【柔道部】団体戦は悔しい結果に、次は個人で
◆2019年度全日本学生柔道優勝大会◆
6月22日 日本武道館
男子は55年ぶり、男女では創部史上初のインカレが行われた。団体戦である本大会は男子7人制、女子3人制で出場した。目標にしていた舞台での試合。男子は初戦敗退、女子は一回戦をオール一本で突破するも、二回戦で昨年同大会準優勝の明治国際医療大学に敗戦し、ベスト16という結果に終わった。
~男子7人制~
男子一戦目の相手は中京大。先鋒の塩谷(法2)は果敢に相手に挑むも優勢負け。次鋒の井坂(コ2)は体格差のある相手に粘るも引き分け。続く山本(文1)、前之園(済3)は1本負けだった。3敗1引き分け。次で負けたら敗北が確定してしまう。立大が勝つには残りの3人が全員勝ち、同点に持ち込まなければならなかった。相手に圧倒されていた悪い流れの中でも長谷川(コ3)は落ち着いていた。相手が倒れた所をすかさず抑え込み、1本を勝ち取った。頼もしい3年生がチームに流れを引き寄せ、暗かった立大チームに活気が戻った。だが劣勢の状況は変わらない。次は期待の1年生、佐々木(済1)。もう後がない。しかし、小柄な佐々木と相手との体格差は歴然だった。佐々木は積極的に技を仕掛け、粘るも結果は虚しく引き分け。相手も簡単に勝ちを譲る相手ではなく、チームの敗戦が確定した。最後は大将の酒井(社4)。チームの敗戦が決まっても主将の気持ちは切れず、終始積極的に技を仕掛け続けた。しかし試合時間のこり15秒。酒井は倒され、審判の「一本!」という声で試合は終わった。終始相手に圧倒され続けた立大。酒井は悔しそうな表情を浮かべた。
~女子3人制~
女子の1戦目は好調だった。北大相手にオール一本勝ちで難なく2戦目に駒を進めた。しかし2戦目の相手は不運にも、昨年同大会準優勝の明治国際医療大学だった。100キロ超えの選手が二人。厳しい試合になることは予想できたが、「最初から勝負だな」と立大の選手たちは上を向いていた。先鋒は清水(文3)。序盤から力強く攻めてくる相手にも、圧倒されなかった。4分間、強敵を相手に一進一退の戦いを見せ、引き分け。続く藤本(コ3)は強気に攻めたものの、相手に抑え込まれ一本を取られてしまった。勝負の行方は女子主将の等々力(文4)にかかっていた。相手との体格差は42キロ。しかし等々力の眼は闘志に燃えていた。帯を捕まれ、投げ出されても果敢に攻め続けた。相手に押され続けるも最後まで一歩も引かず、相手に懸命に食らい付いた。しかし、結果は引き分け。立大は敗戦し、選手たちの顔は悔しさに満ちていた。
試合後、等々力は「4年生としても、女子キャプテンとしても取らなきゃいけなかったところを取り切れなったのは悔しい」と振り返った。しかしすでに等々力は「全員がちゃんと、柔道のレベルも上がったような試合になったので良かった。全員が個人戦でもインカレでれるように頑張っていきたいと思います。」と今大会でチームとしての手ごたえを感じ、個人のインカレを見据える。創部史上初、男女で出場した今大会は悔しい結果に終わったが、一年生の活躍が見られ、新たな風が吹く柔道部。今後の大躍進が期待できる。
(7月2日 田川怜奈)
等々力(文4)
「最初っから100キロ以上の選手が2人いるっていうことで、最初っから勝負だなと思っていたのでそこに勝負をかけました。自分が大将だったんですけど、4年生としても女子キャプテンとしてもとらなきゃいけなかったところを取れなかったのは悔しいので、そこは個人戦に繋げたいなと思っています。全員がちゃんと柔道のレベルも上がったような試合になったので良かったかなと思います。次の目標としては、全員が個人戦でもインカレ出れるように頑張っていきたいなと考えています。」