【ソフトテニス部男子】秋季リーグ戦において田島・齋藤ペアが全勝賞獲得!大好きな「前田さん」の引退に田島「“ちょっとだけ”感謝したい」

全勝賞を獲得し、仲間とハイタッチする田島

11月2日、3日に行われた令和元年度関東学生ソフトテニス秋季リーグ戦において、田島(コ2)・齋藤(文1)ペアが全勝賞を獲得。各大学の強豪ペアを次々と撃破し、ペアとしては5勝0敗でリーグ戦を終えた。春季大会ではリーグ最下位に沈んだチームも、今大会では3位に浮上。目標である1部昇格に向け、着々と力がついてきていることを証明した。

満面の笑みでガッツポーズする田島

“称号”を手に入れた瞬間、田島は右腕を突き上げて顔をほころばせた。2年目にして初の全勝賞獲得。入学時から期待され続けてきた若きホープが、一回りも二回りも大きくなった背中でエースの仕事を完遂した。「ペアの齋藤も僕も調子が良くて、ゾーンに入って、練習でいつもやっているプレーができた結果だと思う」。

田島・齋藤ペアの試合を優し気な表情で見守る前田(写真中央)

好成績を収めた要因の一つには、あるジンクスの存在がある。そのジンクスとは、「前田(法4)さんがゼッケンをつければ勝てる」というものだ。この2年間、田島にとって前田の存在は太陽のように大きなものだった。「前田さんは壁を作らずに皆に優しくて、仲良くしてくれる。結構ご飯にも誘ってくれた」。インタビュー中に前田の話題になると田島の表情は輝く。これまで取材陣は、2人が仲睦まじく会話するところを幾度となく目にしてきた。その姿は、まるで仲の良い兄弟のようだった。
1番の思い出として田島が挙げるのは、岡山県で開催された昨年のインカレ後に後楽園で鯉の餌やりをしたこと。田島は見ているだけだったが、前田は無邪気に鯉の餌やりにいそしんだ。「やべー!超楽しい!」と白い歯を見せる先輩の姿は、後輩には「かわいい」と映ったそう。「前田さんは裏表がない人。少年の心を持ってる(笑)」。

仲良く並んで地面に座る2人

今大会をもって4年生は引退となる。田島が慕い続けてきた「前田さん」も、その例外ではない。普段は笑顔ではきはきとインタビューに応じる優等生も、大好きな先輩の門出には「寂しいです」と本音が漏れた。感謝したいことを尋ねると「前田さんがいたから部活にいやすくなりました。なのでそこは“ちょっとだけ”感謝したいです」と“ちょっとだけ”を強調。だが、果たして本音だろうか。目は口程に物を言う。大好きな先輩について話すときの彼の表情は、いつも通り晴れやかだった。

(11月20日・合田拓斗)

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