【相撲部】悲願のBクラストーナメント進出!/インカレ初日
第96回全国学生相撲選手権大会
11月3日 両国国技館
相撲の聖地である両国国技館にて全国相撲選手権大会が行われた。11月3、4日の2日間にわたって開催された今大会。立大相撲部にとって団体Bクラス昇格のかかった重要な戦いに今回も助っ人を含めた5人で挑んだ。
まず初戦の相手となるのは防衛大。立大にとって、稽古通りの力を発揮出来れば十分に勝つことが出来るが侮れない相手でもある。この一戦に勝利すると、Bクラストーナメントの出場が認められる負けられない戦いにおいて主将の横田奏(現4)が先鋒を任された。激しい立ち会いの中、横田奏が先に相手の廻しを掴み、寄り切りで勝利。主将として立大相撲部に勢いをつけた。次鋒で登場したのは、助っ人部員として普段は柔道部で活躍している青木(営4)。気合いを入れるために体を大きく動かしながら土俵に上がった。途中体を持ち上げられそうになるも相手の隙をつき、二枚蹴りにて勝利。続く中堅を任されたのは、相撲部員である小佐野(済3)。廻しを掴むと、相手を持ち上げて土俵外に出す吊り出しという技で余裕の勝利を決めた。この流れのまま防衛大から全勝を奪いたいという期待の中、レスリング部からの助っ人で副将として登場した横田裕(法2)。土俵を目一杯に動き回り、レスリング特有の動きで相手を惑わす。低い体勢から相手の足を取り、そのまま押し出して勝利。大将戦には今年の東日本学生相撲選手権大会135kg未満級において3位という成績を残している柔道部の長谷川(コ2)が圧倒的な強さを見せ。息する間もなく、長谷川は上手投げで相手を打ち破った。こうして立大は全勝で防衛大を制覇し、見事Bクラストーナメントの出場権を獲得した。
次の東大戦では、先鋒・横田奏は相手よりも先に倒れ込み敗北。続く、次鋒・青木は自分より大きい相手に苦しみ、力及ばず土俵外に投げ飛ばされてしまう。中堅・小佐野は低い姿勢からの良い立ち合いをしたが、廻しを掴まれてしまい寄り切りにて敗北。黒星が続く立大だが、助っ人の副将・横田裕、大将・長谷川の二人が意地を見せた。特に長谷川は相手との押し合いで試合が拮抗し、どちらが先に仕掛けるのか会場が息を飲む展開となる中、すくい投げで打ち負かした。この結果立大相撲部は東大に2-3で勝利とはならなかったものの、Cクラス第3位という好成績を収めた。
翌日の4日はBクラス昇格となるか決定する日でもあり、4年間立大相撲部で活躍してきた横田奏の引退試合となる日でもある。一人一人が己の力を出し切って悔いの残らぬよう最高な締めくくりとする。
(11月15日・富田早紀)