【バレーボール部】粘りのバレー、でも一歩届かず

◆2019年度春季関東大学バレーボールリーグ戦◆

4月14日 対亜大 亜細亜大学

早くも春季リーグ戦第4戦を迎えた。対戦校は、昨年2部3位と強豪の亜大であった。3戦を終え1勝2敗と、苦い結果となっている立大サイドは、“一部昇格”という目標に向けもう後がない。決死の思いで迎えその思いもはかなく散った。最終セットで粘りを見せるものの0-3とフルセットで負け。この試合を終え、立大は1勝3敗となり、今期の目標からは一歩遠ざかる結果となってしまった。


サービスエースを決め、コートを走る笹本(観2)

今試合初得点を決めたのは主将羽田(営4)のライトからの鋭い攻撃。セッター本澤(済3)のサーブで相手のレシーブを崩し、チャンスボールを活かしたセットプレーであった。だが、立ち上がり両チームの焦りが目立ち、ミスによる得点が続いた。試合の流れが動いたのは7-7の時であった。昨年から安定したプレーが持ち味の濱野(済2)がAクイックを決め8-7とリード。続いて9点目も相手がサーブレシーブで崩したのを一本でアタックし、二連続で濱野が得点を奪った。立大ペースになり、このまま流れを持っていきたいという立大の思惑であったが、そう簡単にはいかなかった。中盤14-14から怒涛の4連続点得点を許し、すかさず立大によるタイムアウト。濱野がAクイックで一点を奪い返すも、あっという間に15-21まで点差をつけられてしまった。立大は流れを奪い返すことができず、あっけなく第1セットを奪われた。続く第2セットも、相手の流れを止めることができず2セット先取を許してしまった。もう後がない。

試合の流れを変えた笹本のもとに駆け寄る選手たち

迎えた第3セット。どうにか1セットをもぎ取りたいという気持ちをプレーで表したのは笹本(観2)であった。14-16で2点差をつけられ、チームの雰囲気が悪い中、メンバー交代が行われた。星倉(文1)と笹本の交代である。ピンチサーバーとして笹本が起用された。「ピンチサーバーは一瞬の勝負なので、流れを変えることができて良かったです」という言葉通り、笹本が流れを一変させる。レシーブの安定している亜大から奪ったサービスエースに、笹本はガッツポーズをしながらコートを走り回った。選手全員が喜びの笑みを浮かべ、笹本のもとに駆け寄った。16-16。この日一番のチャンスとなった。と同時に相手のスパイクの威力も増した。相手のスパイクを拾えず、20-23。あと2点でゲームオーバーという崖っぷちで決めたのは矢野(済2)であった。矢野のAクイックが決まり21-23。焦りを感じた亜大がミスをし、22-23となった。両チーム緊迫した空気の中、立大の打ったサーブを拾われ鋭いスパイクが打たれた。痛恨のレシーブミスにより22-24。だが、亜大も終盤になり焦りと疲れが見え始め、ネットタッチ。23-24。次の一点が勝負の分かれ目となる。立大がとればデュース。亜大がとれば試合終了。

コート中央に鋭角なスパイクが決まった。と同時に試合終了のホイッスルが鳴った。セットカウント0-3。亜大にストレート負けを喫した。笹本がピンチサーバーでチームの雰囲気を変え、最終セット粘りを見せるも、亜大にはかなわなかった。

次戦は青学大である。2部1位と強敵ではあるが、試合を重ねるごとに進化していく立大バレーボール部の今後の活躍に期待がかかる。
(4月18日・中村このみ)

◆コメント◆
笹本 開選手
「ピンチサーバーとして試合に出る時間がかなりほかに比べて少ないので、頑張って流れを変えられるように一瞬の勝負なので流れを変えることができて良かったです。次も出るとしたらピンチサーバーだと思うので、出れたら今日みたいに流れを変えられるようにしたいです。」

阪本 直弥(コ4)選手
「新体制になってからのチームは、バレーボールがどうなっているのか、なんでこのプレーが起きたのかということをロジックをもって話せる人が増えていると思います。今まで自分と本澤でもっとこうした構造のバレーボールにしたほうがいいって話していたことをできる技術を持っている人たちが入ってきたので、ほんとに組織的なバレーボールができるようになったと思います。次の試合までに、バックから攻撃に参加するっていうのを強みにしていけるようにしたいと考えています。」

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