【軟式野球部】これも試練か、まさかの開幕5連敗(5戦ダイジェスト)
◆2019年東京六大学軟式野球 春季リーグ戦◆
3月14日 第1戦・対法大1回戦 小野路球場
「全日本大会出場」を目標として立大軟式野球部は新たにスタートを切った。初回、二死一、三塁の場面で4番府川(理3=茅ヶ崎北陵)の内野ゴロの間に1点を先制する。幸先の良いスタートだったが開幕左腕・佐々木は3回に適時打で1点、4回に内野ゴロの間に1点を失って勝ち越しを許す。立大は法大エース・林田を攻略できないまま、9回を迎える。二死から梅島(コ3=日本大学)の二塁打、飯田(コ3=光陵)の内野安打で二死一、三塁と同点・サヨナラのチャンスを作る。迎えるは途中出場の山田(営2=須磨学園)。外角の球にバットが届かず、空振り三振。初戦を落とした。
3月18日 第2戦・対早大1回戦 笹目公園野球場
2回、先発成井(コ2=藤代)は四球、盗塁、捕逸から一死三塁の場面を迎え、内野ゴロの間に1点を献上する。続く打者にも四球を与え、マウンドを降りた。代わった梅島は二死から1番・池田に右翼前適時打を浴びて、この回立大は2点を失った。何とか追いつきたい立大は3回、途中出場の篠田が四球で出塁したのち、二度の暴投で本塁に生還し、1点差に追いつく。しかし、1戦目同様相手エースを打ち崩すことができず、1−2で敗戦。早大に許した安打は僅か3本だっただけに、勿体無い試合となった。
3月19日 第3戦・対明大1回戦 小野路球場
相手は昨季王者・明大。前回の試合で好投した佐々木が強力明大打線に捕まり、初回に6点を失う。立大は4回に髙田(コ3=小山台)の適時打、6回に山田の適時二塁打で2点を挙げるが、追いつくことなく3連敗を喫した。この試合終わってみると、チーム全体で5失策、9四球を与えてしまうなど散々な内容であった。
4月5日 第4戦・対法大2回戦 戸田市営球場
相手は開幕戦で破れた法大。初回・安藤(現3=國學院久我山)の右翼後方適時二塁打で先制するも、裏の攻撃で先発・髙田が3つの四球を与え、2本の適時打を浴びて3点を失って逆転を許す。その後さらに1点を失い、3点ビハインドで迎えた8回に試合は再び動き出す。一死から松田啓が安打、岡村(文3=順天)と佐々木が四球で出塁し、一死満塁。迎えるは開幕戦のチャンスで凡退してしまった山田。初球を右翼後方へ弾き返し、全走者を生還させた。これで3−3の同点。見事に雪辱を果たした。しかし9回、3番手佐々木が先頭の川口に二塁打を浴び、その後2者連続敬遠を挟んで一死満塁。このピンチに迎えるは代打・木谷。佐々木の投じた渾身の一球は右中間後方へと消え、初勝利も消えてしまった。
4月9日 第5戦・対東大1回戦 戸田市営球場
相手は昨季2戦2勝とカモにしてきた東大。立大は5回にスクイズ、6回に内野ゴロの間、7回に犠牲フライで3点を失う。打線は通算防御率0点台の東大エース・西野から数少ないチャンスで一本が出ず、4安打完封負けを喫した。これでチームは泥沼5連敗に突入してしまった。
5戦目の東大戦をもって、全10試合の春季リーグ戦を折り返した。立大の目標である全日本大会の参加条件はリーグ戦で2位以上にいること。今の立大の状況からすると絶望的だ。しかし選手たちの目には輝きは消えていない。昨季の7点差逆転が象徴するように、立大ナインはどんな時でも諦めることはなく、明るくプレーするチームカラーを持つ。かつて「神様は超えられない試練は与えない」と誰かが言った。この連敗も試練だ。この試練を抜け出した先の栄光に向かって、ナインは再び走り出す。
(4月11日・渡邊大樹)