【準硬式野球部】リリーフ打ち崩せず…春王者法大に大敗

◆平成30年度東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦◆

10月20日 対法大 法大多摩キャンパス

今春王者から勝ち点奪取とはならなかった。法大多摩グラウンドで行われた対法大1回戦。「目の前の1戦を大事にしていく」(小暮=現4)と意気込んで臨んだ試合だったが、先発・山村(文4)が7回途中7失点と乱調。打撃陣も途中から登板した石橋錬(1年=遊学館)を打ち崩せず。4年生最後のカードを黒星でスタートした。

先発マウンドに上がったのは山村。初回、二死三塁のピンチを背負うと、一塁手・阿部(社4)の送球エラーでノーヒットながら1点を先制されてしまう。しかし、2回以降は走者を出すものの要所を締める投球を見せ、序盤を最少失点で終える。

法大の先発マウンドに上がったのは尾崎(2年=鳴門)。今春、尾崎に無失点に抑えられた打線だったが2回、一死から上原(法3)が右中間を破る三塁打で出塁すると、今季初スタメンの阿部が先程の失策を帳消しにする中前適時打を放ち試合を振り出しに戻した。

三塁打を放ち、同点への口火を切った上原

序盤を最少失点で乗り切った山村は4回、無死から連打と犠打で一死二・三塁のピンチを招くと、続く打者に犠飛と二安打で勝ち越しを許してしまう。対する打線も2番手の石橋錬の前に6回まで無安打に抑えられ、反撃の糸口を掴めない。6回裏、抑えて終盤に流れを持っていきたい立大だったが、先頭の右二塁打を皮切りに一死二・三塁のピンチを招くと、続く打者に直球を中前に運ばれ差を4点に広げられた。

7回、1点でも差を詰めたい打線は、石橋の低めに集める丁寧なピッチングに翻弄され差を詰めることができない。その裏、指揮官の小暮は山村に続投を命じるが、三塁にランナーを背負うと、右中間へランニングホームランを打たれ1-7とさらに突き放されてしまう。山村は後続の打者に出塁を許したところで降板。2番手として松原(社2)が登板する。今秋制球難に悩まされた春の勝ち頭は、暴投で得点を許すものの後続を三振に斬って取り味方の援護を待つ。しかし、石橋を攻略できずその後も無得点で試合終了。1-8と今春王者の実力をまざまざと見せつけられる形となった。

「自分たちの野球が出来なかった」。小暮は今日の試合を淡々と振り返った。初戦は落としたものの、明日の先発は絶賛売り出し中の泰道(文2)。今季、初完投を成し遂げた立大の注目株がいかに法大打線を抑えるかが明日の鍵となるだろう。

(10月20日・玉真拓雄)

関連記事一覧