【相撲部】横田最後のリーグ戦 頼れる助っ人大集合!

◆第67回 東日本学生相撲リーグ戦◆
10月6日 靖国神社相撲場

 「慶大、大東大に勝ってBクラス4位」。これは長くから目標にし続けてきたことだったが、今回達成することはできなかった。今リーグ戦は7人制で挑む団体戦。現在選手が2人しかいない立大相撲部は他部から助っ人を募り、なんとか出場することができた。これも歴代の先輩たちが築き上げてきた相撲部と他部の絆のおかげだ。1990年代初頭から続く相撲部の新伝統・「助っ人」である。出場選手は以下の通り。

初戦の相手はBクラス上位の駒大。先鋒の青木(営4=柔道部)から勢いよく立ち向かっていくが、やはり体格差の差を埋めることができず、7戦7敗の完敗を喫する。

2戦目は東大と対戦。先鋒の青木が打ち負かされて不穏な空気が立ち込めた。しかし二陣の玉真(済2=「立教スポーツ」編集部)の不戦勝から流れが変わった。続く長谷川(コ2=柔道部)から大将の横田奏(現4)まで5連勝を果たし、東大に大勝した。

続く相手は6月の東日本学生相撲選手権で完敗した専大。今リーグ戦ではリベンジを果たしたかったが、やはり上位の勢いを止めることができず、今回も完敗してしまった。

4戦目でライバル校・慶大と当たる。先陣・青木が勢いよく相手を押し出して初戦を取った。二陣の玉真は相手に喉元を攻められて、敗戦するも、三陣・長谷川が驚異的なパワーで相手を投げ飛ばして勝利。続く小佐野(済3)、井坂(コ1)は敗れるも、副将・横田裕(法2=レスリング部)が上手投げで制して3勝3敗とする。ここで主将・横田奏が大将戦を迎える。なんとしても勝利したかったが、相手のパワーになかなか本来の力が発揮できず、敗れてしまう。ライバルに勝ち越すチャンスだったが、あと一歩で届かなかった。

5戦目の相手は靖国神社のお膝元、法大。横田裕のみが引き落としで勝利し、他の6人は歯が立たずに敗戦が続いて1勝6敗と、思うような結果を残せなかった。6戦目は東北大。先鋒の青木、中堅の小佐野こそ敗れるが、玉真、長谷川、井坂が勝利。棄権が二度あったため、5勝2敗と勝ち越すことに成功した。

7戦目はもうひとつのライバル校・大東大。先鋒の青木がしぶとく粘って初戦に勝利。二陣・玉真こそ敗れるも、続く長谷川、小佐野が勝ち星を上げて3勝1敗とし、勝ち越しにリーチ。しかし井坂、横田裕が続けて押し出しで敗れて後がない状態になる。迎えるは大将・横田奏。主将としての意地を見せたい大一番だったが、体格差で勝る相手に敵わず、結果3勝4敗と負け越し、学生生活最後のリーグ戦を終えた。

3年前に立大相撲部史上初めてアスリート選抜入試で入学した横田奏樹も、来月のインカレで引退し、学生相撲に別れを告げる時がやってくる。「本当に不甲斐ない相撲だった。最後は集大成で全部勝つくらいの意気込みで勝ちたい」主将として、選手として、最後の最後まで彼らしい、ひたむきな努力が終わることはない。意地とプライドをかけて最後の戦いに臨む。

先鋒・青木

二陣・玉真

三陣・長谷川

中堅・小佐野

五陣・井坂

副将・横田裕

大将・横田奏

(10月21日・渡邊大樹)

 

◆コメント◆

 

主将・横田奏(現4)

ー今日東大と東北大に勝ち切れた要因は

まぁ落ち着いていたことですね。落ち着いていれたので。体が自然と動いた感じですね。

 

ー立会いとかはどういったことを考えていたか

そんなに突っ込む相手でもなかったので見て対応していこうかなという感じですね。

 

ー大将なので強い相手が回ってくることが多かったが、どういった工夫をして臨んだか

体が小さいんで、頭からまっすぐ行って、押される前に動くしかなかったので。まぁ、全然できなかったというのが現実です。最初から変化とかいっても絶対ついてこられて情けない負け方になっちゃうので。それだったら思い切りいって勝率上げようっていう感じですね。

 

ー格上との対戦の中で自身の相撲の出来は

いや、もう0点に近いですね。圧力で負けてたんで。そこを耐え切れなければ勝負にすらならないって感じですね。

 

ー団体戦としては去年と同じ順位だったが目標は何位だったか

目標はBクラス4位です。慶應と大東大に勝ち切らなければならなかったんですけど、本当に不甲斐ない相撲で、大切に助っ人たちが繋いでくれたバトンを見事に落としちゃったという感じですね。

