【ボート部】M1X、W2X、W4X+ 3種目制覇!!! 戸田に新風巻き起こす
◆第41回東日本新人選手権大会◆
10月13日~14日 埼玉・戸田ボートコース
金!金!!金!!!10月13、14日に行われた第41回東日本新人選手権大会にて、立大ボート部が3種目制覇を成し遂げた!最初の金はM1X。渋井(現2)が、予選から首位を守り続ける安定感のあるレースを披露した。それに続く金は、渡邉(法1)・篠原(理1)コンビが乗るW2X。予選2位通過から見事な逆転優勝を決め、初々しい笑顔を見せた。最後の金はW4X+。圧巻のレース内容で他チームを圧倒した。3つの金でさらに加速した立大ボート部。25日から開催される全日本選手権大会での活躍にも目が離せない。
男子シングルスカル【渋井(現2)】
最大の敵は“プレッシャー”だった。予選、準決勝を1位で突破し迎えた決勝戦。いつもとは違う緊張感が、渋井を襲う。「勝たなきゃいけないっていうプレッシャーがあって」。高校生から大学2年生までが出場している今大会において、“ギリ新人”の自分が負けるわけにはいかない。しかし、勝利への強い意志はプレッシャーへと姿を変え、渋井の前に立ちはだかった。予選、準決勝でコツを掴んだスタートも、決勝では上手くいかず。意地を見せ、辛うじて1位でゴールしたものの、苦しいレース展開となった。ゴール直後には、思わず「はーっ!」。安堵し、天を仰いだ。
「マジか…」。薄々は感づいていたものの、実際にそう告げられると不安になった。 入部以来、すべての大会でダブルスカルに乗ってきた“M2Xの申し子”にとって、1人で大会に臨むのは今回が初。「今までは2人乗りだったので先輩に言われるがまま漕いでいたのですが、今回は自分だけでレースプランとか考えなければならなかったので、良い経験ができたと思います」。
レース後には、“お師匠”・野村太郎(済4)とポーズを決めパシャリ。野村とは昨年冬からコンビを組んでいる。大会ごとに組むクルーが変わることが多い部内で、2人は特別な存在だ。「相性がいいんだと思う」。現在は、25日から始まる全日本選手権大会に向けた練習に励んでいる。「日々とどまることなく成長している」。大好きな先輩へ。最後に笑顔を届ける準備はできているようだ。
女子ダブルスカル【渡邉(法1)篠原(理1)】
「高校3年間憧れてここに来た」渡邉。「なんで入ったのか分からない」篠原。経歴も異なる2人のルーキーがまさに華々しいデビューを飾った。
渡邉・篠原ペアが女子ダブルスカルにおいて優勝を果たした。高校時代にインターハイ出場経験がある渡邉と、大学からボートを始めた篠原。経験者と未経験者のコンビだ。篠原は今大会が初出場。そのためか初戦の直前から緊張が止まらなかった。その篠原の緊張を経験者・渡邉が抑えてなんとか平常心を取り戻させた。
初戦、高校生クルー・小松川高クルーに敗れるも、2位通過で決勝進出を果たした。迎えた決勝レース。開始直後から小松川高は勢いよく飛び出すも、立大が食らいつく。500m通過時点では0.22秒差でリードされるも、「ここで落としたら負ける」と2人は気合を入れ直し、ゴールへ向けてギアを上げる。1.01秒差で小松川高を押しのけて、ガッツポーズ。見事に優勝を決めた。
高校時代、艇庫を見学し、立大ボート部の雰囲気に憧れて入部した渡邉。監督の「日本一を取れるよ」という言葉を信じて入部した篠原。お互い“派手髪コンビ”として一目置かれる存在だ。来月に行われる全日本新人選手権もこのコンビで臨む予定だという。派手髪コンビの快進撃は今、始まった。
女子舵手付きクォドルプル【櫻井(コ2)佐藤理(観1)五十嵐(現1)三嶋(社1)須田(文2)】
高校生チームを含めた3挺での決勝レース。全員で合わせて練習をしたのは2日前の金曜から2回のみ。それでも、少ない練習回数を全く感じさせない、ポイントを抑えた安定した漕ぎを見せる。ゴール直前で競うこともなく、余裕を見せての優勝。しかし、試合後にインタビューをした櫻井(コ2)と五十嵐(現1)の口からは「意外に高校生が近くに居た。もう少し余裕のあるレースをしたかった」。「2位が高校生だったから、もっと差をつけたかった。」と同じ反省点が挙がった。結果だけでは満足をしないのが彼女たちの強さの秘訣なのだろう。全日本選手権まであと少し。内容にも満足出来るレースに期待したい。
(10月22日・合田拓斗、渡邊大樹、佐藤眞子)
◆その他の結果◆
・W1X岩崎(法1)決勝AA組5位
・M1XA西堂(社2)決勝BC組3位
・M4+山口恭(観2)橋本(コ2)松籐(コ2)若濱(済2)石政(法2)総合2位
・M8+榮原(文1)小林(コ1)加藤稜(法1)山口裕(現1)東城(法1)森田(現1)東郷(現1)飯田(社1)佐藤恵(コ1)決勝4位
◆コメント◆
男子シングルスカル
渋井
「今大会は勝たなきゃいけないっていうプレッシャーがありました。いつもの大会は“チャレンジャー”みたいな感じで胸をお借りする感じでやっていたのですが、今回は勝たなければならないという。勝って当たり前。勝たなければならないっていうプレッシャーの中で、逆にいつもよりは緊張しましたね」
女子ダブルスカル
渡邉
「とにかくレース中どんなにしんどくても頭を使える選手になれればいいなと思います。来月の全日本新人で優勝することが目標です」
篠原
「4年間の目標は、今回の東日本新人で優勝、来月の全日本でメダル獲得、3年時のインカレで優勝、4年時の全日本で優勝です。全日本新人はクルー変わらず今回のままだと思うので、2人で入賞できるように頑張ります」
女子舵手付きクォドルプル
櫻井
「相手は意識せずに自分達の漕ぎをしようという気持ちで臨んだんですけど、それで実際レースもそんなに競る感じではなかったけど自分達でしっかり、そのアタックポイントとか切り替えポイントとか合わせられたし、自分達に集中して良い漕ぎが出来たかなと思います」
佐藤理
「初めて組んだクルーで、初めて乗るポジションの人が多かったですが、その中でも短期間で合わせながらいけたのがよかったと思います」
五十嵐
「2日前に組んだのですが、ちゃんとレースまでに調整して合わせられたかなって思います。期間は短いけど、1人1人ではなくて4人でまとまって漕げたことと、スピードの維持が出来たことが良かったかなと思います。全日本でも金メダル目指して頑張ります」