【バレーボール部】総力戦で掴んだ2連勝 立正大相手に白星

◆2018年度秋季関東大学バレーボールリーグ戦◆
9月29日 対立正大 亜大体育館

「ベンチ外、ベンチを含めて全員で立教大学バレーボール部だと思う」。得点源の1人である及川(済1)が怪我により途中退場。逆境の中掴んだ勝利は「レギュラーだけのチームじゃない」という証明になった。

今季初白星を挙げた産能大戦から1週間。この日も試合前から声がよく出ており、2連勝への期待が高まっていた。「勝てるビジョンが見えなかった」という相手だが、羽田(営3)、濱野(済1)、及川を中心に1セット目から得点を量産。良い立ち上がりを見せ、27-25と接戦ではあったが第1セットを先取した。しかし、第2セットは立正大が調子を上げてきた。自軍のミスも増え、試合序盤で出ていた声もいつしか静まっていた。セットを取り返され、試合は振り出しへ。続く第3セットも簡単には離せない。取っては取られての展開が続いていたその時だった。及川が倒れこんだ。すかさずタイムを取り、自力では歩けない及川をチームメイトが運び様子を見るが、すぐにはコートに戻れず。突然の退場に応援席にも動揺が走った。

スパイクを打とうとする濱野

及川の分までと笹本(観1)、濱野の1年生コンビが奮闘するも点差を大きく離され、17-24。相手のマッチポイントを迎えた。もう1点たりとも落とせない場面。長いラリーの末、なんとか1点をもぎ取りサーブ権を得ると、この正念場で本澤(済2)のサーブが光った。サービスエースも含め、怒涛の7連続得点。25-24とブレイクすると、またしても及川がサーブで崩し、最後に決めたのはエース・羽田。大逆転で第3セットを奪った。

勢いに乗った立大。第4セットで活躍したのは、及川の代わりにコートに入った西岡(文2)だった。
リーグ戦は1年ぶりだったという西岡。「ばちばちに緊張しました」。第3セットではトスと助走のタイミングが合わずなかなか得点に繋がらなかった。そんな西岡の背中を押したのはベンチにいる先輩や同期。彼らのアドバイスのおかげでタイミングを修正することができた。自然と緊張も解けた第4セット。ふわっと浮いたチャンスボールをしっかりと相手のコートに叩き込んだ。西岡のスパイクにベンチからも応援席からもひときわ大きな声援が上がり、この日一番の盛り上がりを見せた。その後も西岡を筆頭にアタッカー陣が奮闘し、相手にリードを許さず第4セットを獲得。リーグ戦2勝目を挙げた。

 

「出られなくても及川はチームの一員だ」。ベンチ外、ベンチを含めチーム全員で掴んだ価値ある勝利。収穫の多い試合だった。長かったリーグ戦も残すところあと3戦。個々の力とチームの力がどちらも発揮され、連勝が続くことを願う。(10月12日・洞内美帆)

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