【バレーボール部】 あと一歩。一点が遠かった
◆2019年度春季関東大学バレーボールリーグ戦◆
4月21日 対国士大 亜大体育館
春季リーグ戦も折り返し地点となった。第6戦の相手は、昨年1部から降格した国士大。2部で力をつけている立大と、1部から降格した国士大の白熱した戦いが繰り広げられた。第1、第2セットとともにデュースと、互いに譲らぬ戦いとなった。だが、一部との力の差を埋めることができず、ストレート負けをしてしまった。この試合をもって立大は1勝5敗という結果で、後がなくなった。
この日一番会場がわいたのは第一セット終盤。24-21で立大が先制しているところからゲームが動いた。終盤で3連続得点を奪い、ノリに乗っている立大はあと一点で第1セット取得となる。この勢いのまま第1セットを取得したい立大を阻んだのは、国士大のブロックの上から振り下ろされた鋭角なスパイクだ。24-22。いまだ立大が先制しているも、スパイクの威力に会場中が大きな歓声をあげた。あと一点が遠かった。ノリに乗った国士大を抑えることができずあっという間に24-24でデュースになってしまった。先に25点目を取ったのは立大。星倉(文1)のセッターとの絶妙なコンビネーションが決まり、立大が優勢となった。しかし、束の間に追いつかれ、取っては取り返すシーソーゲームが続いた。30-30。ここで初めて国士大に連続得点を許し、30-31となる。もう後がない。不穏な空気が流れ、相手のサーブを待つ。ボールがネットに引っかかった。相手のサーブミスに救われた。31-31。しかしすぐに32点目を取られ、またもや崖っぷちの展開。ここでセッター本澤(済3)があげたのはこの日スパイクがたくさん決まっていた矢野(済1)。矢野にボールが託された。力強いスパイクを鉄壁が阻んだ。高身長の国士大のブロックにシャットされ、第1セットを落とした。
続く第2セットも、終盤一進一退の攻防を繰り広げた。中盤大きく点差を広げられ、15-21から立大の怒涛の追い上げで21-24まで追い詰めた。しかし、相手はあと一点で第2セット先取。第1セットと同じ状況に緊迫した空気が流れた。一点も落とせない状況でボールが上がったのは井原のもとであった。安定した力強いスパイクに相手が反応できず、22-24。焦った国士大がミスをし、23-24。ここでまたもや井原のスパイク。ブロックにワンタッチしたボールが相手のコートに落ち、24-24で追いついた。何としてでも奪いたいこのセット。だが、25点目を奪ったのまたもや国士大。その日ほとんど使われていなかったCクイックに立大のブロックが追いつかず、24-25。勝敗を分ける大きな一点は審判による反則のホイッスルで決まった。立大選手のネットタッチと判断された。24-26。「触っていないと思うんですけど・・・」と立大選手が納得のいかないまま2セットを奪われてしまった。第2セットの空気を切り替えることができず、第3セットは22-25で落としてしまった。
昨年一部から降格した国士大相手に白熱した試合を繰り広げるも、納得のいかない結果となった。次戦に向け、この試合大活躍であった矢野は「取らなければいけない試合なので、自分が神になって勝とうと思います。」と意気込んだ。
(4月26日・中村このみ)
◆コメント◆
矢野 颯人選手
「自分が神になったら勝てたと思います。本当に一点、二点の差なので、もうちょっと詰めれればいいと思います。今日スパイクが調子よかったんですけど、向こうがリードブロックっていうトスが上がってからのブロックだったで勝てたのだと思います。」