【ホッケー部男子】「今のチームなら本当に負ける気しない」。福田3試合連続弾!野路、涙のバースデー勝利!
◆平成30年度 関東学生ホッケー秋季リーグ戦 2部 順位決定予選◆
10月20日 対学習院大 慶大日吉グラウンド 13:00~
負ければ3位以下が確定し、目標である2部優勝・1部昇格が断たれる大事な一戦。試合前夜、主将・中田(文4)は「このチームでもっと長くやりたいから勝とう」と部員に向けて勝利への思いを吐露。このメッセージに奮起した福田(法3)は3試合連続でゴールを揺らす! 今試合で掲げたのは「先制点&無失点」。立大の鉄壁・ディフェンス陣は、学習院大が得意とするPCシーンも乗り切り、無失点で勝利に貢献。昨季ぶりに、優勝決定戦と1部入れ替え戦出場権を獲得した。
「俺らは守備のチームだから、1点取って勝とう。絶対に守備から入ろう」。主将・中田はそう言い聞かせてきた。その守備が生きるためには、序盤で先制点が欲しかった。求めていたものを、“あの男”が引き寄せた。
開始早々、立大は敵陣に攻め上がっていった。第1Q4分、右サイドからサークル内に侵入。敵陣が弾いたルーズボールを、福田(法3)がすかさず押し込み、目標であった先制に成功した。「サークル内に入ったらガツガツ打っていこうと思っていた」。得点王を狙う福田にとって、今季3得点目のゴールとなった。
対する学習院大も負ければ後がない状況。終盤必死に攻め込むも、「立大は守備のチーム(主将・中田)」と言うようにサークルでのチャンスシーンをはじき返した。
第2Q、2度のPCを獲得し、追加点のチャンスを得るが相手の好守に阻まれて得点とならず。一方の立大・守備陣は、第2Qで相手に1本もシュートを打たせずゴールへの壁は厚かった。
第3Q終盤、学習院大がPCを獲得。ディフェンス陣は、首を落とした。「学習院大はPCでの得点率が高いチーム。PCなるべく避けようと話していた(福田)」。緊張が走る。相手から強烈なシュートが放たれ、同点かと思われたが、守護神・浅野(社3)が身を挺して止めて窮地を乗り切った。そして、試合はクライマックスへ。
立大は最後の最後まで追加点を狙い、相手陣に攻め込む。しかし、学習院大は諦めることなくギアアップするも、鉄壁の立大ディフェンス陣が1本もシュートを打たせなかった。そして、試合終了を告げるブザーが歓声とともに鳴り渡り、昨年の秋季リーグ以来となる、2部優勝決定戦・1部入れ替え戦への切符を手にした。
この勝利に涙が止まらない選手がいた。副将の野路(社4)だ。「今日は四年間やってきて一番よかった」。記念すべきこの勝利の日が、まさかの野路の誕生日。大きなプレゼントとなった。主将の中田は選手やマネジャーたちとハグし、喜びを分かち合った。喜びは、言葉では表しきれなかった。
次に2部優勝を取り合うのは、春に完敗し、今季2戦目に1-1で悔しい引き分けとなった因縁の相手・一橋大。4年生としては泣いても笑っても残すところ、あと2試合。「戦う時は負けると思ってたら負けるし。次戦も負けませんよ! 胴上げ見せますよ!」と笑顔で意気込んだ中田。「今、本当に負ける気しないから。自分が点を取ってチーム勝たせるっていうそれしか考えてない」と福田。後輩たちも同じ思いだ。
選手たちには、勝利の二文字しか見えていない。次戦も、嬉し涙の輪ができるだろう。そして、その輪の中心には満面の笑みを浮かべた主将・中田がいる。(10月26日 渡邊大樹)
◆コメント◆
主将・#4中田(文4)
ー今の率直な気持ち
あ〜、なんも言えねえっす(笑)。 嬉しすぎて、言葉に出ない…。そんな気持ちです(笑)。
ー入れ替え戦へのプレッシャー
ありましたね…。自分たちの前の代が3季連続で入れ替え戦に出ていたのに、自分たちは春5位で、入れ替え戦のチャンスすらもらえなくて。その中でやっぱり、今日入れ替え戦の切符を手に出来たのは本当に嬉しいですし、主将という立場としても、よかったなと。
ー第1Qは福田(法3)が決めました
そこで決めるかー!って(笑)。なんか持ってんな〜って思いましたね。先制点は取ろうっていう話はしていたんですけど、まさかあそこで、あんなにすぐ決まるとは思っていなくてね。まあびっくりしたっていうのが正直なところですね。
ーあの1点で流れが変わった
