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【野球部】ラスト先発の田中誠がRIKKIOを勝利に導く! 5番・柴田、期待に応える2本の適時打に 「絶対に打ってやろうと思った」

◆2019年度東京六大学野球秋季リーグ戦◆

10月28日 対明大 明治神宮球場

打者成績

守備位置 選手名・学年・出身校 打数 安打 打点
[9]8 金川 (社2=立教新座)
[6] 宮 慎 (コ3=市立船橋)
[7] 三井 (コ3=大阪桐蔭)
太田 (コ2=智辯学園)
[3] 山田 (コ1=大阪桐蔭)
[5] 柴田 (社1=札幌第一)
中川 (コ3=桐光学園)
[2] 藤野 (営4=川越東)
[1] 田中 誠 (コ4=大阪桐蔭)
林中 (コ3=敦賀気比)
[5] 笠井 (済4=桐蔭学園)
[8] 宮崎 仁 (コ1=大阪桐蔭)
佐藤揮(済4=清水東)
中嶋 (コ3=佼成学園)

投手成績

選手名・学年・出身校 投球回 球数 被安打 奪三振 与四死球 自責点
田中 誠 (コ4=大阪桐蔭) 114
中川 (コ3=桐光学園) 29

1敗1分けで迎えた明大3回戦、先発を任されたのは立大のエース田中誠(コ4=大阪桐蔭)。持ち前のテンポの良い投球で7回1失点に抑える。エースの好投に応えたい打線は5回満塁の好機で、柴田(社1=札幌第一)、藤野(営4=川越東)の連続適時打を放った。紫合戦を制し1勝1敗1分けのタイに持ち込んだ。

完璧な調整を施した背番号18が再びマウンドに君臨した。チーム愛にあふれるエースがタテジマを勝利に導く投球を披露。「同じ相手に2回負けることは、勝負の世界としては絶対ダメなこと」と小さい頃の教えも守った。初回こそ1点を失うものの、2回からはいつもの精密機械が戻ってきた。2回から5回まで三者凡退に抑えるテンポの良い投球で味方の反撃を待った。チームが逆転した後も2度のピンチをしのぎ、エースの貫録を見せた。試合前には「4年間やってきたことをやろう」と話し合い試合に臨んだ。本日の投球に「とても良い投球をしてくれた」と3年間バッテリーを組み続けた女房役・藤野もたまわず称賛した。

笑顔で田中誠(写真左)とハイタッチをする柴田(写真中央)

今日のヒーローは、「4年生を勝たせたい」という強い気持ちが原動力。打線の核である5番に先日本塁打を放った好調の柴田が抜擢された。「あるかなとは思っていた」と本人は準備万端。5回の満塁の場面では「2、3塁の時に4番を歩かせるだろうと思ったので準備はできていた」と闘志を燃やした。3球目の難しいインコース低めの球をスイング。打球は詰まりながらも一二塁間をしぶとく破り、走者2人が一気に生還した。2点を獲得し逆転に成功したものの、主人公はまだまだ止まらない。前の打席までは初球を振っていなかったものの、7回の打席では初球を狙っていた。強く振り抜いた133㌔の変化球は風に乗りフェンスに直撃。初球の甘い球を振り抜いた結果、ダメ押しの適時三塁打となった。「4年生最後の試合なので勝って終われるように、明日も打っていきたいです」と最終戦に向けて意気込んだ。

走者一掃の2点適時二塁打を放つ藤野

リーグ終盤戦の主将の意地がチームを強くする。5回の柴田に続き、藤野も右中間を真っ二つにする2点適時二塁打で相手を突き放した。「自分は追加点取れればラッキーぐらいの気持ちでした」と謙遜するが、チームに貴重な追加点をもたらした。本職の捕手でも5回に盗塁を刺すなど、一番投球を受け続けた相棒をバックアップした。

明日がいよいよ今季最終戦――すなわち4年生の引退を意味する。「チームとして今までやってきたことを全部出して、終わった時にやっていて良かったと思える試合にしたい」と最上級生は口を揃える。下級生は4年生のため、4年生は大学での集大成として明日の試合に臨む。
(10月28日・川崎翔海)
♦コメント♦
本日先発し、7回1失点の田中誠#18

「同じ相手に2回負けることは勝負の世界で絶対ダメなことだ」と小さい頃から教えられてきていて。もう1度リベンジするチャンスで力まずにやってやろうという気持ちの結果が良い方向にいったかなと思います。(明日は)このチームでできる最後の試合なので、チームとして今までやってきたことを全部出して終わったときに「今までやってきてよかったな」と思える試合にしたいです。投げてる時も投げていない時も後悔のないようチームを一番に思って頑張りたいと思います。

5回に逆転適時打を放った柴田#31

今日は良い試合ができたというのが一番の気持ちです。(5回、満塁の場面での打席について)2、3塁で山田(コ1=大阪桐蔭)のことを歩かせるかなと思って準備はできていたのでそのおかげで打てたかなと思います。ちょっと詰まっていたのですが良いところに飛んでくれたので結果的にはすごく良かったです。(明日に向けて)4年生最後の試合なので、どんな形であれ4年生を勝たせてあげたいなと思います。
5回に適時打を放ち、追加点をあげた藤野#10

負けたら引退で、勝ったらまた明日もこのチームで試合ができるという試合だったので、それを勝つことができて明日もまた野球ができるので良かったです。(5回の適時打は)柴田が打って逆転してくれたので、自分は背負うことなく打席に立ちました。(田中誠とのバッテリーについて)土曜日は地に足がついていなかったのでそこを見つめなおして、4年間やってきたことをやろうという話をして今日臨みました。(明日は)4年生主体でやれる試合は最後なので、悔いがないようベストな試合をしたいと思います。

8回、ダメ押しとなる犠飛を放った金川#29

先制はされていたのですが、点をとられてもすぐ取り返せるという雰囲気があったので、焦らずにすごく良い形で勝利に結びつけられたかなと思います。(打撃の調子は)上がってきました。練習でも調子が良くなってきて、それを(溝口監督に)見てもらって出させていただいています。(明日に向けて)自分にできる準備、できることを精一杯やりたいと思います。

8回から登板し、無失点に抑えた中川#17

リーグ前半でチームに迷惑をかけてしまったので、なんとか4年生を勝ちで終わらせてあげるように抑えようという気持ちで投げました。(本日の調子は)良かったです。まっすぐがよかったのと変化球でしっかり(相手が)打ってくれたので抑えることができました。(明日に向けて)優勝した時に手塚さん、誠也さんと3人で投げて勝ったので、今年はお思い入れがありました。優勝はできなかったのですが、(明日は)勝って、笑って終われたらいいなと。

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