【軟式野球部】さらば友よ…全員野球で最終戦を白星で飾る!
◆2019年度東京六大学軟式野球春季リーグ戦◆
5月8日 対慶大 2回戦 戸田市営球場
2勝7敗で迎えた最終戦。既に最下位が確定していた立大だが、気を抜くことなく最後まで攻めの姿勢を見せ続けて9−1で圧勝。巻き返しを誓う秋季に繋がる1勝となった。また、この試合をもってチームを離れる4人の選手に捧げる勝利ともなった。
立大は2回、一死一、三塁から先発の佐々木(済2=西南学院)のスクイズで先制する。その後同点に追いつかれ、試合は6回に動き出す。二死一、二塁からここまでフルイニング出場を果たしている梅島(コ3=日本大学)の右翼適時打で勝ち越しに成功すると相手の失策や、梅島と同じくフルイニング出場を続けている飯田(コ3=光陵)の走者一掃3点適時三塁打などで、7回までに8点を挙げた。投げては6回からマウンドに上がった「立教スポーツ」編集部の愛読者・今井(法3=加茂)が2イニングを打者6人で抑える投球を見せて、見事大学初勝利を掴んだ。
この勝利は単なる1勝という解釈もできるが、去りゆく仲間たちに捧げる1勝でもある。この試合をもって増田(営3=立教新座)、原田(観3=東農大第一)、小熊(営3=立教新座)が留学のため、飯田が母校の学生コーチに専念するためチームを離れる。事実上の引退である。
リーグ優勝して全日本大会への出場を目標とし、臨んだ春季10試合だったが、終わってみれば3勝7敗の最下位。目標には遠く及ばなかった。立大軟式野球部は3年生の秋季リーグ終了時に引退となる。次の秋季10試合が最後の公式戦だ。このまま秋季もズルズルと下位になるわけにはいかない。仲間たちが去った。その者たちの想いを引き継いだ選手たちは秋に雪辱を誓い、限界を乗り越えて境地を目指す。下級生は定位置確保のため、今週から始まる新人戦という舞台で、死に物狂いで結果を残す。(5月23日 渡邊大樹)
◆コメント◆
学生監督・松田啓(文3=札幌北)
ー今日の試合を振り返って
正直こんなに打つとは思わなかったんですけど、相手の失策もいろいろあってエラーすればこんなに点入るんだなって反面教師としてもいろいろあったかなと思います。
ー多くの選手が出場したが試合前からその予定だったのか
そうですね。最終戦で、言い方悪いですけど優勝とかは無縁なのでそれならリーグ戦でいろいろ実践積むのもありかなと思って、普段出してない選手をコロコロ変えて出していきました。
ー中でも輝いていた選手は
飯田と若杉(社3=愛知)ですかね。佳祐(飯田)の満塁での走者一掃のタイムリーもデカかったんですけど若杉がライト前で繋いだというのがそれに繋がったので、相当デカかったなと思うし、前にスタメンで出した時もライト前を打ってて、出せば打ってくれるというところでよかったかなと思います。
ー飯田は今日でチームを去るが
寂しいですよ。レギュラーだからイタいし。
ー遊撃の穴は埋まりそうか
まぁ1、2年でも上手い選手はいるので、そこの頑張り次第ですね。順当に行けば篠田じゃないですか。でも確定はないから、1年生も上手いのが入ってきたから。打てればそっちにしようかなと思います。
ー今井が初勝利を挙げたが
持ち味出してやってくれたかなと思います。フォアボールも出さず。寛が投げ始めてからめちゃくちゃ点取ったので、やっぱり投手のテンポが大事だなという風に改めて思いました。
ー10戦を振り返って
全体的にみればよくはなかったですね。でもまぁ短期間で修正していくというのはなかなか難しいところなんですけど、新しい選手を動かすとか、新しい攻撃のパターンとかを中盤では試せたかなと思うので、そこだけを見ればよかったのかなと思うけど、まぁ変に勝ちすぎて慢心するよりかはいい教訓になったのかなと思います。あんまり盗塁とかで二塁まで進めようという考えが当初なくて、それを発見できたというのだけでも大きかったと思います。
ー秋季に向けて
秋は優勝します。
主将・内山(営3=茗溪学園)
ー今日の試合を振り返って
相手チームのミスがかなり目立って、そこで自分たちがチャンスもらえたので、逆にそれで自分たちにいい流れがきて、ツーアウトからとか結構大事な場面でヒットが1本出たりとか。そういう流れが自分たちに来て、大量得点に繋がったのかなって思います。打撃の面では相手のミスに助けられたってのがあります。ピッチングでも佐々木、梅島、今井がみんなテンポが良くて、ヒットを打たれてもその後がテンポよく投げれたので、守ってる側もすごい守りやすかったし、テンポよく試合が進められたのかなと。
ー10試合振り返って
