【レスリング部】横田、高校の先輩・山﨑に完敗も「戦えてよかった」 芝は初戦敗退

◆内閣総理大臣杯全日本大学レスリング選手権大会◆

11月10日 大阪・東和薬品RACTABドーム

攻撃のチャンスをうかがう横田(右)

第44回内閣総理大臣杯が大阪で行われ、横田(法2)がフリースタイル86キロ級で出場し、準決勝敗退。主将・芝(法3)はフリースタイル97キロ級で初戦敗退だった。芝は「全員が一勝出来るように頑張りたい」と気合を入れて乗り込んだが、自身は勝利をあげることができなかった。フリースタイル57キロ級で出場予定だった大澤(法1)はけがのため欠場となった。

横田は初戦、試合開始直後から相手の足を掴もうと果敢に攻める。試合開始15秒の早さで、相手をデンジャーポジション(※1)の体勢に追い込み4ポイントを先取。勢いに乗った横田は続けて2回のローリングに成功し、開始45秒で8-0の大差をつける。その後も相手に攻められながらも、2回相手を場外に持っていくことで場外ポイントを重ね、10-0になり、テクニカルフォール勝ち。2回戦へと駒を進める。

2回戦の相手は高校時代の先輩であり、世界ユース優勝の実績を持つ早大の山﨑(3年)。横田は攻撃を試みるも、相手の素早い攻守の切り替えに苦戦するシーンが続く。一方で、相手の攻撃を振り切れず、失点が続いた。最後はテークダウン(※2)を取られ、0-11のスコアでテクニカルフォール負けとなった。2回戦敗退となったが、「(山﨑と)ずっとやってみたいなと思っていたので戦えて良かった」と先輩との再戦の喜びを噛みしめた。

芝の初戦の相手は1部に所属する東洋大の選手。芝は強敵にも攻めの姿勢を見せ、技をかけるチャンスをうかがう。試合が動いたのは開始1分、相手の体制を落とし、技を仕掛けようとした瞬間、逆に相手に返されてしまい4点を献上。その直後も相手の隙をつき、タックルを取りにいったが、ここも相手に返されてしまいフォール負け。ホイッスルが鳴り、しばらく仰向けで天を仰いだ。本人も「タックルのタイミングはばっちりだった」と言い、チャンスを狙える試合での敗戦に悔しさを滲ませた。

今大会が終わり、選手は新人戦や天皇杯の大会を控える。次の試合で立大レスリング部はそれぞれの目標を達成なるか。

(11月26日・佐藤眞子)

※1
デンジャーポジション…相手の両肩を90度以上に近づけること

※2
テークダウン…この場合は、相手の背後にまわって両手・両ひざのうち3点をマットにつかせること

◆試合結果◆
フリースタイル97キロ級 1回戦
芝知樹(立大) 0-8 中村隆太(東洋大)

フリースタイル86キロ級 1回戦
横田裕大(立大) 10-0 大竹塁(東北学院大)
フリースタイル86キロ級 2回戦
横田裕大(立大) 0-11 山﨑弥十朗(早大)

◆コメント◆
芝「今日の試合を振り返って、良かった点もあれば悪かったと思う点が大きかったと思います。タックルのタイミングはばっちりでした。ただ、ばっちりだったけどそれで油断しちゃって、相手に返されたので、そこはつめをもっと詰めれたら良いなと思います。今年最後に出る試合は天皇杯。それで終わりです。意気込みは、1勝でもしたい」

横田「今回体重をおとしてるので、それであまり慣れてないというか体が重く感じたのと、あと2回目に当たったのが高校の先輩だったので、そこまではいきたいなというかいかなきゃというので緊張してました。1回戦目で1回投げたんですけど、あれ意外と試合で決めることは無かったんで、良かったと思います。投げが決まったのは良かったなということと、2回戦目は良かったというかちょっと反省的な部分では、足取って、取れそうかなって自分の中では思ったんですけど、それでも取れなかったのは、そこがやっぱり相手が強かったなと感じました。」

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