やっぱり先制点は大きいなと思っていますし、流れに乗りたかったんで。一橋大戦でもそうでしたけど、先制点で流れを変える。どこで1点を取るかっていうのはありますね。
ー「声だせ」「気持ちでやれ」という声がけも
技術でいったら学習の方が強いと思いますし、その中で立大は夏休みとかにしっかり練習して、個人の技術もチームとしての技術も高めていって。競った試合になると思っていたので、そこで気持ちで。「絶対に勝つ」という気持ちを忘れずに最後まで戦おうっていうことを随所で言うようにしていました。
ー自身にとっての学習院大
そうですね〜、自分はあんまり苦手意識はないんですけど、結果は出ていないっていうイメージです。自分が四年間やってきて、この試合入れないで3回戦ったんですけど、2勝1敗っていう成績だったんです。自分の中ではやれてるんですけど、チームとしては勝ててない。っていうところで、そこのギャップがあったので、チームとして勝利する。個人としても、もちろん勝ちますけど、チームとしても勝つというのを意識して、総合力というのを高めていけたかなと。
ー今日への気持ち
チームとしては、勝たないと入れ替え戦には行けないし、自分たちの春の目標も秋の目標も「入れ替え戦には出場しよう」っていうのが1つ大きな目標だったんで。2部優勝っていうよりかは、まずは絶対に入れ替え戦にいって1部に昇格しようっていうのが目標だったんで、すごい気合を入れて行けたのかな。準備できたのかな。
ー最も力を入れていた部分
守備ですね。本当に。学習戦に対してのミーティングをやっているときに、1回最後に自分の言葉で、「俺らは守備のチームだから、1点取って勝とう。秋も3試合やって、1点、2点、最高でも5点取れれば絶対に勝てる。絶対に守備から入ろう」っていう話をしていて。なんで、守備は特に意識していて、この2〜3週間はずっと守備を練習していました。
ー優勝決定戦への意気込み
相手がどこであれ、自分たちが狙っているのは優勝しかないですし、チャンスは得られたと思っているんで。あと1ヶ月もないですけど、しっかり準備して、全力で叩き潰したいなと思っています!
#2野路(社4)
ー今日を振り返ってみて
今日は誕生日だったんですよ。チームにとってもいちばん大事な日だったので。いい誕生日プレゼントをみんなからもらいたいって気持ちでしたね
ー最高の誕生日プレゼントですね
そうですね。泣いちゃいました(笑)。すぐ泣いちゃうんですけど、今日は四年間やってきて一番よかったなって
ー試合が終了した瞬間は
なんでしょう…自分がやったってよりかはディフェンス陣、点を決めてくれた人にありがとうって。感謝の気持ちが大きいですね。
ー中田と話したりは
こうせい(中田)とは…あまりしてないですね。あいつはシャイなんで(笑)。でもこうせいが仕切って、合宿とかでも夜ミーティングしたりってところで誰かがやるとかではなく、自分がやるべきことをやったって感じですかね。
ー今日を迎えるにあって昨日は
緊張してたんですけど、誕生日だし楽しくやるかなっていう。
ー次は順位決定戦だが
去年の大好きな先輩たちが果たした2部優勝を、自分たちでも。いろいろあると思うんですけど、背伸びせずに。
#12福田(法3)
ー今日を振り返って
今日の試合は水曜日くらいから緊張してて、昨日の夜とかも。でも、とにかく倒したくて、昨日の晩もこうせいさんから全体ラインで「このチームでもうちょっとやりたい、このチームでもっと長くやりたいから勝とう」っていうラインが来て、本当にそれでまたより一層勝ちたいなって気持ちがあったからとにかく点を取りたくて、自分個人的に得点王を目指してるから点はとにかく、サークル内に入ったらガツガツ打っていこうと思ってたから、そのいいタイミングでルーズボールきたから自分が点取れて、チームを勝利に導けてよかったかな。とにかくみんな走って、勝てたのが嬉しいですって感じ。
ー第1Q4分目からだと思うが、あそこで取ろうとしたのか
まず先制点を本当にでかいと思ってたから、逆に相手にとられてたら、辛い展開になってたと思うし、あれでちょっとはチームが流れに乗れたかなって思って。よかったかなと思います。
ー今まで学習院大とたくさん戦ってきたと思うが
