【ハンドボール部】守護神・荻原、最後のリーグ戦も“らしさ”全開で勝利に貢献 「全員で楽しむのが立教」
◆関東学生秋季リーグ戦◆
9月29日 対東海大 日大八幡山体育館
秋季リーグ最終戦が9月29日に日大八幡山体育館で行われた。立大は参考試合ながら東海大に29-21で快勝し、3勝した春季を上回る4勝目を挙げた。今季は第7戦でのペナルティにより、順位は最下位の10位に確定。2部1位・順大との入れ替え戦は10月19日に行われる。
立大の守護神・荻原大地(コ4=拓殖第一)が、リーグ最終戦も“らしさ”全開でチームを勝利に導いた。
まずは前半1分に相手のシュートを体に当てて防ぐと、自らのロングパスで平仲(コ3=興南)の得点をアシスト。同3分には7mスローのピンチを迎えたが、大きく広げた左手一本で防いでみせた。同9分、14分にもカウンターから数的不利な局面を迎えたが、自慢のセービングでゴールを割らせなかった。
この日、母・英理子さんも見守る応援席を最も沸かせたのは4点リードの後半3分過ぎ。左45度からフリーでシュートを打たれたが、「最後までよく見れてた」とシュートコースを完全に読み切りセーブ。自らの活躍で相手の反逆の芽を潰し、オフェンス陣のカウンターに繋げた。
後半15分過ぎからは、「流れがより良い方向に行く気がして」と後輩GK・後藤(営2=愛知)にゴールマウスを任せた。コート外からの声かけも忘れない4年生は、オフェンスの合間に後藤を呼ぶと、相手選手の特徴やセービングを細かくアドバイス。戦況に合わせた選手起用が奏功し、後藤は出場した約10分間を5失点にまとめ上げ、荻原自身も「よく止めてくれたので頼もしい」と満足げだった。
その後、チームは比嘉(コ4=浦添)や深澤(営1=駿台甲府)の活躍で点差を離し、29-21で勝利。参考試合ながら今季4勝目を挙げ、入れ替え戦とインカレに弾みをつけた。
結果だけ見れば、現行リーグ史上最多勝ち点を獲得して6位にまで上り詰めた春季には及ばない。それでも、「速攻での切り替えなどは春季よりできていて、そういうところは成長している」と内容には手応えを感じている。1部残留を目指す入れ替え戦、ベスト8を目標に掲げるインカレは「立教らしく、とにかく楽しんでやる」。チームカラーを大切にする背番号1は、4年間の集大成である大一番でも笑顔を見せる。
(10月18日・小根久保礼央)