失点。来季は同じ関東2部リーグで対戦する格上相手に点差以上に内容で圧倒され、決勝進出を逃した。

決定機をものにできず下を向く長谷川

1点ビハインドの84分に交代で退き、そのまま試合終了のホイッスルを聞いた。「(負けたのは)俺のせいだなっていうのはあって。本当に申し訳ない感じ」。試合後、長谷川佳輝(はせがわ・よしき 営2=三菱養和SCユース)の口から出たのは反省の弁だった。 序盤から東洋大に中盤を支配され、素速いサイド攻撃から幾度となくピンチを迎える展開。「前からハメるつもりだったけどうまくいかなくて、結局下がってくる感じ」。木本(文3=都立駒場)や小林(コ3=東農大三)らとともに前線でプレスをかけるも、相手の巧みなパス回しに翻弄(ほんろう)され自陣でのプレーを強いられた。 劣勢も、数少ないチャンスで相手ゴールに迫った。ハーフウェーラインでボールを受けると、緩急をつけたドリブルで左サイドを駆け上がる。ツートップの宮倉(法2=川越東)、小林の様子を伺いながら時間を作り、攻撃の選択肢を失っても相手DFに当ててコーナーキックを獲得するなど、持ち味の“献身さ”は十分に発揮した。

42分、裏へ抜け出しシュートを放つもゴールとはならなかった

それでも人一倍敗戦に責任を感じたのは、「決定機を外したから」。0−0の43分、宮倉がヘディングで競り勝ったボールに素速く反応し裏へ抜け出す。相手DFよりも一歩前でシュートを放ったが、ボールはGKの正面を突いた。70分にもバイタルエリアでパスを受けたがブロックを敷いた相手の牙城を崩せず、結果として“打つしか選択肢がない”形で右足を振り抜くにとどまった。 「前半の決定機は、浮いたボールをインサイドで蹴って上を狙ったけどゴロになってしまった。チャンスは少なかったし、ああいうところで決めないと勝てないなって実感した」 75分にゴールを献上した立大は最後まで点を奪えず、0−1で2回戦敗退。試合後、チームの話し合いの中で長谷川が感じたのは「もう少し出てやりたかった」という悔しい気持ち、そして「来季同じ関東2部でやるにはすごい差がある」という危機感だった。

後半はシャドーとしてプレー

高校時代は三菱養和SCユースに所属。3年次には右MFとして、現在オランダリーグ1部のトゥエンテに所属する中村敬斗とプレーした経験も持つ。持ち味のテクニックと運動量が買われ、大学でも1年次からAチームに帯同。昨季は関東リーグ第10節・日体大戦(2−1○)でゴールを挙げるなど、ルーキーながら昇格1年目のチームの主軸として活躍してきた。 「みんなもちろんうまいけど、関東リーグっていうレベルの高いところでやるには自分もみんなも何かひとつ足りない。(関東昇格、残留のために)中心となっていた先輩が抜けたって考えると、これからはやっぱり『自分がやらなきゃ』っていう思いが強くて」 経験豊富な井浦(済4=東久留米総合)や奥谷(コ4=都立駒場)、吉田(コ4=JFAアカデミー福島)ら4年生が11月に引退。スターティングメンバーに1・2年生が名を連ねるようになった新チームのピースとして、自らの役割を見つめ直している。「左サイドで持って、点は取れなくても攻撃の起点になれるように」。自分の仕事は“周りを生かすこと”と謙遜気味に語るが、来季の目標は「“自分が”絶対に点を取れるように」ときっぱり。オフシーズンを前に、チームの生き字引としてのさらなる活躍を誓った。 (12月28日・小根久保 礼央)