個人的には、今季やっててやりやすい相手だったから、なんか分かんないけど悪い印象もなく、自分は行けたかなって。
ーやりやすいってどういうことか
相手のプレースタイルもそうだし、相手のディフェンダーの細かい話、身体の寄せ方とかチームでちょっとずつ違うし、コースのやり方とかも相手は違って来るから、そういう学習院大の戦術は自分はやりやすいかなって思って。
ーPCシーンもあったが
学習院大はすごいPCが、PCでの得点率が高いチームだから、PCなるべく避けようっていう話があったからやっぱり上手いからPCとられてたけど、本当にディフェンスのみんなが守ってくれて、ディフェンス様様で勝てたかなって思います。
ーイメージとして学習院大=宿敵だったが、主将が試合前に「勝てる、勝つ」と言っていたが勝利しか見えてないのか
そうだね、本当に2部優勝、1部昇格しか見てないし、今のチームなら本当に負ける気しないから、そういう面ではこうせいさんが「勝てる。勝つ」って言うのは、当然かなって。確かに今日、みんな勝つっていうのしか考えてなかったし、チームがすごい今勢いに乗ってて雰囲気いいから、負けないと思う。
ー1ヶ月間あったが、何を重点的に。個人でもチームでも
個人ではね、攻撃ばっかじゃなくてディフェンスもめっちゃやろうっていう。まあ、フォワードでさ、ディフェンスもできたら強いじゃん?単純なことだけど、それくらいかな。あとは自分は本当に点を取ることしか考えてない。やっぱり、そういうのでチームに貢献したいっていうのをずっと考えてて、緊張しすぎないように考えてて、緊張したけどね今回。結果出たけどね、今回は。
ーチームとしては、方針とかは
チームとしての方針はね、無失点で抑えようっていうのがあって、点を取られなきゃ負けないっていう、単純なはなしで、本当にそれ通りにディフェンスの人が守ってくれたし、みんな本当にフォワードも下がって守ってたから。守備の意識があったかなと思います。
ー前回の試合(一橋大)の時は、武田が分析をしていたが今回は
とにかく先制点!第1Qはなかったけど、一点を争う試合になるっていうのは分かってたから、まあがむしゃらに取りに行くっていう先制点を取るっていうのはあったかな。
ー今回の試合で確実に点を決めるフォワードになりましたね
なってると嬉しいけど、得点王目指してるので、複数得点取りたかったから。
ー半期ぶりの入れ替え戦となったが
そうね!まずは、一橋を倒して優勝して、チャンピオンになって、入れ替え戦に行くっていうまずそこかな。まあ今日勝ったことで四年生の人たちともう少し長い時間ホッケーできるようになったから、それが一番嬉しいかな。
ー四年生から一番得たものは何か
自覚っていうのが上級生としての自覚っていうのは植えつけられたっていうか、させてもらったなって思ってて、うーん、なんていうんだろう、こうせいさん(中田)のこともっとサポートしたいと思うようになったし、そういう面でも人数少ない先輩だったからこそ、そういうなんだろう気持ちとか考えとか芽生えたのかなって思って。勝手に考えた感じかな
ー次戦に向けて意気込みを
今、本当に負ける気しないから。自分が点を取ってチーム勝たせるっていうそれしか考えてない。
#10坂東(コ2)
ー試合を振り返って
多分みんな緊張してたと思うけど、今日勝ったら決勝と入替戦でもう2試合できるから。でも負けたら今日終わって1試合しかできないから。やっぱり4年生の引退を長くするために勝つというのが皆前面に出てたかなと思います。
ー緊張はあったか
普段全然緊張しないんだけど、今日はなんか試合前の雰囲気というか気持ち的に緊張した感じはありました。
ー今日の収穫
普段4Qまで出させてもらっているんだけど、4Qの最後の方に足をつるっていうのがあって、水分補給とかでミネラルを摂って、テーピングして臨んだらつらずに4Q走り切れたから、そこが収穫ですね。
ー主将・中田について
同じ中盤で、一緒に練習とかも行ってきて一緒にプレーできるのはすごい嬉しい。1試合多くできることになったし。嬉しいなって思います。
ー残り2試合どういったプレーを心がけたいか
出てるメンバーの中でも(自分は)2年生で若いから、先輩に負けないように走って、先輩についていって4Q走り切りたいと思います。