【レスリング部】不慣れのグレコに苦戦、勝ち星あげられず…。11月の内閣で巻き返しなるか
◆全日本大学レスリンググレコローマンスタイル選手権大会◆
10月18日~19日 駒沢オリンピック公園屋内球技場
フリースタイルをメインに行う立大にとって挑戦の場と言える今大会。選手たちは慣れたタックルや脚を使った攻めを封印し、試合に臨んだ。芝(法3)は97キロ級、横田(法2)は87キロ級、大澤(法1)は60キロ級で出場し、全員が初戦敗退だった。大澤は対戦相手が勝ち進んだため、敗者復活戦へ進んだが、テクニカルフォール(※1)負けとなり、結果的に立大勢で勝ち星をあげることはできなかった。
相手に抱え込まれ、場外へと投げられる大澤
横田は試合開始直後から相手の手を掴みにかかる。しかし審判にパッシブ(※1)を与えられ、マットに伏せた状態からの試合再開となった。不利なポジションからのスタートに横田は耐え切れず、そのままグラウンドであげられ、5点を失う。その直後、再び場外へと投げられ0-8でテクニカルフォール負けとなった。
芝はグレコ特有の技に苦戦を強いられる。場外へと攻め込まれ、耐える時間が続く。開始1分30秒で相手に頭部を抱え込まれ、体制を崩す。そのまま投げられると、すぐさま同じ技をかけられ得点を奪えないままフォール負けを喫した。
大澤の初戦、対するは今大会同階級で優勝を果たした日体大の山口である。大澤は格上に対し必死に食らいつくものの、上に覆いかぶさられるとローリングに持ち込まれ0-8となり、テクニカルフォールで敗北した。しかし、山口が勝ち進んだことにより、大澤には敗者復活戦の出場権が与えられた。
翌日に持ち越された敗者復活戦、グレコを得意とする相手に技の豊富さを見せつけられる。体格の良い相手に後ろにつかれると、そのまま持ち上げられ場外に投げられる。大澤も相手の腕を掴み投げるものの、交わされ失敗。互いにタイミングをうかがいあう時間が続く。しかし開始2分を過ぎたところで相手に抱えられるとデンジャーポジションに追い込まれ、負けを喫した。「自分の技のバリエーションが少なかった」と反省の弁を述べた。
今大会はグレコローマンスタイルに苦戦したが、11月10日~11日には大阪でフリースタイルの内閣総理大臣杯全日本大学選手権に臨む。次戦、階級を落として臨む横田は、真剣な表情で「食らいついて行きたい」 と語った。立大レスリング部、大阪の地で本領発揮なるか…!
(11月1日・宮武瑞季)
※1
テクニカルフォール…男子フリースタイルと女子は10点差、男子グレコローマンは8点差がついた時点で試合が終了する
※2
パッシブ…消極的なプレーをした場合に与えられるペナルティのこと
◆試合結果◆
97キロ級 1回戦
芝知樹(立大) 0-8 井上諒汰(中大)
87キロ級 1回戦
横田裕大(立大) 0-9 隈部吉伸(九州共立大)
60キロ級 1回戦
大澤拓也(立大) 0-8 山口海輝(日体大)
60キロ級敗者復活戦
大澤拓也(立大) 0-8 新垣将吾(福岡大)
◆コメント◆
芝「自分はそこまで練習していなかったので、勝てたらいいなという気持ちで勝ちにはこだわってはいませんでした。立教はフリーをメインにやっているので、仕方ないかなと思うのですが、プレッシャーの圧のかけ方とかはもう少し改善できたかなと思います。次の大阪はフリーなので、そこは全員が一勝できるように頑張りたいと思います」
横田「グレコなので、挑戦の気持ちで挑みました。フリーの練習からグレコに活かされることもありますね。リフトされた時に対処がどうしてもできなかったかな。前に出るプレッシャーとかをもっとつけていかなきゃなと思います。大阪はフリーなので、少しでもいい結果が出せるように。今度は86キロ級で出るので、戦う相手もいつもと違うので少しでも食らいついていけたらなと思います」
大澤「相手がグレコの人だったので、グレコ専門の人だったので技が豊富でそれにやられた感じがしました。慣れているというのはありますけど、フリーの方がやりやすいです。とにかく1勝したかったです」