【サッカー部】3点差覆す「奇跡」富士見では起こらず…首位慶大相手に完敗
◆JR東日本カップ2019 第93回 関東大学サッカーリーグ戦 【2部】◆
5月29日 対慶大 埼玉・富士見総合グラウンド
後半に3点をひっくり返す大逆転の「奇跡」をホーム・富士見で夢見た大勢のサポーター。しかし彼らが見たのは、試合を決める4点目を奪われる立大の姿だった。
試合の入りに誤算があった。早くも前半4分にミドルシュートからの失点を許すと浮足立ったディフェンスラインは中途半端なビルドアップにより相手のショートカウンターを幾度となく浴びた。2・3失点目はその結果何本も蹴らせたコーナーキックから奪われている。攻撃の組み立てでは3バックの相手に対して中盤での落ち着いたボール回しが期待されたが、相手の前線からの厳しいチェックにより前半は機能しなかった。
後半、大塚(営3=前橋育英)に代わり平林(営3=八千代)を投入。そして前半自由にボールを持たせてもらえず頻繁に低い位置に降りてきていた吉田(コ4=JFAアカデミー福島)をMFにポジションチェンジ。そしてビルドアップは一転、ロングボールを主軸に据えて相手のコンパクトな守備を切り崩しにかかった。
終わってみれば後半も1点を失ったが、前半よりも敵陣での時間が長くなったのは明らかだった。71分には堀(異1=ジェフユナイテッド千葉U–18)の鋭いサイド突破からコーナーキックを得るシーンもあったし、その直後には相手が処理し損なったクリアボールを吉田が足を伸ばしてシュート、あと少し弾道が低ければ…というチャンスもあった。しかし最後まで相手のゴールネットを揺らすまでには至らなかった。
直近の二戦で8失点の立大。2日の青学大戦も立大のホーム、富士見総合グラウンドで行われる。最後まで止まなかった大きな声援に今度こそ勝利を届けられるか。
(5月30日・酒井大河)