やっぱり守備でミスをすると負けにつながってしまうので。自分たちが負けた試合を振り返ってみると、ちょっとしたエラーがミスにつながって負けてしまっていたので。大事なところでミスしないようにしていかないといけないですね。バッティングは最初の方とか全然打ててなくて、1点、とれて2点とかだったので。今日みたいに点がとれるようになりたいですね。
ー主将として今季大変だったことは
最初の方が結構負けが続いてしまって、負けが続いた時に、松田啓が練習の雰囲気が良くないって喝をみんなにいれて。で、そのあとの練習とかはみんなちゃんと出来ていたんですけど、最後までちゃんと続けるってのが大変だったかなーって。ちょっとでも雰囲気が悪くなると周りに伝染していってしまうチームなので。そこをいかに止められるかが大変でしたね。
ーチームとしては成長できた点は
佐々木と梅島が中心となって自分たちの試合を支えてくれたので。新人戦の時は佐々木とかは結構打たれてしまってすぐ降板とかだったんですけど。でも今季は違くて、そこはやっぱり今回収穫出来たいい事なんじゃないかなと。軸となってく二人が出来たので。打撃の面だったら、連敗が続いた時に走塁を変えていかないとダメだって話になって、それで試した時に、慶応の時に初めて勝てたので。走塁を変えて勝てたのも収穫ですかね。
ー秋に向けて
今回勝てた2試合で良かったってのは、走塁とピッチャーが四球出さなかったっていう、それがやっぱり勝ちにつながって3勝出来たので。それをやっぱりもっとチームの形として、点を取る形だったり守備の形だったり、そういうチームの作戦を保ちつつ秋リーグで頑張りたいですね。10勝0敗でいきたいですね。
初白星を手にした今井
ー試合前から投げることは決まっていたか
いやもう、この前の練習から言われてて。やっぱりリスポ(=「立教スポーツ」編集部)に載るために頑張りました。
ー前回の登板は明大1回戦だったが
そうですね。ワンナウトだけを取りに行くという投球で本調子じゃなかったんですけど、今日は事前に言われて準備もしつつ、本当は1回の予定だったんですけど最初5球で終わっちゃったのでそのまま2回行けて、両方とも三者凡退だったのでよかったです。
ー球数が少ないのは意識しているか
そうですね。守備からもよく言われるのがテンポっていう。僕もともと野手だったので野手の気持ちで四球というよりはヒットでも打たれてテンポがいいかなっていうので。スピードがあまりないのでコントロール重視で。そういうところで守備にエラーしてもらわないようにテンポで投げているのを意識しています。
ー秋季に向けて
まずは登板機会を増やしてもらえるように、夏の練習試合で結果を残すということと、やっぱりこの「立教スポーツ」編集部さんに載せてもらえるような活躍をするような、チャンスとかピンチでの活躍というのを頑張って行きたいなと思います。よろしくお願いします。
チームを去る増田、飯田、小熊、原田
ーこれまでを振り返って
(増田)2年半みんなとやってきて、合宿とかも。思ってる割にみんなと練習とか合宿やってるのが楽しくて。特に1番は、新人戦の先発にあがれて、そこでそこそこ投げれたのが良かったです。
(飯田)みんなと野球が出来て良かったです、あととりあえず打ててよかったです。
(小熊)試合としては結果を残したかったですけど、でも今日はいい思い出になりました。
(原田)今日すごい楽しくて、2年半みんなで出来て良かったです
ー飯田は今日タイムリー
ね、また打っちゃったーって思いました。みんなが繋いでくれたから、チャンスで回してくれたので、打たなきゃなって思って。打てて良かったです。
ー原田は
調子はそんなよくなかったです。普通なんだけど、みんながベンチで応援してくれてたからそれで頑張れました。
ー10戦振り返って
(増田)苦しかったですね。
(原田)苦しいね。
(小熊)10試合来れたのがもう成長。
(増田)最初の方ずっと負けてたけど、それで久々に勝った1勝はやっぱりすごく嬉しかったし。
(飯田)普通に、立教以外のところが強いなーって思いました。
(原田)純粋にね。
(飯田)ほんとに最初の5連敗、6連敗はね。俺らも全然ベスト尽くしてるし、それで負けちゃったから。でも慶応で勝ててね、その後も修正してちょこちょこ勝てたから、成長できたのかなと思います。
ー休部理由は
(増田、小熊、原田)留学ですね。
(飯田)学生コーチやってて、そっちが春で先生移動しちゃったから。そっちの面倒見るっていうか行かなきゃ行けないっていうか。今までは両立できてたんだけど、夏の大会まではやっぱり忙しくなっちゃうから、そっちを優先しようかなって。
ー後輩たちへ何か一言
(増田)新人戦優勝して欲しいのと、最後はみんな楽しく終わって欲しいですね。
(飯田)好きにやって欲しいね。
(小熊)6連敗みたいに苦しい時期もあるだろうけど、チームワークで乗り切って欲しい。
(原田)楽しんで欲しいね。