【サッカー部】 ツートップの圧巻4発で初白星!
◆JR東日本カップ2019 第93回 関東大学サッカーリーグ戦 【2部】◆
4月14日 対産能大 千葉・中台運動公園陸上競技場
立大が誇る“最恐コンビ”が、千葉まで駆けつけた紫の応援団を沸かせた。開幕戦で相手のプレスに苦しんでいた吉田(コ4=JFAアカデミー福島)・宮倉(法2=川越東)がそれぞれ2ゴールと大活躍。チームは大量4得点で昇格組の産能大に勝利し、開幕初白星を挙げた。
背番号10がボールを持つたびに、“得点の匂い”がした。
18分、左サイドの桐(コ2=日大藤沢)からのクロスボールを長谷川(営2=三菱養和SC・Y)が受け、ペナルティエリア内で待つ吉田へラストパス。吉田はボールを動かしシュートコースを作ると、得意とする形から左足一閃(いっせん)。ボールは美しい放物線を描き、GKが反応できないゴール左隅に沈んだ。
1点リードのまま迎えた75分には、「うまくハマっていた」という前線でのプレスで相手DFのミスを誘発。フリーでゴール前へ抜け出すと、GKとの一対一を冷静に制し2点目をマーク。一瞬の隙も見逃さないストライカーとしての“嗅覚”からゴールネットを揺らした。
エースが2得点を挙げるも、“主役”は吉田だけではなかった。
2点リードのまま迎えた81分、武智(済3=駒澤大高)のシュートのこぼれ球に宮倉が素早く反応しダメ押しの3点目を挙げると、宮倉は86分にも桐のクロスに合わせ4–0に。吉田の2ゴールに応える形で、ポストプレーが持ち味の背番号27も負けじとスコアを動かした。
「1点目も2点目もいいところに来たのでしっかり決めるだけでした」。自身の2得点はどちらも“ごっつぁんゴール”であったと控えめに振り返る宮倉だが、勝負所で決める決定力の高さはチームにとって大きな武器となった。
「自分が一番点を決めなきゃいけない。だから正直ジュリ(宮倉)も最後に2点取ったのは…気にくわないというか(笑)。でも今後の得失点を考えると2点と4点じゃ全然違うし、あの2点は大きかったかな」
吉田は“ライバル”と位置付ける宮倉の活躍に苦笑しながらも、これから続く長い戦いを見据え1点でも多く「点を取ること」の重要性を強調した。持ち味やプレースタイルは違うものの、得点への意欲は同じ。最前線で躍動する二人が、チームを連勝軌道へと導いていく。
(4月22日・小根久保礼央)