【スケート部フィギュア部門】女子団体で見事1位!/関東学生フィギュアスケート秋季交流戦
◆平成30年度第11回関東学生フィギュアスケート秋季交流戦◆
10月20日 新横浜スケートセンター
スポーツの秋、10月。KOSE新横浜スケートセンターにて、第11回関東学生フィギュアスケート秋季交流戦が開催された。本格的にスケートシーズン開幕となった。立大は3級女子の部でそれぞれ1位、5級・6級女子の部で上位入賞など、華々しい成績を修めた。また団体女子では個々の実力がシナジーを生み出し見事1位。幸先の良いシーズンスタートを切った。
初級女子
各校がリンクサイドで出場選手に声援を送り、緊張感のある中でも温かい雰囲気で競技が進められた。初級女子クラスには立大からは4名の選手が出場。その中で佐橋(観1)が見事1位に輝いた。佐橋は紫色の衣装を身にまとい、ヨハン・パッヘルベルのカノンに合わせ氷上で華麗に舞った。スピード感のあるスケーティングでジャンプやスピンを次々と成功させる。最後のポーズは正面を向けなかったものの、1年生ながら堂々と演技を披露した。蓑輪(文2)は青色の衣装で登場。ア・ホール・ニューワールドの美しい旋律に乗って技を丁寧に決めていく。途中ミスもあったが最後のスピンは軸をぶらすことなく優雅に披露。結果は惜しくも3位には届かなかったが4位につけた。久保田(法3)、内田(済2)の2名の選手も、仲間の声援を背に受け最後まで表情豊かに滑りきり、19人中5位と10位という素晴らしい結果を残し1級女子
続く1級女子クラスには5名の選手が出場し、このクラスでは水野(営4)が表彰台の頂点に立った。水野は序盤のジャンプで転倒してしまうものの、その後立て直しリズム感のある曲に合わせ演技を披露。最後はシットスピンを綺麗に決め、ジャッジ席にしっかりとアピール。最初から最後まで流れのある演技をし、優勝を飾った。最終滑走で登場した土屋(理3)は見事5位に輝いた。ジャンプの失敗もなく、指先まで行き届いた丁寧な滑りを披露。演技終了後にはその場でガッツポーズし、満足気な表情をみせた。染谷(法3)、小柳(法3)、齋藤(文4)の3人の選手も、それぞれ銀盤を華麗に舞い、24人中9位、11位、16位という結果を残した。
(10月28日・毛利汐里)
落ち着いた様子でリンクに向かい、自身のプログラムに集中する片岡。肩の力を抜き、滑らかな演技が始まるものの、冒頭のダブルサルコウでステップアウト。そのミスを引きずってか、フライングシットは着氷が乱れてノーカウントとなる。しかし、徐々に自分のペースを取り戻し、次のシングルルッツを手を挙げたタノジャンプで得点を重ね、コンビネーションスピンも綺麗に決める。体力が厳しくなる終盤、冒頭で失敗をしたダブルサルコウの悪いイメージを払拭し見事クリーンで着氷。最後はレイバックスピンで演技を締めた。
仲間の歓声の中、勢いよくリンクを出た岩崎。しっとりとした曲が多い中、フラメンコ調で印象に残るプログラムを演じた。冒頭のジャンプとなるシングルアクセルはランディングまで綺麗に決めた。しかし続くダブルトウループのコンビネーションは転倒。ダブルループは軸が傾いてしまったものの意地でなんとか耐えた。仲間からの「笑顔!笑顔!」という声援に押されて次第に持ち直していく。深いエッジワークや指先まで神経の行き届いた華麗なステップを魅せた岩崎。ルッツや、アウトイーグルからのシングルフリップ+シングルループのコンビネーションなど、後半に難易度の高いジャンプを決めた。エレメンツでのミスはあったものの、自身の強みである美しいスケーティングで3級女子の部で見事1位に輝いた。
