【陸上競技部】明日は箱根駅伝予選会!立教記録更新に挑む12選手を完全解説 ~3年生編~
続いては3年生編。ポテンシャルが高い選手たちが揃っている。話題性は今年だけではなく、最高学年として挑む来年が間違いなくピークだろう。だが、今年の仕上がりも上々であり3人ともが予選会の経験者。高い水準で安定した記録を出していける猛者たちである。
栗本一輝(社3=立教新座)
どんなに練習が踏めていなくても抜群のランニングセンスで結果を出す男。一言目にでる言葉は「やっぱり俺って天才。」カッコつけすぎだと思われるが彼の走りは異次元そのものである。高校時代に貧血の状態に気付かずに半年近く練習をこなしていたという逸話を持ち、治療を施すと覚醒。現在、大学駅伝で名を馳せている選手たちとも互角に渡りあってきた。加世田と並ぶエースの1人といっていいだろう。日体大での選考レースでも、自ら先頭でペースを作りそのままゴール。チーム1位の記録を叩き出した。さらなる覚醒の鍵は“怪我”との付き合い方であり、どこまで疲労を減らして本番に臨めるか。立教記録の更新には彼の活躍は欠かせない。
◆自己ベスト◆
5000㍍:14’42”74
10000㍍:30’33”47
◆目標タイム◆
63分台
◆インタビュー抜粋◆
—意気込みを
立教記録を超えて、通過したとしても11時間25分0秒っていうのがチームの目標で。ラスト1.1㌔長くなるだけで、しかも去年強かったから。結構簡単ではないと思うけど。Aチームの、立教にそぐわない、チームの大エースって言ったらあれだけど。層の厚さって言ったらそうでもないけど。粒ぞろいというか、そういう人たちが、俺も3年目だし、先輩は4年目だし。結構気合いは入ってる。4年生にはお世話になってるし4年生のためにも。
中村亮介(現3=川越東)
中学時代から常に一線級で活躍してきたのが中村。実は記者である私や前に紹介した栗本も彼の走りに魅了されたのはここだけの話である。彼の武器を勝手に解説するなら“負けん気”だと私は思う。辛い時でもポーカーフェイスを崩さず、前の選手に食らいつくさまはまさに勝負の権化そのものである。エリートランナーとして入ってきた中村はコンスタントに実力を伸ばしており、昨年の好走で自信を手に入れた。今年の大目標は「学連選抜の16番以内に入ること」であり、それに向けた走り込みは十二分である。虎視眈々と立教の中で1番良い順位を狙う彼は“裏エース”と呼べるだろう。
◆自己ベスト◆
5000㍍:14’41”70
10000㍍:30’49”04
◆目標◆
立大で一番
◆インタビュー抜粋◆
去年は結構良いペースで走れたので、去年よりも良い走りをして、学連選抜の16番以内に入りたいです
—予選会に向けてどのような準備を
今年は距離を重視して、夏休み前もポイント練習とかじゃなくてジョグの量とかをかなり増やして走ってきました
—レースプラン、タイム
加世田さんについて行く感じで。最終的な順位としては立教の中で一番に
鈴木孝明(済3=立教新座)
鈴木孝もポテンシャルの高さが際立つ選手の1人である。怪我からの復帰は誰よりも安定しており、背も高く、障害競技もセンスで押し切る。中学までは野球部に所属していたが恵まれた体格を武器に高校から始めた陸上競技でも活躍してきた。相棒はエナジードリンクの「Monster」であり、練習や試合のときにも欠かさず飲んでいる模様。試合前に保険をかけて「足が重い」と言ってしまう癖があるが、それによって緊張が解けるとするならば是非当日も“嬉しい悲鳴”を聞きたいものだ。
◆自己ベスト◆
5000㍍:15’22”64
10000㍍:32’18”43
◆目標タイム◆
68分台
◆インタビュー抜粋◆
—予選会出場も3年目だが
目標は68分台で帰ってくることができれば良いかなって。気候とか体調にもよるので、69分30秒以内には絶対帰ってきたいですね
—経験をどう活かすか
後半の公園内に入ってくるとキツくなるので、毎年そこは意識してるんですけど、余裕を持った走りをどこまでできるかが大事で、16キロぐらいまでは周りを見ながら走って、それ以降は気合で走るって感じで(笑)。
—目標は
去年も一昨年も自分のフィニッシュの瞬間は(中継で)CMの最中だったんです。今年は映りたいですね(笑)。
(10月12日 編集・中野陽太/インタビュー・小西修平、中條万緒、小根久保礼央、小松勇斗、藤部千花、日野雅由子)