【バレーボール部】負けでも価値ある試合、課題は山積み
◆2019年度春季関東大学バレーボールリーグ戦◆
4月13日 対大東大 亜大体育館
毎週行われるリーグ戦も中盤に差し掛かった。「1部昇格」を目指し奮闘する彼らは苦悶の表情を浮かべる。昨年秋季リーグ戦4位の大東大相手に、第1セットを奪うもセットカウント1ー4でまたも黒星。試合後、「ベンチメンバーの起用も考えてもいいかも」と濱野(済2)は声をもらした。今後のチームをどうするべきか、どうしたいかを考えることができた試合だった。
〈第1セット〉
チームの雰囲気はいつにも増していい。得点を決めれば、声を上げコートを駆け回る。完全に流れは立大だった。しかし離せても2点、それ以外は常に同点という一瞬たりとも気が抜けない状況だった。20ー20、立大が課題としている試合終盤の集中力が試される場面。相手のサーブボールが飛んでくる、インかアウトか。リベロの中嶌(現2)はギリギリまでボールが落ちてくるのを待ち、ボールすれすれのところでよけた。この判断は正しく、立大にとって貴重な1点をもたらしたのだ。勢いは衰えることなく、25ー23で1セット先取。
〈第2ー4セット〉
「第1セットで使い果たした」。この言葉通りさっきまでの勢いはなく、終始リードを許す試合となった。途中の3連続失点やサーブミス、メンバー同士の連携が取れない場面が増え、会場の雰囲気も相手に寄っていた。そのまま大東大のペースに引き込まれ、あと1歩のところで勝利を逃した。
しかし、毎試合サーブを課題としていた矢野(済1)のサーブが得点につながる場面があった。さらには本澤(済3)、羽田(営4)、濱野が得意のスパイクで得点を稼いだ。星倉は自らの力で3連続得点をもたらし、九冨(コ2)もガッツのあるレシーブを見せた。一人ひとりの存在感の大きさが再確認できた価値のある試合だった。
(4月19日・藤部千花)