【準硬式野球部】宿敵・早大に完封勝利! 福田がリーグ戦通算100安打を達成
◆平成30年度東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦◆
10月7日 対早大2回戦 早大東伏見グラウンド
昨日の悔しさを噛み締めながら迎えた対早大2回戦。「結構こてんぱんにやられてしまったので、反骨心みたいなものはありました」と主将・木村一(理4)。清瀬杯因縁の相手・早大に雪辱を果たすべく挑んだリベンジマッチは見事2−0で勝利し、勝ち点奪取に大きく近づいた。
先発を任された山村(文4)は初回から快投を魅せる。1回に二塁打を放たれるも、その後は鋭い直球と低めの変化球で相手を翻弄。2回から6回までを無安打に抑える見事なピッチングで打線にバトンを託した。
5回表、木村一が鋭い弾道で中堅左に一塁打を放ち出塁。二死二塁という場面で上原(法3)がセンター前に弾をはじき返し、1点先制の適時打を浴びせた。流れを掴んだ立大は6回表も打線を繋ぐ。今川(理2)が左前打を放ち一塁へ。さらに相手の暴投・四球で一死一、二塁へと駒を進めると、続く木村瞭(済4)の犠打で二、三塁。最後は暴投による押し出しで今川が帰還し2−0。相手の傷口を広げる。
迎えた8回、立大チーム全員が心待ちにしていた記念すべき瞬間が訪れる。この回先頭打者として意気揚々と登場した福田(コ4)。リーグ戦通算100安打という記録が懸かった大一番だ。緊張が走る。「あと1本だぞ」。メンバーの声援を胸に、はじき返した弾は守備をすり抜け中堅へ。その瞬間、ベンチとスタンドが歓喜に満ち溢れた。「絶対にやってやろう」。その強い思いが実を結び、見事リーグ戦通算100安打という偉業を成し遂げた。
ここまで三塁をも踏ませない粘投を続けてきた山村だが、9回裏、この日一番の山場を迎える。二死から二者連続ヒットで二死二、三塁と得点圏にランナーを置いてしまう。逆転もあり得る苦しい場面。しかし山村は落ち着いていた。後続のバッターを右飛に打ち取り、ピンチを切り抜けた。「前半から飛ばさずにスタミナを工夫して1試合投げました」と、見事完封勝利を収めた。
清瀬杯因縁の相手にリベンジを果たした立大。今まではプレーの見直しが事後報告になっていたが、今回から試合中に改善点を洗い出し、メンバーで注意し合うという方針に変えたのが良い形で結果に繋がったのであろう。「明日負けた瞬間に優勝の可能性がゼロになる。もう絶対に負けられないので、最後は気持ちで頑張ります」と語った木村一。リーグ優勝という夢を叶えるには厳しい現状であるが、最後まで熱い気持ちを切らさず、「全員野球」で戦い抜いてくれることだろう。(10月10日・大上文)