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【サッカー部】これぞ立大の背番号“10”! 2G1Aの吉田「チームを勝たせなきゃっていう意識は今までよりも・・・」

◆第24回東京都サッカートーナメント (第99回天皇杯本選予選) 学生系の部 予備予選 ◆
12月9日 対国学院大 立教大学富士見グラウンド

東京都サッカートーナメント1回戦の相手は、東京都リーグ1部所属の國學院大。立大は関東2部の力を見せつけ3−1で快勝し、新体制初陣を白星で飾った。2回戦は16日に行われ、ホームで青学大との対戦を迎える。

得意とする形からゴールを決めた吉田

圧巻のシュート、不規則なドリブル、トリッキーなパス・・・。エース・吉田直矢(コ3=JFAアカデミー福島)が、ホーム・富士見の地で“レベルの違い”を見せつけた。

独壇場の幕開けは、前半20分。センターライン付近でボールを受けると、そこから約30㍍を独走。右サイドから一気にペナルティエリア内に侵入し、シザースフェイント(※)で相手DFを崩して左足一閃(いっせん)。得意とする“右45度”からの正確かつ強烈なシュートは、GKの手の届かないゴール左隅に吸い込まれた。

変幻自在なドリブルからチャンスを掴んだ。後半開始早々に同点とされ、相手ペースのまま迎えた後半31分。ペナルティエリア内でボールを持つと、小刻みなドリブルからフェイントを仕掛けゴールへ一直線。たまらず足を出した相手DFに倒されPKを獲得すると、自らボールのもとへ向かった。 “真っ直ぐに飛ぶ矢”の如く、ゴールど真ん中に豪快に突き刺すと、声援に応えるガッツポーズを決めてみせた。

“小さな巨人”は、周りの選手を活かすこともできる。攻め込まれる時間帯が続くと、献身的な守備でボール奪取に専念。一度ディフェンスラインまで下がり、自らが攻撃の起点となってチャンスを演出するシーンも多く見られた。後半32分には、左サイドで待つ宮倉(法1=川越東)へラストパスを送り、ゴールをお膳立て。身体を反転させながら繰り出したパスは、相手DFのタイミングを完全にずらす巧みなアシストとなった。

宮倉の得点後、アシストの吉田はハイタッチを交わした

「チームを勝たせなきゃっていう意識は今までよりも強くなった」。頼れるエースは試合後、自らの背番号が持つ“重み”を口にした。ドリブルやパスなど、持ち味だらけの背番号“10”だが、やはり1番の仕事は「点を取ること」。得点に飢えるエースのラストイヤーが始まる。

                                 (12月14日・小根久保 礼央)

※シザースフェイント

ボールを保持した時、左右の足でボールをまたいで相手を揺さぶるフェイント

 

【戦評】

前半1分、平林(営2=八千代)がファーストシュートを放つ。20分、吉田(コ3=JFAアカデミー福島)が中盤からドリブルでペナルティエリア内に侵入すると、左足を振り抜き先制。1点リードで前半を折り返す。後半開始は相手のペースに。5分、一瞬の隙を突かれ失点。しかし、31分に吉田がPKを決めると、直後の32分には宮倉(法1=川越東)がダメ押しの3点目を決め試合終了。立大が2回戦に駒を進めた。

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