◆第25回東京都サッカートーナメント(第100回天皇杯本選予選)学生系の部予備予選2回戦◆

12月12日 対東洋大 東洋大朝霞キャンパス

東京都サッカートーナメント2回戦が12日に行われた。東洋大と対戦した立大は序盤から主導権を握られ攻め込まれるも、集中力を高く保った守備陣が守りきり前半を0-0で折り返す。後半は穴吹(法2=三菱養和SCユース)を起点に攻撃を仕掛けるも点を奪えず、75分に一瞬の隙を突かれ失点。来季は同じ関東2部リーグで対戦する格上相手に点差以上に内容で圧倒され、決勝進出を逃した。

決定機をものにできず下を向く長谷川

1点ビハインドの84分に交代で退き、そのまま試合終了のホイッスルを聞いた。「(負けたのは)俺のせいだなっていうのはあって。本当に申し訳ない感じ」。試合後、長谷川佳輝(はせがわ・よしき 営2=三菱養和SCユース)の口から出たのは反省の弁だった。 序盤から東洋大に中盤を支配され、素速いサイド攻撃から幾度となくピンチを迎える展開。「前からハメるつもりだったけどうまくいかなくて、結局下がってくる感じ」。木本(文3=都立駒場)や小林(コ3=東農大三)らとともに前線でプレスをかけるも、相手の巧みなパス回しに翻弄(ほんろう)され自陣でのプレーを強いられた。 劣勢も、数少ないチャンスで相手ゴールに迫った。ハーフウェーラインでボールを受けると、緩急をつけたドリブルで左サイドを駆け上がる。ツートップの宮倉(法2=川越東)、小林の様子を伺いながら時間を作り、攻撃の選択肢を失っても相手DFに当ててコーナーキックを獲得するなど、持ち味の“献身さ”は十分に発揮した。

42分、裏へ抜け出しシュートを放つもゴールとはならなかった

それでも人一倍敗戦に責任を感じたのは、「決定機を外したから」。0−0の43分、宮倉がヘディングで競り勝ったボールに素速く反応し裏へ抜け出す。相手DFよりも一歩前でシュートを放ったが、ボールはGKの正面を突いた。70分にもバイタルエリアでパスを受けたがブロックを敷いた相手の牙城を崩せず、結果として“打つしか選択肢がない”形で右足を振り抜くにとどまった。 「前半の決定機は、浮いたボールをインサイドで蹴って上を狙ったけどゴロになってしまった。チャンスは少なかったし、ああいうところで決めないと勝てないなって実感した」 75分にゴールを献上した立大は最後まで点を奪えず、0−1で2回戦敗退。試合後、チームの話し合いの中で長谷川が感じたのは「もう少し出てやりたかった」という悔しい気持ち、そして「来季同じ関東2部でやるにはすごい差がある」という危機感だった。

後半はシャドーとしてプレー

高校時代は三菱養和SCユースに所属。3年次には右MFとして、現在オランダリーグ1部のトゥエンテに所属する中村敬斗とプレーした経験も持つ。持ち味のテクニックと運動量が買われ、大学でも1年次からAチームに帯同。昨季は関東リーグ第10節・日体大戦(2−1○)でゴールを挙げるなど、ルーキーながら昇格1年目のチームの主軸として活躍してきた。 「みんなもちろんうまいけど、関東リーグっていうレベルの高いところでやるには自分もみんなも何かひとつ足りない。(関東昇格、残留のために)中心となっていた先輩が抜けたって考えると、これからはやっぱり『自分がやらなきゃ』っていう思いが強くて」 経験豊富な井浦(済4=東久留米総合)や奥谷(コ4=都立駒場)、吉田(コ4=JFAアカデミー福島)ら4年生が11月に引退。スターティングメンバーに1・2年生が名を連ねるようになった新チームのピースとして、自らの役割を見つめ直している。「左サイドで持って、点は取れなくても攻撃の起点になれるように」。自分の仕事は“周りを生かすこと”と謙遜気味に語るが、来季の目標は「“自分が”絶対に点を取れるように」ときっぱり。オフシーズンを前に、チームの生き字引としてのさらなる活躍を誓った。 (12月28日・小根久保 礼央)

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