【ホッケー部男子】あと一歩届かなかった夢 思いを託し、去りゆく英雄たち/秋季リーグ1部・2部入れ替え戦
◆平成30年度 関東学生ホッケー秋季リーグ戦 1部2部入れ替え戦◆
11月23日 対東大 慶大日吉グラウンド 11:15~
「2部優勝1部昇格」。立大ホッケー部男子は長い間この夢の為に白球と対峙してきた。先日、SO(シュートアウト)戦の末、好敵手・一橋大を撃破。昨春以来の優勝を果たした。残るピースはあと1つ。強敵・東大に挑んだ。
試合は立大のパスから開始。開始早々東大が攻め上がったが、立大の鉄壁の守備に阻まれ、なかなかサークル内にボールを運ぶことができなかった。しかし立大攻撃陣も前にボールを送るも、なかなか攻めきれない展開。
続く第2Q5分に立大はPCを獲得。しかし森川(済3)のシュートは左に外れ、先制点とはならなかった。その直後、東大が勢いを見せる。サークル内に放たれたボールを相手MFが軽くタッチし、ボールは枠内に。先制点を献上してしまう。
後半は前半にも増して東大の勢いが止まらなかった。東大が攻め続け、立大ディフェンス陣は何とか凌ぐ状況。立大も前にボールを集めるが、トラップミスやパスカットが続き、パスが通らない。相手陣にすらボールを運べなかった状況だった。
第4Q、3Qよりボールを敵陣に運ぶことができた。サークル付近まで近づけるようになったが、チャンスの場面でなかなかパスが通らない。終盤にはトラップミスからもう1点を失い、0−2。それでも選手たちは諦めず、懸命にフィールドを駆けた。しかし夢にあと一歩及ばず、敗戦。1部最下位の相手でも及ばず、1部と2部の壁を身で感じた。
選手3人、マネージャー2人から成る4年生たちは引退。彼らは4年間で二度の優勝、四度の入れ替え戦出場と、華々しい成績を残してきた。しかし今年の春は5位。彼らが入学してから一番低い順位だった。「正直、1つ上の先輩方15人がいなくなって、やっぱりこうなっちゃったなと思いました。でもいい意味で裏切られました。そこからの夏練や合宿、ミーティングなど、春とは比べ物にならない熱量で取り組むプレーヤーたちがいました」とMG・相川(文4)はブログ内で書き綴った。勝ちにこだわり続け、主将・中田(文4)を中心にチーム改革を行った。今秋の優勝はこの改革がもたらしたものだろう。4年生はもういないが、後輩たちは先輩たちの熱い遺伝子をしっかりと引き継いだ。「来年はうまいやつが揃っているので、一部昇格してほしいなって思う」(熊田=済4)。恐れることなどない。来春の開幕に向けて選手たちの戦いは新たに幕を開けた。(12月1日 渡邊大樹)