緊張しながらも堂々とリンクに降り立った原。序盤にシングルアクセルとダブルトウループをクリーンで降り、勢いづく。スピード感のあるステップでプログラムにアクセントを付け、ジャッジにもしっかりアピール。途中、フライングシットやシングルアクセルの着氷が乱れてしまう場面もあった。その後は立て直し、シングルルッツ+シングルトウループ+シングルループの三連続をクリーンで決め、最後は足変えのコンビネーションスピンでフィニッシュ。
名前をコールされスタート位置に着いた小泉。一瞬にしてしっとりとした曲の世界観に包まれた。最初のエレメンツ、十分な回転数でレイバックスピンを決める。次のシングルアクセルは高さはあったものの惜しくもオーバーターン。ダブルサルコウは転倒してしまう。しかし、続くシングルルッツは高さと流れを付けて綺麗に決めた。スピード感のあるステップと柔らかい動き。曲の盛り上がりで伸びのあるコレオシークエンスを魅せる。演技後半にシングルアクセル+ハーフループ+ダブルサルコウを組み込む予定だったが、ダブルサルコウで回転がほどけてしまい両足着氷となる。高さのあるフライングシット決めると、シングルフリップ+シングルループも着氷。最後はキャメルからのコンビネーションを綺麗に回り切り、力強く右手を突き上げてフィニッシュ。
5級女子
曲は『江〜姫たちの戦国〜』。冒頭、スピード感のある入りからダブルサルコウ+シングルトウループを決める。ダブルフリップは回転不足により両足着氷となるが、続くダブルルッツは落ち着いてクリーンで降りると、スピードもポジションも安定した美しいコンビネーションスピンで曲の壮大な世界観を引き立てた。演技中盤に組み込んだフライングシットは惜しくも着氷ミスでノーカウント。仲間からの「がんば!」という声援がリンクに響いた。終盤のステップでは氷を強く押し、エッジを効かせた伸びのあるスケーティングを魅せる。最後は綺麗なレイバックとヘアカッターのコンビネーションスピン。優美でたくましい女性を演じ切った。
6級女子
赤と黒の鮮やかな衣装をまとい、凛とした顔つきでスタートに着いた島田。冒頭のダブルルッツ+ダブルトウループのコンビネーションを決め、続くダブルフリップ+ハーフループ+ダブルサルコウは少し詰まってしまったものの問題なく着氷。流れを掴んだ島田。フライングキャメルスピンをチェンジエッジで回り切ると、コンビネーションでドーナツスピン。しっかり8回転回りレベルを上げた。流れのあるダブルフリップを決めると、音に合わせてポーズを決め、笑顔を覗かせた。ここからが島田の見せどころ。フラメンコ調の曲に合わせた細かい振り付けでジャッジにアピール。観客をも惹きつけた。最後はバックエントランスでのキャメルのコンビネーションスピンを決めると力強くポーズを決めた。
リンクサイドのメンバーから大きな声援を受け、はにかみながらスタート位置に着いた主将・笠原。しっとりとした柔らかな振り付けで1つ1つのステップを大切に滑る印象だった。冒頭のシングルアクセルをクリーンで降り流れを掴むと、続くダブルループもランディングを付けて余裕のある着氷。フライングシットのコンビネーションスピンを安定したポジションで回り切った。演技後半に差し掛かるとサルコウとループがシングルとなってしまう。しかしここは気持ちを切り替え、次のシングルアクセルは落ち着いて決めた。終盤、スケーティングの伸びが苦しくなってきたものの、曲に合わせたしなやかなステップでプログラムの世界観を引き立てる。最後はキャメルの足変えコンビネーションスピン。大きなミスなく、主将として立大のトリを飾った。
今大会で、立大は女子団体1位に輝いた。季節はもう11月。フィギュアスケートもシーズン開幕となった。今回の交流戦は、選手たちにとって良い刺激受ける場になった。仲間でありライバルでもある部員たちとともに、これからもフィギュアスケートで切磋琢磨していく姿が楽しみだ。
(11月1日 富田早紀・大上文)