【野球部】開幕戦白星で飾れず…先輩の大きな背中に刺激受ける
◆2019年度東京六大学野球秋季リーグ戦◆
9月21日 対法大 明治神宮球場
打者成績
守備位置 | 選手名・学年・出身校 | 打数 | 安打 | 打点 |
[7] | 宮崎 仁 (コ1=大阪桐蔭) | 4 | 0 | 0 |
[5] | 冨永 (コ3=桐蔭学園) | 4 | 0 | 0 |
[9] | 太田 (コ2=智辯学園) | 4 | 0 | 0 |
[3] | 山田 (コ1=大阪桐蔭) | 3 | 0 | 0 |
[4] | 江藤 (済4=東海大菅生) | 3 | 1 | 0 |
[8] | 金川 (社2=立教新座) | 3 | 0 | 0 |
[6] | 宮 慎 (コ3=市立船橋) | 3 | 0 | 0 |
[2] | 藤野 (営4=川越東) | 2 | 0 | 0 |
H | 伊藤智 (コ3=高田) | 1 | 1 | 1 |
1 | 中川 (コ3=桐光学園) | 0 | 0 | 0 |
[1] | 田中 誠 (コ4=大阪桐蔭) | 2 | 1 | 0 |
1 | 中﨑 (観3=立教新座) | 0 | 0 | 0 |
H2 | 村山直 (コ3=青森山田) | 1 | 0 | 0 |
投手成績
選手名・学年・出身校 | 投球回 | 球数 | 被安打 | 奪三振 | 与四死球 | 自責点 |
田中 誠 (コ4=大阪桐蔭) | 6 1/3 | 125 | 3 | 4 | 2 | 2 |
中﨑 (観3=立教新座) | 2/3 | 12 | 1 | 0 | 0 | 0 |
中川 (コ3=桐光学園) | 1 | 11 | 1 | 0 | 1 | 0 |
遂にこの日がやって来た。夏も終わり、秋の涼しい風がそよ吹く神宮球場で、選手たちの熱い戦いが幕を開けた。初戦の相手は、早大を2連勝で下し勢いに乗る法大。投手リレーを駆使した安定感のある投球で、早大相手に2試合連続完封勝利を挙げる強敵だ。対する立大は、開幕戦という戦いづらい状況での試合となる。優勝に向け弾みをつけるためには、負けられない戦いだ。
先発を任されたのは、RIKKIOが誇る絶対的エース田中誠(コ4=大阪桐蔭)だ。味方の好守に助けられながら、4回まで一人も走者を出さない好投を見せる。5回、この試合初めてのピンチを迎えるも、「投げミスは無し」と意気込んだ投球で、後続の打者を打ち取り、相手に点を与えない。6回に再びピンチを背負いマウンドを2番手の中﨑(観3=立教新座)に託す。2点を失うも、後続を抑え最少失点で切り抜ける。3番手の中川(コ3=桐光学園)も、8回を無失点に抑える粘りの投球を見せる。投手陣はそれぞれの役割を果たし、試合を作った。
対する打撃陣は、投手陣を援護したいところだったが、6回二死まで快音は響かなかった。そんな中、秋季最初の安打は、これまで好投を見せていた田中誠だった。田中誠ら4年生にとって、学生生活最後のリーグ戦。投打共にチームを牽引する活躍を見せ、立大を勝利に導く姿に応援スタンドからは、歓声が上がった。しかし、後続が倒れ得点には繋がらず…。
7回に2点を先制され、追いかける展開になった直後の8回、ピンチの後にチャンスあり。この回先頭の江藤(済4=東海大菅生)が、「なんとか先頭出る」と意気込み、気迫の二塁打を放つ。その後、二死3塁と得点のチャンスを作ると、打席には代打の伊藤智(コ3=高田)を迎える。「いつも通りに」と、オープン戦から右の代打として出場していた伊藤智は、特に気負うことなく打席へ入った。観客からの応援の声が、より一層大きくなる中、初球を振り抜く。打球は投手の頭上を越え、二遊間へと転がる。二塁手が難しい態勢で捕球し、一塁へ送球する。タイミングは、ほぼ同時だったが、伊藤智の決死のヘッドスライディングで内野安打を勝ち取り、一点を取り返す。塁上でガッツポーズを見せ、観客席からは、この日一番の歓声が上がる。この調子で、そのまま流れに乗りたい立大だったが、相手の見事な継投が立ちはだかりその後、点を挙げることはできなかった。
開幕戦、白星でスタートしたかった立大だったが、勢いに乗る法大相手に惜しくも一歩及ばず、黒星を喫してしまった。リーグ優勝を掲げるチームにとっては、苦しい開幕となった。しかし、最後のリーグ戦となる4年生の田中誠、江藤らも意地を見せ、後輩たちをプレーで引っ張っていた。その背中に後輩たちが刺激を受け、明日の試合で躍進してくれるであろう。江藤も「明日勝って3戦目を迎えるように」と語るように、まずは明日の試合の勝利に向かって、RIKKIOナインは全力で進む。
(9月21日・冨田璃央)
♦︎コメント♦︎
代打で出場し、適時内野安打を放った伊藤智#33
オープン戦から代打で何回か打席はもらっていたので、リーグ戦もそういう感じでというイメージはありました。特に意識することなくいつも通り打席に入れた気がします。(田中)誠也さんが頑張ってくれていた中で1点も取れていない状況だったので、何が何でも点が欲しい状況でした。打ったのが自分というだけなのですが、素直に嬉しかったです。
二塁打を放ち、チャンスメイクをして唯一の生還者となった副将・江藤#5
最後なので思い切りやるだけという気持ちで挑んでいます。(8回の二塁打について)2点。取られてしまったあとの状況だったので、なんとしても先頭打者が出塁しないと追いつけないと思い、食らいついていきました。
6季連続でリーグ戦開幕投手を飾った田中誠#18
(5回の1、3塁の状況で)相手の打者が、チャンスでいい当たりを放つ相馬(4年=健大高崎)だったので、投げミスをしないように徹底していました。明日は(他投手に)頑張ってもらって、第3戦ではしっかり頑張りたいです。