 

ー小佐野が大東大に勝利したが、最近の小佐野は技術的にも伸びてきてるか

技術的にはまだまだですけど、あの勝利は気持ちで勝った一番だと思います。その前の東北大戦、相手が小佐野と同学年で、ちょっとライバル意識みたいのもあったところで、一気に持ってかれて、小佐野にとっては悔しい負け方だったと思います。そこで気持ちが切れちゃうかなって思ったんだけど、最後本当に勝ち切るっていう気持ちで取ったんで、あれは技術というより気持ちですね。

 

ーインカレが最後の試合だが、それに対する意気込み

最後は集大成で、全部勝つくらいの意気込みで勝ちたいと思います。

 

 

女性主将・奥村(コ4)

ー目標だったことは

Bクラス4強です

 

ー今日の試合を全体的に振り返って

みんなのことを思うと凄く悔しいですけど、成長していると思いますね。玉真くんとか最後に勝ってましたし。

 

ー今日印象に残った試合は

玉真の試合と、小佐野の最後の吊り出しですかね。あと、皆が勝ってた東大戦とかも印象に残っています。いや、でもやっぱり私が一番印象に残ったのは最後の試合ですね。すっごい応援しちゃいました。最後の吊り出しで熱かったですよね。

 

ー次への意気込み

絶対皆で勝ちたいです。勝ちたいってどこまでか分からないけど、皆が納得いくような終わり方ができればと思っています。

 

 

副将・小佐野(済3)

ー今日を振り返って

東北大戦で相手が体格的にも全然上ってことを差し引いてもボロボロにやられてしまって、本当に気持ちが切れそうだったんですけど、チームメートとかOBの方が励ましてくれて、最後(大東戦)勝ててよかったです

 

ーその大東戦、立ち会いは何を意識したか

稽古通りに緊張せずに肩の力を抜いてやろうと思ってました

 

ー途中がっぷり四つで引きつけ合いになったが

あれはもう完全に力の勝負だったんで、最後はもう気持ちでやりきりました

 

ーライバル慶応戦を振り返って

チームとしては3ー4ですごく惜しかったんですけど、個人としてはボロボロでした。立ち会い見直して修正していきたいです

 

ー今年のリーグ戦の6位という結果を受けて

今年の目標は4位だったんですけど、結果は去年と同じ6位になってしまいました。しかし、内容は去年よりもはるかに良くなっていたので良かったです

 

ー去年との違いは

去年は勇み足で星を落としたりと点数的にも今年の方が良かったですね

 

ーインカレに向けて

今日は気持ちで負けた部分が多かったので、インカレでは最初から気持ちで負けずに頑張りたいです

◆試合結果◆

一回戦(対駒大)0勝7敗

青木(小股掬い)◯松田

玉真(押出)◯西

長谷川(上手投)◯小林

●小佐野(寄切)◯間地

井坂(寄切)◯千葉

横田裕(押出)◯三浦

●横(寄切)◯高橋

 

二回戦(対東大)6勝1敗

青木(送り倒し)◯益田

玉真(棄権)

長谷川(押出)野口

小佐野(吊り出)須山

井坂(下手投げ)田辺

横田(引落)湯浅

横田(叩き込み)福士

 

三回戦(対専大)0勝7敗

青木(叩き込み)◯阿部

玉真(押し倒し)◯宇佐美

長谷川(寄切)◯牧園

小佐野(上手投)◯岩間

井坂(押し倒し)◯村山

横田(押出)◯森田

横田(突き出し)◯戸田

 

回戦(対慶大)3勝4敗

◯青木(押出)石井

●玉真(寄切り)大森

◯長谷川(上手投)

●小佐野(押出)北原

●井坂(寄り倒し)長谷川

◯横田(上手投)中村

●横田(押出)長谷川

 

五回戦(対法大)1勝6敗

●青木(突き出し)杉山◯

●玉真(押出)宇野◯

●長谷川(寄切り)望月◯

●小佐野(寄切り)高橋◯

●井坂(突き落とし)島村◯

◯横田(引き落とし)上平●

●横田(寄切り)雑賀◯

 

回戦(対東北大)5勝2敗

●青木(上手投)千葉◯

◯玉真(叩き込み)斉藤●

◯長谷川(上手出し投げ)春原●

●小佐野(寄り倒し)大藤◯

◯井坂(寄り倒し)徳山●

◯横田(棄権)●

◯横田(棄権)●

 

七回戦(対大東大)3勝4敗

青木(打掛)●渡邊

玉真(寄り倒し)◯平澤

◯長谷川(棄権)●星野

小佐野(寄切り)●小関

井坂(押出)◯幡谷

横田(押出)◯小野里

横田(寄り倒し)◯有川

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