【ホッケー部女子】「打倒早稲田」の壁 もっと立教は強くなれる

◆平成30年度関東学生秋季ホッケーリーグ戦◆

10月14日 対早大 早大東伏見キャンパスグラウンド


得点が決まり、スティックでハイタッチする安達(文1)と高久(文4)の今市高師弟コンビ

「ただただやり直したい」「悔しい」「ナイスキーじゃなかったごめん」。試合終了後、いろんな思いが交錯し、キーパー・佐井(コ4)の目には涙が溢れた。目標だった「打倒早稲田」にあと一歩届かず、2−3。惜敗という悔しい結果に終わった。

先に敵陣へと攻め込んだのは立大だった。第1Q1分、#23中島(現4)が体勢を崩しながらもシュートを決め先制。貪欲にゴールを狙う彼女たちの姿から「打倒早稲田」に対する執念を見た。「嬉しかったんですけど、もう1点決めないと、と思っていたのですぐ気持ちを切り替えました」と中島。その後も攻撃の手を緩めず、安定した試合運びで第1Qを無失点に抑える。第2Qは両者一進一退の攻防が続いた。中島と#14高久(文4)が息の合ったパス回しで攻撃を仕掛けるも、相手の強固なDFに阻まれ、もう1点が遠い。互いに決定機をつくれないまま第2Qを折り返す。

迎えた第3Q。「いつも第3,4Qで崩れてしまう」と、今回も後半の集中力が課題となった。7分、相手にペナルティーコーナーを奪われると、ゴール右下に鋭いシュートを決められ同点。試合は振り出しに。その後、MFとFWの連携が取れない場面が続く。なかなかパスが繋がらないもどかしさに思わず「ごめん」と呟いた高久。しかし10分、主将・古谷(コ4)が追加点を挙げ、不穏なムードを一気に払拭。このまま無失点に抑えたかったが、15分に失点を許す。これまで両者互角の戦いを繰り広げてきたが、第4Q、立大は防戦一方だった。11分、立大がペナルティーコーナーを獲得する。高久が放ったシュートはゴール右下際を狙った完璧なコース。「勝利」の二文字が垣間見えた瞬間だった。しかし、放たれたボールはポストに嫌われゴールならず。最後は相手の粘り強い攻撃に圧倒され、立大の守護神も守り切れなかった。ここで試合終了のホイッスル。2−3と悔しい結果に終わった。

試合後「もっと立教は強くなれる」と語った佐井。早大との戦いを終えて、明確なチーム方針はまだ定まってはいないが、残す2試合「立教に勝てるなんて少しも思わせないくらい圧倒的な試合をしたい」と中島、「まだ私たちには伸び代がある」と高久、「確実に無失点で勝ちたい」と古谷。彼女たちの見つめる先は「強い立教」、それだけなのだろう。
(10月24日・大上文)
◆コメント◆
主将・古谷#24

―率直な感想。
チームとしては先制点を取れたのが良かったんですけど、前の強化試合と同じ様にPCで点を取られてしまったので、そこの改善策っていうのが見つけられなくて、またやられてしまったかなという印象です。
副将・高久#14
―2-3、成長はしたが勝てはしなかった。
今日は先制も行けたし2-3という点差の近い試合ができた。まだ私たちには伸びしろがあると思うので、次の試合、早稲田でつかんだ勢いをそのままに次も頑張りたいなと思います。
副将・小松#19
―相手は目標としていた早大だったが。
厳しい試合になると思っていたので、とりあえず速攻で1点取ろうって意識していました。ボールを持ちすぎると早稲田も寄せが速いので早くパスを振ろうって意識してやっていました。
中島#23
―今シーズンの目標が打倒早稲田でしたが。
なんか、ベスト4っていうのが今まではまったく目指していなかった領域だったからこそ、自分たちの代で達成したかったんですけど、それができなかったのはすごく悔しいです。
佐井#1
―今年1年早稲田を意識していた。
先制していて、良いペースの時はやっていて楽しかったし、その分リスク管理もちゃんとしなきゃいけないからちゃんとしなきゃいけなかったんですけど。失点した時こそ、前半の皆で攻めて皆で守る意識が持てればもっと立教は強くなれるかなと思いました。
安達#13
―チームの雰囲気は攻めていこう!という感じでしたか。
そうですね。キャプテンを中心に、今日は点を取りに行くぞっていうのは、チームに行っていただいていたので、その意識はしっかり出せていたかなと思います。

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